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| 重点講義内容 | <1>最新の脳科学×人工知能で迫る無意識の可視化とその研究価値、活用方法
| (株)NTTデータ経営研究所 研究理事 情報未来研究センター長 応用脳科学コンソーシアム 事務局長
萩原 一平 (はぎわら いっぺい)氏 | 【10:00~11:15】
人は日常生活において、9割以上無意識に意思決定を行なっている。例えば、意識して製品やサービスを購入しているときでも、本当の選好理由は無意識に決まっており、本人にもわからない。既存のアンケート等の主観評価では本当の購買理由や購買行動の予測は難しい。経営的な意思決定や健康(ストレス)管理においても同様のことは起こりうる。したがって、無意識を科学的に知ることはビジネスにとってたいへん重要である。最近、エスノグラフィー等の行動観察手法やビッグデータの解析が行なわれるのは、この無意識の人の行動を探る取組みの一環である。 本講演では、国内外の無意識の可視化、選好の可視化に関する様々な研究事例をもとに、脳科学、生理学、心理物理学等、人工知能、データサイエンスを活用し無意識を探索する重要性と、そのビジネスへの適用可能性を示す。
1.なぜ無意識を探ることが重要か 2.応用脳科学の産業分野への適用可能性 3.脳科学と人工知能の融合で何が起こるか 4.質疑応答/名刺交換 |
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<2>脳波計のウェアラブル化による革新的な応用範囲の拡大
| 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT) 脳情報融合研究センター 脳機能計測研究室 副室長
成瀬 康 (なるせ やすし)氏 | 【11:20~12:15】
様々な脳計測装置がある中、最も簡易に日常の生活状態における脳の状態を計測することができるのは脳波計である。ただし、脳波計で計測できる脳情報は限定的であり、その特性をきちんと理解して活用することが必要である。 本講演では、講演者が中心となって新規に開発・商品化した日常での脳波計測を可能とするウェアラブル脳波計の活用方法について、様々な研究事例を基に解説する。具体的には、ニューロマーケティング、脳波を用いた学習、脳波を用いた脳使用量評価等、ウェアラブル脳波計を利用したアプリケーションの開発についても解説する。
1.ウェアラブル脳波計の概要 2.ウェアラブル脳波計の産業応用の可能性 3.開発中のアプリケーションの概要 4.質疑応答/名刺交換 |
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<3>生体情報センシングを通した健康経営の実現
| 経済産業省 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資WG専門委員 (株)フジクラ 人事・総務部 健康経営推進室 副室長
浅野 健一郎 (あさの けんいちろう)氏 | 【13:00~13:55】
職場におけるうつ病等の増加により、企業におけるメンタルヘルスの問題が顕在化してから久しい。従業員50名以上の全ての職場にストレスチェックを義務付ける労働安全衛生法が本年12月から始まる。ただし、メンタルストレスをチェックしても、その対策や未然防止策が重要である。 本講演では、2010年度以降、全社的に健康経営に取り組んでいるフジクラの取組みについて、データサイエンスの観点から解説する。同社は、社員の健康増進に対する支援は企業存続のための投資という考え方のもと、社員の活動量等、様々な生理データを計測し、フィードバックすることによって、社員の健康管理支援を行っており、具体的な事例とともにその方策について解説する。
1.健康経営とは何か? 2.生体情報センシングと健康経営 3.具体的な実践事例の紹介 4.質疑応答/名刺交換 |
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<4>研究開発への脳科学の活用の実際
| 大日本印刷(株) 研究開発センター 評価解析第1研究所
三宅 秀之 (みやけ ひでゆき)氏 | 【14:00~14:55】
我が国企業における脳科学の研究開発への活用は、脳科学に関わる研究者が企業に少ないこともあり、どのように脳科学を活用するかについて、手さぐりの企業が多いのが現状である。しかし、一方で、先進的な企業では、脳計測環境の充実に伴ない、消費者の購買行動と脳神経活動との関連性等に関する研究を推進しはじめている。 本講演では、大日本印刷が取り組んでいる脳科学研究と、その成果のビジネスへの応用可能性について、動画視聴時のポジティブ・ネガティブ情動の心理尺度に基づく評価とNIRSを用いた脳活動計測等、具体的な事例をもとに解説する。
1.大日本印刷における感性評価の目標について 2.脳科学研究の取り組み方針について 3.情動の評価と脳機能計測について 4.質疑応答/名刺交換 |
