最近あたしは家出しています。
一人暮らしに家出も何もないんだけど、
家に居ると悪い考えばかりまとわりついてくるので
毎日わざわざ通学に1時間もかけて学校に通っています。
昔からよく家出をする子だったけれど、
家出は帰ってくる場所がある人がするもんだな、
という江國香織の小説そのまま、
空っぽの部屋に住んでいる はずの あたしには 居なきゃいけない所なんて無いって考えたら
心が軽くなって
誰かにしっかり握ってもらわないと飛んでいってしまう気がして
ふわふわ ふわふわしています。
ところで今さっき
電車の中がちょっと騒然となりました。
おばあさんが 「ちょっと困るのよ!開けてもらわないと!」と
締まりかけたドアに必死にしがみついて、
今にも泣きだしそうな声で
「私はあの人と一緒じゃなくちゃ行かれないの!」
「私は先に行けないわ、あなたを置いていけるわけ無いでしょう!!」
と叫んでいたの
周りの人の助けか、おばあさんの念が通じて
ドアはやっと開いて
一目散に飛び出したおばあさんは
きっと旦那さんであろうおじいさんの元に駆けていった。
「あなたを置いていけるわけないでしょう」
このおばあさんのもとには、さんずの川も叶わないな、と思ってしまう出来事でした(^-^)