エリナからとんでもない台詞が放たれるとは思いもしなかった。
「あのね、、、私、、ハガネ君が好きなの。私の好きな人は、ハガネ君。。
ああ、言っちゃった。。。言うつもり、なかったのに。」
普通、こんな時、嬉しいはずなのに、唐突すぎて、混乱した。
俺の感覚では、脈が有るはずなかったから。
からかわれてるのか??と思ってしまったくらいだ。
震える手に力を込めて、携帯電話を慣らした。
1回、、2回、、3回、、4回、、コール音が鳴るたびに、
俺の心拍数も上がっていった。
何回目のコール音が鳴ったときだろうか。
エリナが電話に出た。
「もしもし、、、」
「俺、、だけど、、。ホントなの??」
「うん。。言うつもりなかったけど、我慢できなかったの。」
「なんで言うつもりなかったの??」
「だって、私なんかハガネ君に振り向いてもらえないもん。。」
「ううん。違うよ。。俺、、エリナが好きだよ。。小学校の頃からずっと。。」
「本当に?本当に?」
「こんな時に嘘なんてつけないよ。本当だよ。」
「そっかあ。。嬉しい。。」
俺は、どうしてもこの事実が現実からかけ離れているような気分だった。
でも、、とても嬉しい気持ちで一杯になって。。
今までずっとずっと悩んできただけに、気持ちの格差に驚いていた。
生まれて初めて彼女ができた。。
夜通しメールをしていたせいか、時間を忘れていたようで、
気がついたら朝だった。
俺は、電話が終わると、幸せな気分に浸って眠っていた。
<続く>