(2023.2にnoteに書いた記事を引っ越したものですが、普遍的な内容ですので★)
「土掘りボックス」を活用するアナグマさん@とべ動物園
シェアピは「共感づくり」
公私ともに苦悩祭り開催中で(笑)、
昨夜は久しぶりに寝付けず。
でも、「ならば」といろんなことを考えました。
どうしたらもっとシェアピ式園館活性法を
活用してもらえるのかな~とか。
まぁ、いつも考えているんだけど、
寝る体勢だと思索により集中できるので、
有意義な3時間でした。
そして今朝も引き続き考えて、
「シェアピ
(シェア・ザ・ハピネス・ウイズ・アニマルズ
=動物さんとの幸せ共有体験=楽しい保全教育)」を、
もしもっと分かりやすい言葉で言い換えるとしたら
何かな~?と思った瞬間に出てきたのが、
「動物さんへの共感を育む」でした☆
保全とは
園館内外の熱心な人たちの願いは、
「保全」だと思います。
でも「保全とは何ぞや?」が曖昧なので、
取り組みやその姿勢・考え方も曖昧な場合が多いと実感中。
なので私は保全を、
「この星で、これからも、動物さんと人が
一緒に幸せに暮らし続けられるようにすること」
と定義しました。
こう定義・明文化しただけでも
いろいろクリアになるので、
かなり役に立つと自画自賛している
仕事のひとつです(≧▽≦)。
そして、その「保全」を実現するためには、
全く逃げずに言えば
「全人類の考え方と行動を変え続ける」
くらいのことをする必要があります。
「そんなん無理っしょ~」とか
言ってる場合では全くなく、
一刻も早くそうしないと、
どんどん環境が破壊されたり、
動物さんたちのひどい利用の仕方が増え続けたり、
絶滅してしまったりするばかりです。
そしてそんな状況では、人も結局苦しむのです。
保全の実践のために
で!「人が保全のことを考え・実践する」ようになるには・・・
そう、「動物さんへの共感」ですね!
これがあってこそ、保全の行動を始めるのです。
つまり、「心→頭→体」の順で動くと、
私は考えています。
動物さんの魅力や悲惨な状況に心が動き、
「動物さんのために、どうしたらいいのか?」
を考え、行動に移す。
その、「心→頭→体」のすべてにアプローチをして
動かすサポートをするための方策(理論や具体策)が、
「シェアピ式園館活性法」です☆
特に、スタートである「心」を動かすことを
重視しているので、
「シェアピ=動物さんとの幸せ共有体験
(動物さんへの共感を育む)」という、
「幸せ・楽しい」を推しています。
「悲惨でかわいそうだから」という
辛さを利用するより、
「幸せ・楽しい」のほうが興味を引くし、
発揮される力も大きいので、
「シェアピ」推しです。
とは言え、まだシェアピ式園館活性法の本も
完成していないので、
いきなりシェ式を全て理解して
園館の運営や現場全般に採用するのは、
難しいのも分かります。
それに、理解した上で、園館全般ではなく
現場の個別事例に活用するのでも、
もちろん大歓迎です。
現場のいろ~んな場面に、
「動物さんへの共感」が育まれる仕掛け
を作ってみませんか?
ま、それが私にとってはシェアピづくりで、
だからシェアピ・クリエイターなんですが(≧∀≦)。
例えばアナグマさん
タイトル写真は「土掘りボックス」を
活用するアナグマさんです☆
私が提案した選択肢の中で、
具体的に採用された一例です。
(愛媛県立とべ動物園。2011年。
他に横浜市野毛山動物園と
東京都井の頭自然文化園のアナグマさん宅にも
「土掘りボックス」が設置されました。
井の頭自然文化園の写真は、
次の記事のタイトル写真にて。)
アナグマさんは、
地面を掘って広大な巣穴を作ったり、
ミミズさんをゲットしたりする暮らしぶりなので、
なんてったって「地面を掘りたい」のです。
タイトル写真に写っている、
ツメのすごさにも表れています。

顔をつっこんでいます♡白い耳もかわゆい♡
なので、ちょっとでも「掘れる」ということは
超重要な選択肢ですし、
アナグマさん本来の暮らしぶりを
お客さんに伝えられますし、
アナグマさんが掘っている姿に
心や頭が動くかもですし、
シェアピストなら「掘れて良かった!」と
シェアピれます。
こんなふうに、動物さんの選択肢だけでなく、
発信や掲示物やイベントの内容・言葉選びなどなど、
園館には膨大なアイテムやシーンがあり、
その全てにおいて、
「お客さんの心と頭と体を動かす(保全方向に)」
=お客さんを育てる=保全教育が、
メインの仕事です☆
それらをひとつずつ、
どう考えてどう実践したらいいのか?
について個別でもアドバイスや提案ができますが、
その背景には必ずシェアピ式園館活性法がある、
といった感じです☆
(さらに「アドバイスをもらうということについて」も書いたのですが、長くなったので次の記事にします。)