尊富士優勝に見る、日本人の根性論。
いや~もうね。
当方、大相撲ファン歴32年です。
若貴全盛期からのファンなもので(;´∀`)
もう、とにかく感動しました~(#^^#)
14日目に尊富士が負傷し病院搬送。
ネット上では、千秋楽出場への賛否両論が見られました。
とにかく今の時代、昭和の根性論は時代錯誤、パワハラと一蹴される時代になりました。
病気、ケガは、無理なく休める社会を。
ムリに出勤させるのはパワハラ。
この空気がとにかく昨今醸成されてきましたから。
一方である。自分の意見という価値観。
妥協は悪。信念を貫いてこそ、正しい。
こういう考えも、一方で醸成されてきた気がするんです。
病気、ケガをして、上司なりが無理矢理出勤させたら、パワハラ。
ただ、自分の信念を曲げるのは悪。自分自身が決断するなら善。
こういう考えも、出てきたわけですよ。
今場所優勝できなくても、いつかまた優勝できる。
強行出場して、体を壊したら、元も子もない。
の考えの一方で…
新入幕優勝というのは、今場所しか達成できないもの。
というコメントも見られたわけで。
結果は見事。
110年ぶりの、新入幕優勝を成し遂げてくれました~~(^^♪
かつては2014年。
逸ノ城の快進撃があり、100年ぶりの新入幕優勝か、と言われたり。
2017年には、新入幕だった、朝乃山の快進撃で、103年ぶりの新入幕優勝か、と言われたりもしたんですよ(;^ω^)
そして、時代を経て、2024年。
ついに、110年ぶりの新入幕優勝達成となりました~~(*'ω'*)
ただ、新入幕の快進撃の裏には、上位力士の不甲斐なさがあるということを、忘れてはいけないんです。
横綱、大関と千秋楽まで競り合って、優勝決定戦の末に、新入幕優勝というのなら、それは本当にお見事なもの。
だけど、実態は?
横綱は不在。
4人もいる大関は、貴景勝が、勝ち越しやっとで休場。霧島は10敗。新大関で頑張った琴ノ若は5敗。豊昇龍は4敗という成績だったこと。
琴ノ若と豊昇龍はまだしも。
貴景勝と霧島は、恥ずかしいと思うべきだということです。
白鵬一強の圧倒的な時代があって。
それこそ、白鵬の休場の不在時なんかから、「場所前」「場所中」「場所後」で、優勝力士予想が全く予想だにしないことになる事態が、ずっと続いてきたんですよ(;^ω^)
たとえば今場所だって。
まず、誰ひとりとして、尊富士優勝を予想した人なんて、いるはずがないんです。
照ノ富士のフタケタ優勝達成か。新大関の琴ノ若の優勝か、で盛り上がったわけですよ。
で、場所に入って、照ノ富士が休場。
まあ、いくら平幕が強いと言ったって、照ノ富士が休場になった以上、琴ノ若がこれで初優勝だろうと思ってたんです。
ところがどっこい、琴ノ若の勝負の脆さが見えてしまう。
で、大の里に尊富士も、快進撃が続く。
フツーなら。
フツーならね。
横綱不在でも、4人も大関がいて、誰かしらが新入幕力士なんて、はねのけるのが王道なんですよ。
新入幕、平幕力士の快進撃というのは、歴史的にも数多くあって。
その都度、横綱、大関がはねのけて。結果は、上位陣が優勝というのが、これまでの歴史だったわけですから。
ところが今の上位陣は。
新入幕、平幕力士の快進撃を、はねのける力もないということ。
それが不甲斐ないということなんですよ(~_~;)
繰り返しますが。
横綱、大関と千秋楽まで優勝争いを競り合って、優勝決定戦の末に、新入幕優勝というのなら、それは本当にお見事なもの。
でも、そうでは今の現実の大相撲に。
情けないな~と(^^;)
思ってしまうということです。
コレが、わたくしの、今場所の総括です。