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<5>顧客の脳・行動の可視化が生みだすビジネスチャンス
| (株)NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット シニアコンサルタント
茨木 拓也 (いばらき たくや)氏 | 【15:05~16:00】
ウエアラブル等のセンサーの発達、機械学習などデータ分析の高度化、そして脳・心・行動の科学の加速度的な発展は、「人=消費者・ユーザー」の深層的な理解に根ざした革新的な製品サービス・開発を可能にしてきている。 本講演では、企業の研究開発やマーケティングにおいて、いかに「顧客」・「ユーザー」のデータを取得し(センシング)、処理し(プロセシング)、解析(アナリティクス)を経て、ビジネス上の価値とするかについて、「製造」・「金融」・「小売り」・「広告宣伝」のそれぞれの分野における実際の事例を踏まえて紹介する。
1.脳科学の進展とその産業的インパクトの概論 2.研究開発における脳科学の応用 3.マーケティングにおける脳科学の応用 4.質疑応答/名刺交換 |
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<6>脳活動の可視化がもたらす新製品開発への新たな可能性
| (株)東芝 研究開発センター 知識メディアラボラトリー 主任研究員
山本 雅裕 (やまもと まさひろ)氏 | 【16:05~17:00】
従来の主観評価や官能評価等では、人間の無意識の反応を知ることは難しい。脳に入力される情報の大半を占めている視覚、聴覚からの情報を脳が潜在的にどのように処理し、意思決定につなげているかを研究することは、情報機器、家電製品等の開発にとっては極めて重要である。 本講演では、東芝が取り組んでいる照明機器の研究開発における視覚研究や情報機器、オーディオビジュアル関連製品の研究開発における音声等の聴覚研究について、具体的な事例をもとに解説する。
1.脳について(企業での研究の視点) 2.知覚と感覚 (外界の認識) 3.照明への応用 ~ニューロ・ライティング~ 4.音声への応用 ~ニューロ・ボイス~ 5.質疑応答/名刺交換 |
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| 講師プロフィール | 萩原 一平(はぎわら いっぺい)氏 1978年 早稲田大学理工学部電気工学科卒業、1985年 プリンストン大学大学院電気工学・コンピュータサイエンス(MSE)修了。大手電機メーカー、大手シンクタンクを経て、1997年4月より現職。脳科学、ライフサイエンス、地域経営、環境等の分野で、マネジメントや新事業創出に関するコンサルティングを中心に従事。 | 成瀬 康(なるせ やすし)氏 2002年 東京大学工学部計数工学科 卒業。2007年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程修了後、情報通信研究機構に入所。2013年より現職の脳情報通信融合研究センター・脳機能計測研究室・副室長として、ウェアラブル脳波計の開発やそれを用いた応用研究に従事。 | 浅野 健一郎(あさの けんいちろう)氏 1989年 藤倉電線(株)(現(株)フジクラ)に入社。光エレクトロニクス研究所に配属され光通信システムの研究に従事。2011年よりコーポレート企画室、2014年より人事・総務部健康経営推進室。現在、経済産業省次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資WG専門委員。 | 三宅 秀之(みやけ ひでゆき)氏 1995年 東京工業大学生命理工学部生体分子工学科卒、1997年(同)生命理工学研究科バイオテクノロジー専攻修了、1997年 大日本印刷(株)に入社。以降、半導体関連部材、プリンター部材、ディスプレイ部材等の開発部門を経て、2011年4月より現職(DNP研究開発センター 評価解析第1研究所)、感性評価や脳機能計測に従事。 | 茨木 拓也(いばらき たくや)氏 2013年 東京大学大学院医学系研究科 脳神経医学専攻 医科学修士課程修了。 2014年 東京大学大学院医学系研究科 脳神経医学専攻 医学博士課程 中退。 2014年 NTTデータ経営研究所入社。脳科学技術の産業応用に関する官民多数のプロジェクトに従事。 | 山本 雅裕(やまもと まさひろ)氏 1989年 慶応義塾大学理工学部電気工学科卒業、1994年 東京工業大学総合理工学研究科物理情報工学専攻博士課程修了。1994年 (株)東芝に入社。研究開発センターにてGaN系LED、LD、集合化光源の研究開発後、事業部にてモバイル向け金融、ホテル等ポータルサイト、WEB+印刷アルバイト情報総合システム、半導体ポータルサイト等のシステム提案・構築に携わる。企画グループにて脳神経科学の応用を提案、LED照明にて脳神経科学を応用したニューロ・ライティングの研究開発。現在、知覚の認知機構の産業応用に従事。ImPACT山川PG PM補佐(非常勤)として協力。
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