転換期を迎えた精神科医療政策 | 新社会システム総合研究所 公式ブログ

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転換期を迎えた精神科医療政策に
精神科病院はどのような対応が求められるのか
http://www.ssk21.co.jp/seminar/re_S_14245.html

[講 師]
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
 精神保健研究所 社会精神保健研究部 部長 伊藤 弘人 氏

公益社団法人いちょうの樹
 専務理事・法人統括本部長兼経営戦略室長 西元 晃 氏

日揮株式会社 第三事業本部 副本部長 木村 亨 氏

[日 時]
2014年9月27日(土) 午後1時~5時

[会 場]
Learning Square新橋
東京都港区新橋4-21-3 新橋東急ビル

[重点講義内容]
<1>精神科医療政策の方向とこれからの精神科病院
伊藤 弘人 氏【13:00~14:20】

精神科医療政策は転換期を迎えている。精神保健福祉法が改正され、
精神科医療に関する指針が示されている。
また7月には「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策に
係る検討会」の取りまとめが公表された。今後これらの方針に準じた
医療ビジョン、そして障害保健計画や介護保険計画が策定されていくものと
考えらえる。精神科病院はどのような対応が求められるのか。
ここ1年の政策の動向を確認しながら、これからの精神科病院について考える。

1.政府の基本方針
2.精神保健福祉法改正
3.診療報酬改定
4.長期入院精神障害者の地域移行の方向性
5.医療・介護サービスの提供体制の方向性
6.これからの精神科病院

<2>「精神科医療政策の方向性」に沿った精神科病院の経営戦略
西元 晃 氏【14:30~15:50】

精神科医療政策は大きく変わりつつあるが、その背景には医学の進展がある。
統合失調症圏の疾患は、かつては発症すると進行をとめることは困難な
疾患であったが、現在は、新規発症に関しては症状を改善し退院して
社会復帰できるようになっている。新規発症患者の1年後の残留率は
20%前後以下とされ、多くの患者は1~3か月で退院するようになっている。
神経症圏の患者の在院日数はさらに短く、いずれも早期発見・早期治療の
重要性が指摘されるようになっている。他方、重度認知症患者は増加しており、
精神科病院の入院患者の8割以上は慢性化した統合失調症圏の患者と
認知症患者の後期高齢者群となっている。
このような状況を踏まえ、急性期に分類される新規発症患者群と
慢性状態になった高齢者群に提供する医療の質に大きな差異があることに着目し、
541床の単科精神科病院を最終的に400床に減床しつつ、急性期対応の
病院と慢性期対応の病院に分割することを決定した。経営戦略の視点から
提案された計画が実施に至った経緯を報告する。

1.医療は国策、特に精神科医療は公的役割
2.公益社団法人をきっかけに病院再建
3.減床・・・病床数を減らし、治す医療へ(病院は医療を提供する場所)
4.病棟機能分化から病院機能分化
5.精神保健福祉と精神科医療の機能を明確に(生活の場の提供との区分)
6.計画の妥当性の検証
7.人口減少社会に耐えられる精神科病院

<3>(民間)精神科病院のリニューアルを考える上でのポイント
木村 亨 氏【16:00~17:00】

精神科病院の建替え、増改築の主な動機(目的)は、施設の老朽化対応、
医療機能の再編、療養環境の改善等である。建替えを実現していくためには、
今後の精神科医療の政策を踏まえ、事業性が確保された計画として
いかなければならない。
同時に、運営視点での合理的、効率的な計画が求められる。

1.リニューアルの進め方
2.運営を見据えた建築計画
3.全体最適化


[PROFILE 伊藤 弘人(いとう ひろと)氏]
1991年 東京大学大学院 医学系研究科(精神衛生学)博士課程修了
日本医科大学(医療管理学教室講師)
厚生労働省(国立医療・病院管理研究所、国立保健医療科学院、大臣官房
厚生科学課)を経て、2006年 国立精神・神経センター 精神保健研究所
社会精神保健部 部長/2010年 独立行政法人化に伴い現職となる
(併任:1998年~1999年ハーバード大学医学部精神医学教室
 客員共同研究者:マクリーン病院)
(併任:2011年~現在 山梨大学医学系研究科客員教授:連携大学院)
【専門】
医療政策・管理学(特に精神科)
身体疾患と精神疾患に関する研究(特に循環器疾患とうつ)
【委員等】
日本医療病院管理学会学術情報委員会担当理事、日本精神神経学会等、
日本医療機能評価機構評価調査者
 平成12~16・18~26年:厚生労働省各種委員会
【著書・論文等】
精神科医療のストラテジー(医学書院・2002年)
エビデンスから迫る循環器疾患とうつ(南山堂・2012年)
Polypharmacy and excessive dosing:psychiatrists’perceptions of antipsychotic drug prescription. Br J Psychiatry等

[PROFILE 西元 晃(にしもと あきら)氏]
中央大学経済学部産業経済学科卒
鹿児島大学大学院 法学研究科修士課程修了(法学修士)
鹿児島大学大学院 保健学研究科博士後期課程中退
医療法人理事、社会福祉法人理事、鹿児島銀行医業推進室アドバイザーを経て現職
【公職・社会活動等(主なもの)】
NPO法人福祉21かごしま 副理事長
介護サービス情報公表・福祉サービス第三者評価(鹿児島県指導者)
岡山大学法科大学院リーガルリスク予防センター専門家委員
(公社)日本医業経営コンサルタント協会 鹿児島県支部副支部長
【論文・雑誌等】
「医療法の変容・・・量規制から質規制へ」
 『社会保険旬報』(2008年7月1日号)
経営分析と危機管理(精神科病院における経営の質管理-定性分析の立場から-)
日本精神科病院協会雑誌 2010 vol.29 No10 他多数

[PROFILE 木村 亨(きむら とおる)氏]
1978年 工学院大学建築学科卒業
医業経営コンサルタント、一級建築士
最近の精神科病院設計・施工実績:舞子浜病院、松岡病院 他