欧州の新潮流:リエイブルメントサービス
-高齢者の地域生活継続を目指して-
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[講 師]
東京家政大学 人文学部 准教授 松岡 洋子 氏
株式会社TRAPE代表取締役/CWD
大阪大学医学系研究科保健専攻招聘教員 鎌田 大啓 氏
一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会
医療経済研究機構研究部主任研究員 兼研究総務部次長
・さわやか福祉財団研究アドバイザー 服部 真治 氏
[日 時]
2020年1月22日(水) 午後1時~4時50分
[会 場]
AP虎ノ門
東京都港区西新橋1-6-15 NS虎ノ門ビル
[協 力]
一般財団法人長寿社会開発センター国際長寿センター
[重点講義内容]
<1>欧州における高齢者支援のパラダイムシフト
松岡 洋子 氏 【13:00~14:10】
ヨーロッパの高福祉国では、高齢者の機能低下や「できない」に対して、
制度的サービスによる解決から大胆に脱皮しようとしている。
一人ひとりの対話からその人の「well‐being(幸福)」や
「力」を見つけ出し、地域の資源を総動員して解決するやり方である。
リエイブルメントや社会的処方は、彼らの一つの解答である。
1.ヘルス概念の変化と高齢者観の変化
2.「サービス提供原則」から「well‐being原則」へ
3.デンマーク、イギリスの「リエイブルメント」
4.オランダの「インフォーマルファースト」「社会的処方」
5.日本のお家芸AI, IoTへの熱い視線
<2>リエイブルメントの実際
-well‐beingに溢れた生活を取り戻す-
鎌田 大啓 氏 【14:20~15:30】
「ひとには常に可能性がある」。しかし、今までの視点の延長では
課題を可能性に変えることはできない。
そこにはperson centered、community based、
strength based、asset basedなどの視点を用いて、
ひとの可能性=ひとが自分らしいwell‐beingな日常をおくることに
ついて追求していく必要がある。
その1つの効果的な方法として今「リエイブルメント」が脚光を浴びている。
1.person centered approach
2.community based approach
3.strength based approach
4.asset based approach
5.対話
6.セルフマネジメント
7.専門職の教育アップデート
8.多職種連携
<3>リエイブルメントがもたらす地域包括ケアへのインパクト
服部 真治 氏 【15:40~16:50】
地域包括ケアシステムの構築において、いかに総合事業を活用できるかが
重要な課題の一つになっていますが、住民主体の支援の重要性を強調する
あまり、専門職が果たすべき役割が理解されていないように思います。
欧州で急速に広がるリエイブルメントと総合事業の類似性を学び、
総合事業の本質を理解しましょう。
1.欧州の潮流と介護予防・日常生活支援総合事業
2.介護予防・生活支援サービスの提供責任
3.アセスメント
・要支援認定と基本チェックリスト
・ケアマネジメント
4.地域リハビリテーション活動支援事業
5.リエイブルメントと短期集中サービス(C型)
6.社会参加と生活支援コーディネーター
[PROFILE 松岡 洋子(まつおか ようこ)氏]
1997年デンマークに暮らしたことをきっかけに、
高齢者福祉の研究を住まい・ケア・地域の視点から始める。
『エイジング・イン・プレイス』をテーマに、調査対象を
オランダ、イギリスへと広げる。
近年は、国際長寿センターの調査を通じて知る欧州諸国の
新しい展開に着目している。
著書は「老人ホームを超えて」(2001、クリエイツかもがわ)、
「デンマークの高齢者福祉と地域居住」(2005、新評論)、
「エイジング・イン・プレイスと高齢者住宅」(2011、新評論)など。
社会福祉士、博士(社会福祉学)。東京家政大学准教授。
[PROFILE 鎌田 大啓(かまた ともひろ)氏]
作業療法免許取得後、病院勤務を経て、地域医療を展開している
医療法人の介護部門をまとめセンターを設立。
センター長として、介護保険の原点である「自立支援」を軸とした介護サービス
(訪問看護・リハビリ、通所リハビリ、ケアプランセンター)を展開。
同時に、吹田市介護保険事業者連絡会会長としても多くの介護事業者、
行政、住民と交わり地域づくりに取り組む。
この中でステークホルダーがそれぞれ感じている課題をそのままにしている
業界の課題を痛感。
それぞれの強みを見出し新たなに強み同士をつなぎ合わせる(コネクトする)
デザインの必要性を感じ2015年に株式会社TRAPEを設立。
TRAPEは、日々の何気ない日常の中で「ひと」と「ひと」が繋がり、
様々なコミュニティが生み出され、その中で「ひと」が自分にとって
意味のある役割をもち続けられる状態こそが、「ひと」にとっての
well‐beingであるという事を最も大切にしている。
こんな世界(1人の「ひと」が自分にとって最高の社会的役割を持ち続け
られているwell‐beingに溢れた地域コミュニティ)をつくるために
背景の異なる様々メンバーと多くのプロトタイプを生み出し、
Try&Errorを重ねて常にアップデートを行っている。
[PROFILE 服部 真治(はっとり しんじ)氏]
1996年東京都八王子市入庁。2005年健康福祉部介護サービス課。
その後、介護保険課主査、財政課主査、高齢者支援課課長補佐、
高齢者いきいき課課長補佐を経て、
2014年厚生労働省老健局総務課・介護保険計画課・振興課併任課長補佐。
2016年より現職。