介護予防と地域の専門職としての「リハ」
http://www.ssk21.co.jp/seminar/re_S_16301.html
[講 師]
一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構
研究部 研究員兼研究総務部 次長 服部 真治 氏
石川県立高松病院 作業療法科 地域医療連携室
作業療法士・保健学博士 村井 千賀 氏
奈良県生駒市 福祉健康部 高齢施策課 主幹
地域包括ケア推進室長 田中 明美 氏
福岡県北九州市 保健福祉局 地域支援部認知症支援・
介護予防センター 地域活動支援担当係長 高橋 都子 氏
福岡県北九州市 保健福祉局 総合保健福祉センター
地域リハビリテーション推進課 宮永 敬市 氏
[日 時]
2016年10月22日(土) 午後1時~5時
[会 場]
アーバンネット神田カンファレンス
東京都千代田区内神田3-6-2
[重点講義内容]
【セミナーの狙い】
地域支援事業の推進には、市町村だけではなく、そこに住む住民の他、
医療・介護サービスを提供する多職種による参加が、地域包括ケア
システムを構築していく上でも重要である。今回、新たな介護予防の
推進には、高齢者の能力の見極めができるリハ専門職のかかわりが
重要視された。リハ職が介護予防の取り組みに積極的に関与して
もらうためには、どうしたらよいのか。リハ職に期待される役割は
何なのか。どうしたら数の少ないリハ職の力を借りることができる
のかを、市町村の実践事例を通して学ぶ。
<第1部>
服部 真治 氏 【13:00~13:40】
Ⅰ.地域包括ケアシステムの構築に向けた介護予防・
日常生活支援総合事業の考え方
Ⅱ.介護予防と地域の専門職としての「リハ」
村井 千賀 氏【13:40~14:20】
そもそもリハは、潜在する能力を最大限に発揮させ、日常生活の
活動を高め、家庭や社会への参加を可能にし、その自立を促すという
最も介護予防に効果的な手法にもかかわらず、漫然とした機能回復
訓練が継続されつづけたわけはなぜなのかを振りかえる。その上で
地域で期待されるリハと目指す介護予防について述べる。
1.誤解されつづけたリハビリテーション
2.介護予防の対象者とは
3.期待される介護予防の手法、
今なぜ生活行為向上なのか。
4.医療から介護、介護から地域に向けた生活期リハビリテーション
5.地域で期待されるリハ職の役割
Ⅲ.生駒市における介護予防事業の改革 ~リハ職との協働に挑戦~
田中 明美 氏【14:30~15:10】
生駒市は、総合事業の導入に向け、リハビリテーション職と協働し、
軽度者の「自立支援」を徹底的に追及・検証した結果、独自の
事業体系図を考案。短期集中予防事業を主軸に元気を取り戻した
高齢者の受け皿となる一般介護予防事業の更なる発展を目指し、
住民主体の教室拡大の仕掛けづくりに力を注いでいる。
1.虚弱高齢者や軽度認定者における特性
2.従前の介護予防事業や予防給付における課題
3.介護予防事業に関する改革
4.リハ職との協働における秘訣
5.リハ職・住民とのコラボレーションの有益性
Ⅳ.(1)北九州市の取り組み
高橋 都子 氏【15:10~15:50】
全国の政令指定都市で最も高齢化率の高い北九州市において、
「地域包括ケアシステム」における「予防」への取組は、重要な
施策の1つです。個人、地域の「自助」「互助」の力を伸ばし、
市民が主役になって地域でつながる介護予防事業を展開していくため、
多職種連携による地域支援事業の実施とその中での各専門職の役割に
ついて、4月に開設した「認知症支援・介護予防センター」の取組の
状況や課題とともに紹介します。
1.北九州市の概況
2.これまでの介護予防事業
3.介護予防・日常生活支援総合事業への取組
4.「北九州市認知症支援・介護予防センター」について
(2)北九州市における地域リハビリテーションの推進について
宮永 敬市 氏
介護保険制度改正で新しく導入された「介護予防・日常生活支援
総合事業」は、その地域の特性に合った多様なサービスを展開し
つつ、高齢者が持てる力を発揮し、役割をもって生活し続ける
ことができる地域づくりを目指していくものです。この事業に
おけるキーワードは「地域づくり」であり、活動と参加に向けて
個人あるいは地域での取り組みを推進していくことにありますが、
そこには各専門職がリハビリテーションの視点に基づいた支援が
行えるよう、顔の見える連携が重要と考えています。ここでは、
多職種連携の研修やネットワークづくりなど、本市の地域リハビリ
テーションの取り組みについて紹介します。
1.地域リハビリテーションについて
2.多職種連携研修
3.リハビリテーションネットワークの構築
4.地域づくりへの関わり
5.地域リハビリテーション活動支援事業
<第2部> パネルディスカッション【16:00~17:00】
・高齢者の能力を高める取り組みを効果的に展開するための
大切な市町村の取り組みの工夫
・地域の社会資源としてのリハの活用法
・リハの専門職は介護予防にどのように関わればよいか。
医療・介護の現場では?
