マコンドー・プロデュース
『東京の空に』
@王子小劇場
えっ?、デ・ジャ・ヴかって?w
違うよ、ただの2回目だよw そう、ただのwww
1週間前に初日を観たマコンドー・プロデュース『東京の空に』を再観劇w
行きつけ飲み屋の常連さん仲間で、我が観劇部の部員でもある友人が、「岡田あがさをがっつり観たい!!」というので、再び王子を訪れたwww
初日の感想は先日のブログにアップしましたが、ざっくり言うと、俳優はなかなかいいけど、作品としての完成度は未知数wという感触でしたw
さて、1週間経って、どうなっていたかというと。。。。。
Σ(゚д゚lll)ガーン
↑こんな感じwww
作品としての完成度が、パなく上昇していて驚きました∑(゚ω゚ノ)ノ
もちろん、話は変わってないし、キャストも変わってない
演出も細かい変更はいろいろと進化しているけれども、謎だった部分がネタバラシされたかというとそう言うわけでもない。
なのに、あら不思議。観た印象というのはまったく異なる完成度の高さでした。
それはなんだろうと考えるまでもなく、俳優の芝居の完成度がまるっきり異なっていました。
もともと高かった俳優は、さらに役の世界を追求し、そうでもなかったw俳優が見事に上げてきたのです!
一つ一つは本当に小さなことの積み重ねで、ほんの一瞬の表情であったり、手の表情であったり、間であったり
例外なくすべての俳優が、それぞれ小さな部分を大切にその役の世界を紡いでいました。
一番驚かされたのは、引き篭もる星野雫(cast:和希沙也)に想いを寄せる元彼。土屋春を演じる松永大輔の進化っぷりでした。
初日に観た際には、どうしても松永の芝居に真実を見出すことができずw、結果、和希と松永のエピソードに感情移入できないまま終わったのでしたw
終演後のアフターイベントで、神戸アキコに、「いまだに毎日稽古してますよね」とバラされた松永であるが、この芝居を観ればそれはあながちジョークだけではないと思いました。
初日の芝居とまったく違って、今日の松永の芝居には、和希を想う気持ちのリアルさがありました。
こういう変化が如実に感じ取れるライヴの舞台は、やはりやめられないのですw
それから、初日で消化不良だったのは、亜矢乃と永島敬三のエピソード
今回も、初日と異なる情報のリークは一切無いのですが、二人の芝居の細部を凝視していると、表情や身体的な動作、間から、そのシーンの切なさは何倍にも増幅され、観客は二人の間にある関係性や、想いの背景をいろいと想像が掻き立てられる演出、演技となっていました。
彼女が彼の前から去っていく具体的な理由など一切提示されなくても、そのシーンの切ない美しさというのが、初日のそれとはまったく異なっていました。
初日には物足りなかったこの2つの進化が全体のクオリティを予想以上に引き上げた気がします。
あと、終盤
複数のエピソードが交錯し、MOGMOSの曲『東京の空に』が掛かるシーンの構成の妙!!
これは、天才倉本、さすがの演出!と思いました。
初日感想では、倉本にしては意外に普通な演出。。。( ゚∀゚;)タラー
みたいなことを書いた気がしますがw、そんなこと言う一方で、僕は普通の芝居を普通に作ることの難しさも、観る側として理解しているつもりですw
奇を衒った演出や、奇抜な設定なんてのは、乱暴な言い方をすれば、誰でも出来ると思っていますw
如何に普通のありそうな日常を、普通な演出で、すごいドラマに仕立てるか、それこそが演出家の力といってもいいかもしれません。
喩えるなら、初日は複数のエピソードの個々はよく出来ていて、それはジグソーパズルのピースみたいに最後に綺麗にはまるんだけど、如何せん二次元で、整然とキレイではあるものの、質感とか量感を感じなかった。
それが1週間経た今日は、それぞれのエピソードは各々その質感を蓄えつつ、それらが三次元的なボリュームで立体的に再構築された感じでした。
とにかく、凄かったんですw
初日から凄い仕上げだった(本人は緊張したと言っていたがw)岡田あがさは、その化け物っぷりにさらに磨きをかけていたw
っていうか、その板の上には岡田あがさはいなくて、初日より更に痛々しく、いじらしく、切ない「小宮 夏」がいたのでした。そりゃ、青タンも増えるよw
明日の千秋楽まで、「夏」を生ききってほしいですw
後藤剛範も良かったなぁ~! くっそう、なぜモテる?w(芝居の中ねw)
神戸アキコも益々切なく、オモシロクw
和希沙也も初日に比べてかなり良かった。
兼多さんの怪しさもw
いや、結果、とんでもなく切なさがパワーアップしていて、参ったという感じでした。