中学英語として習う、「You're welcome.」と「very」。

この2つ。

テストで和訳を出題されれば中学生誰もがそれぞれ「どういたしまして。」と「とても」とみな一様に訳すわけです。

ただ、「現実社会」としてはどうか…

「ありがとう」と言われて「どういたしまして。」と返す人が現代社会で果たしているのか、ということです。

小さな子どもたちで見かけることはあるのですが、大人であえて意図して「どういたしまして。」と返す人は…ごくごく少数だと思っています。

実際私も、学習塾講師としての経験スキルだけでモノ申してますので、英語に長けていると、自信を持って言えるものではないのですが…

「どういたしまして」にあたる英語。

「You're welcome.」ともうひとつ、「It's my pleasure」があります。

前者の「You're welcome.」。

これ。直訳だと、「あなたは歓迎されています」→「大歓迎です」と訳せるものなんです。

「あなたを手助けすることは、私にとっては歓迎ですよ」というニュアンスになるということです。

一方、後者の「It's my pleasure」。

やはり直訳だと、「それは私の喜びです」となり、「あなたを手助けできたことは、私にとっても嬉しいんです」という意味の言葉につながってくるわけなんです。

ここで、改めて、日本語としての「どういたしまして」について考えてみますとね。

簡単に言いますと、「どういたしまして」は…

「お礼を言われるような何か特別なことはしていませんよ、なので気にすることもありません」というような意味になるんです。

ただ、この意味にぴったり当てはまる、Thank youに応えるための決まった英語フレーズがないんです。

なので、「歓迎ですよ」という意味の「You are welcome」や…

「私にとっても嬉しい」という意味の「It's my pleasure」が…

日本語でよく使われる「どういたしまして」という訳に当てはまるとされているんですね。

説明引用の出典サイト↓
http://xn--dckbb2c9a9dr8cyevh2b5f.biz/entry687.html

そして「very」という単語。

言わずもがな。中学生ならみな一様に「とても」と訳すわけです。

ただ、、、

今「とても」って皆さん使ってますか?

何が言いたいのかと言えば…

要は、若い世代なら、「めっちゃ」←これが使用率最頻度でしょう。

その他は「すごい」や「すごく」が占めてくると思われます。

感覚としては、今の時代は「すごく」より「すごい」の方が大勢(たいせい)ですかね。

「めっちゃ」と「すごい」が今や「とても」に取って代わる「very」の口語訳(現代語訳)だと思います。

「すごい」と「すごく」の正確な用法の違いとしては、以前こちらでも書きました↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1965666258&owner_id=8960241

まあ、自分で書いた内容なので、抜粋しますと…

↓ここから
これはそのままの意味で、「凄い」「凄まじい」という状態を表すときに使います。 

走るのがとても速いオリンピック選手を見て「すごい」とも言いますし、積み上げられているゴミの山を見て「すごい量だ……」とも言いますね。 

良い意味でも悪い意味でも、その「程度」に感動したとき、驚いたときに使われる言葉です。 

この言葉は「暑い」「かわいい」などと同じ、形容詞です。 

ですので、「すごい」と単体で使うか、もしくは名詞にくっつけて「すごい人」「すごい輝き」などという使い方が正解です。 

なので、よく使われる「すごい寒い」や「すごい痛い」などは、形容詞が2連続で使われてしまっているので、これは実は間違った遣い方なんです。 

形容詞の「すごい」に対して、「すごく」は副詞です。 

なので、「すごく人」「すごく輝き」などという使い方はしませんよね。 

副詞なので、動詞や形容詞にくっつけて使うのが正解です。 

たとえば「すごく寒い」「すごく痛い」などです。 

とにかくこの程度の強さを伝えたい、というあまりに「すごいかわいい」などという使い方をしてしまう人が多いのですが、本来はこちらの「すごくかわいい」が正解なんです。

自分が使っている言葉は正しいのか間違っているのか、と思ったときには、「すごい・すごく」の直後の言葉の種類を考えると良いでしょう。 

名詞であれば「すごい」、動詞や形容詞であれば「すごく」になるんです。 

でも今もうこれを厳密に使い分けている人はほとんどいないんでしょうね。
↑ここまで

「とても」はともかくとしても、「どういたしまして。」なんてふいに使ったとしたら…

「おい。お前どうした(・_・;)」なんてことになるかもしれませんしね。

「英語の時間だけで使われる日本語」というのもおかしな話ですが…

でも、現代社会として、「そういうもの」と理解するしかないんだなと。

思いました(*_*)