・地域包括ケアシステムの構築に向けて、介護予防は
どうあるべきか。多職種連携は実現できるのか。
パネリスト:村井 千賀 氏
田中 明美 氏
高橋 都子 氏
宮永 敬市 氏
モデレータ:一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会
医療経済研究機構 研究部 研究員兼研究総務部 次長 服部 真治 氏
[PROFILE 村井 千賀(むらい ちが)氏]
1986年石川県保健所に勤務し、市町村が実施する機能訓練事業、
訪問指導の指導に従事。
1999年県リハビリテーションセンターに異動となり、
地域リハシステム構築、介護予防の推進を実施。
2007年石川県立高松病院に異動、認知症の在宅支援を実施。
2014年厚生労働省老健局老人保健課出向。現職に至る。
[PROFILE 田中 明美(たなか あけみ)氏]
元、住友銀行の行員。縁あって、看護師の資格を取り、
1994年に奈良県立保健師学校卒。
1995年生駒市役所入職。同年福祉健康部健康課、
1999年福祉健康部高齢福祉課、2003年福祉健康部福祉支援課
在宅介護支援センター・基幹型在宅介護支援センターや介護予防、
支援困難ケース担当。2006年地域包括支援センターの立ち上げ後、
精神保健福祉業務を担当し、2013年福祉部介護保険課、
予防推進係長、翌年課長補佐を経て、2015年高齢施策課、
2016年高齢施策課主幹 地域包括ケア推進室長兼務となる。
一般財団法人長寿社会開発センターの地域包括支援センター
運営マニュアル作成委員や総合事業における介護予防ケア
マネジメント実務者研修企画委員等を務めている。
[PROFILE 高橋 都子(たかはし くにこ)氏]
1989年新日本製鐵八幡製鐵所病院(現 新日鐵八幡記念病院
【北九州市】)に看護師として勤務。
1991年北九州市役所入職(保健師として)地域保健の他、
精神保健福祉、介護保険、職員の健康管理等に従事。
2014年厚生労働省老健局振興課地域包括ケア推進官として、
地域支援事業における介護予防・日常生活支援事業の推進、
地域包括支援センターの体制強化等を担当。
2016年北九州市保健福祉局地域支援部 認知症支援・
介護予防センター 介護予防・日常生活支援総合事業における
一般介護予防事業等を担当。
[PROFILE 宮永 敬市(みやなが けいいち)氏]
1987年労働福祉事業団 九州リハビリテーション大学校卒、
同年労働福祉事業団 吉備高原医療リハビリテーションセンター。
1996年北九州市役所入庁、2012年厚生労働省老健局振興課
福祉用具・住宅改修指導官、介護支援専門官として福祉用具・住宅改修、
ケアマネジャー関連を担当。2014年北九州市保健福祉局地域支援部
介護保険課 地域支援事業全体の見直し・介護予防・日常生活支援総合
事業を担当。2015年健康推進課 介護予防事業全般を担当。
2016年保健福祉局総合保健福祉センター地域リハビリテーション
推進課 更生相談業務・地域リハビリテーション事業等を担当。
[PROFILE 服部 真治(はっとり しんじ)氏]
1996年東京都八王子市入庁。
2005年健康福祉部介護サービス課。その後、介護保険課主査、
財政課主査、高齢者支援課課長補佐、高齢者いきいき課課長補佐を経て、
2014年厚生労働省老健局総務課・介護保険計画課・振興課併任課長補佐。
2016年より現職。