最近ずっと、園館の設計の話を相方(ゼネコン)としています。
園館に本格的に関わり始めた2010年頃からもず~~~~っと変わらず超特大の問題なのが、動物さん宅の建て替えや新設やリフォームの際に不具合や失敗が多いこと。
最近またそういう話を聞いたので、改めて相方に質問しまくっているのですが・・・
「なんでそんなことになるんだよ!どういう契約内容なんだよ!」と、怒られてばかり💦
なんで怒るかって、そりゃ、せっかくの、下手したら半世紀に一度の大チャンス(建て替え)にどうしようもない理由で失敗して、それで動物さんと飼育員さんの心身が苦しむから。しかも誰も原因究明とか再発防止とかしようとしていないしね。
私はさすがに契約内容までは知りませんが、なんにせよ結果的にひどいことになっているのは見れば分かるし、その背景(理由)のウンザリ具合も、今まで全国各地の現場でイヤってほど聞いてきました。
ここいらで一度、本気で解決策を考えるべく、相方に根掘り葉掘り聞いては怒られる日々です(TT)。
でも、それでもくらいついて聞いてよかったことばかり!!
そもそも知らないことが多かったし、例えば設計士さんやデザイナーさんの横暴に対してそういう手がありうるのか~とか全く考えついていなかったし✨
なので、「これが園館で横行している現実だから」と諦めない人(で詳しい人)と話すの、超絶オススメです!✨
話を突き詰めていくと法的なことになってくるので、弁護士さんたちとも話したいと考えていますが、JAZAが雇って園館が気軽に聞ける体制とかあれば本当にいろんな不幸が減らせると思います✨
まぁとにかく日本の園館に今すぐ必要なのは、「本当に動物さんと飼育員さんと園館の側に立って、設計と施工を管理してくれる、一級建築士さん」です!✨
日本中探せば一人くらいいるはず!✨
そして、契約内容に、後々まで想定して「設計と施工と設計士の問題を阻止するあれこれ」を全て明記する!✨
園館側がまずできること(てゆーか当然したほうが絶対にいいこと)として、その建て替えやリフォームの責任者(またはチーム)を置いて、統括・情報収集・設計の最初からのアドバイザー活用などなど真剣に取り組む!✨
これだけでだいぶ違ってくるはず✨
他にもいろいろ大事なことがあるんだけど、センシティブな面もあるので、そのうち園館人さん用のリモート講演を開催するかも✨
あ、「契約通りに作れていないものは受け取らないでいい」そうですよ!
「設計か施工に問題があるので明確にして、責任があるほうが全額負担して作り直す」のが当然だそうですので、動物園だからってなめられてうやむやにされているようだけど、負けないで!
そしてそれだけ、契約内容が大事なんだから、そこから味方になってくれる専門家と契約をしたほうが、結果的に費用対効果が高いはず✨自分が取らねばな責任も減りますよ~✨
チューリヒ動物園のマソアラ・ホールのように、10年とかかけて真剣に作る!✨
もちろん、このマソアラ・ホール担当の責任者(日本の学芸員さんとは全く違う上級職であるキュレーターさん)もいますよ!✨
そういう仕組みにして真剣に作ったら、それだけの意義と引力と資金回収力が生まれますよ!✨
・・・てな感じで動物さん宅の建設の話をしていて改めて気づいたけど、園館の問題の根源のひとつは、「動物さんと飼育員さんなどの職員さんと園館を守ろうとしない管理職さんたち」ですな・・・
まぁ、そもそも園館とは?が理解されていない中で、責任ある管理職をやるって気の毒なんだけど、それにしたって動物さんの施設なんだし管理職なんだから、「動物さんと飼育員さんなどの職員さんと園館を守ろうとする」って、当然の職務なのでは・・・
管理職さんたちが仕事と向き合うだけで、どんだけ違ってくることか!✨
「園館の管理職さんマニュアル」とかも、書いたほうがいいのかな・・・まぁでも、それでもやらない人はやらないのが世の常なのだろうから、そういう人が動物さんに関係ない仕事に前向きに異動できるシステムも必須ですな✨
園館はなんせ動物さんたちの幸不幸と命を預かっているのですから、その辺は毅然と厳格に運用して当然です✨変に遠慮してみ~んなで不幸になるのを断ち切ることを、皆が前向きに捉えられる組織にしたいですね✨