毒親仲間Mさんと、もう1人の友達と3人でお茶してた。
Mさんが、自分の娘にお化粧の方法を教える時の話が出た。
へ~、教えるものなんだ。
私は習わなかった。それどころか、お化粧とアクセサリーは、母に禁止されていた。
お化粧は、けばけばしく、大げさで、外面ばかり飾るダメな女のすることだと教えられていた。近所に、いつもきっちりお化粧している女性がいたが、母はその人を軽蔑していた。今思えば、その人は化粧品販売の仕事をしていたから、お化粧するのは当たり前。
二十歳になったとき、ファンデーションと口紅は許可が出たが、それ以上はやることに罪悪感があった。
就職しても、奨学金を返すまではお金なかったし、男性の多い職場で目立ちたくなかったのもあって、お化粧は特別な行事のある日にしかしなかった。しても、やっぱりファンデーションと口紅のみ。
結婚式のとき、プロのメイクで自分の変身に驚いた。興味が沸き、ちょっとやってみようとした。でも、やり方がわからないし、お化粧する習慣自体ないから、そのうちやる気をなくして長続きしなかった。
それ以来、ほとんどお化粧はせずにきた。滅多にしないから、行事のある日でも、会場に着いてから、
あ、お化粧忘れてたわ、となる。しようと思っても、
あれ、どこに置いてたっけ?、と探すことになり、
見つからんから、まあいーや、となってしまう。
でもこれ、ほとんどの女性からしたら、信じられないことなのかもしれない。
母に禁止されてた、今までせずにきちゃった、という話をしたら、Mさんには驚かれ、
酷すぎる、ほんまに酷い、と言われたのだけど、私自身はそんなに酷いことだと思ってなかったから、彼女の反応にちょっと驚いた。
私はお化粧に対する感覚自体、きっと普通じゃないんだろう。きれいになりたい、と女性は普通は思うんだろう。うちの娘たちも、100円ショップの化粧品で、楽しそうにメークアップごっこをやっている。髪型でも、服装でも、いろいろ試して遊んでいる。
でも、私には、お化粧したい、おしゃれをしたい、という感覚自体がない。そのことを何とも思わず、この歳まできてしまったというのも、母の呪縛の一つだったのか?
母は、私がきれいになることが嫌だったのだろうか。
私に彼氏が出来ると、身体を売ったのか、と言ったり、身を持ち崩すと言ったり、どこの馬の骨ともしれない、などと言い、結婚も最後まで反対した。私をいつまでも自分の言いなりになる娘にしておきたかったのだろうか。
Mさんに、お化粧のやり方を教わることにしました。
この歳で、やり方を知らないというのも、その理由も、今さら人には言いにくいけど、Mさんなら大丈夫だしね。
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