人生で

「やる?」

「やらない?」

って選択はしょっちゅうありますよね。

前回は、ぴーちさんの 『究極の2択』 の話でしたが、
今回は、もうちょっと身近でよくある 『人生の2択』 の話。
私自身の話をしますね。


★『究極の2択』 の話はこちらから(↓)
 「運命として受け入れる」 by ぴーちさん

★ぴーちさんの体験談はこちらから(↓)
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約1年前、私はある無料セミナーを受けて、
その内容にすごく興味を持ちました。
さらに学びたい場合は、有料のセミナーで
より深く学ぶことができます。

でも有料のセミナーは決して安くはないし、
そもそもその日は旦那と出かける予定があったので
「どちらにしても無理だなぁ」 とあきらめていました。

ところが、急にその日のスケジュールが
ぽっかり空くことになります。

旦那のおばあちゃんが亡くなったのです。

忌引休暇の取れた旦那は、告別式に出席するため、
もともとの予定をキャンセルして、
飛行機で1週間弱の里帰りをすることになりました。

私は、仕事の休みが取れず、
家でおとなしく留守番することになったのですが…

どうしても、その有料セミナーが気になるのです。

かといって、おばあちゃんの不幸の直後に、
私個人の欲求を満たすためにそういう場へ出向くのって、
いかがなものか?
本来なら喪に服す場面なのではないか?
などと、行くべきか、行かないべきか、
決めかねていました。

そんな時、職場の大先輩(おじいちゃん)と
一緒にゴハンを食べる機会があり、
少し遠回しな言い方で相談してみました。

やりたいことがある。
でも、それはうまくいくかどうか、わからないし、
それなりにお金もかかる。
そんな時、先輩ならどうしますか?


みたいな聞き方だったと思います。
そしたら、

それがうまくいかなくたって、
急に生活に困るほどの金額ではないでしょ。
何もしてないうちから心配したってしょうがない。
僕なら、悩んでないでさっさと動くよ。

やらないで後悔するくらいなら、やって後悔しなさい!


と檄を飛ばされ、すごく背中を押された感じがしました。

それで決心がついて、
そのぽっかり空いた休日に、
有料セミナーへ行ったのです。

そして、そこを皮切りに、いろんな事が動き始めて…


当時を振り返ると、あの時は
いろんなタイミングがうまい具合に重なっていたなぁ
と感じます。

そして、あのぽっかり空いた休日は、
もしかしたら、旦那のおばあちゃんが私へくれた
一つの “チャンス” だったのではないかとさえ思えるように…

95歳で亡くなった旦那のおばあちゃんは、
長崎訛りが強い人で、
私には半分くらいしか聞き取れなかったのですが、
それがかえって、かわいらしい印象の方でした♪

おばあちゃんが亡くなったことは悲しいことですが、
私はおばあちゃんから、リレーのバトンを手渡されたような
そんな気がしているので、
私も次の人にバトンを手渡すその時まで
一生懸命走りたいなぁと思いました(*^-^*)


そして、今回、私は

やらないで後悔するより、やって後悔しなさい

という大先輩の言葉を受け取って、
本心である 「やる」 という選択をしたわけですが、
これって、結局、ぴーちさんの 『究極の選択』 と
根っこは一緒なんだなって思いました。

どうしても決断できない大事な選択は、本心に従え。


肝心要の大事な時こそ、素直に、正直に。

それは、理屈とか、理性とか、
そういうのを超えたところにある “直感” のようなもの…
なのかもしれないな~って、そう思いました。
今日は、私が運営するサイト 『Shared Note』
協力してくれたぴーちさんの体験談をご紹介します。

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ぴーちさんとは、LINEでのメッセージのやり取りと、
skypeの音声通話を通したインタビューでお話を伺い、
私が1ページにまとめました。

この1ページの中で、特に印象的だったのが、
『運命として受け入れる』 という項です。

目の前に2つの選択肢があって、
どちらを選んでも良い結果が得られるとは限らない場合、
あなたならどちらを選びますか?

例えば、「やる」 という選択と 「やらない」 という選択。
どちらをとっても後悔する可能性があるのです。

ぴーちさんの場合、それは
抗がん剤をやるか、やらないか、という選択でした。

世間一般には “抗がん剤をするのが当たり前” 的な
“しないといけない” 雰囲気が漂っているけど、
本心は 「やりたくない」 。

しかも、ぴーちさんの病気に対する抗がん剤の効果は、
「やってみないとわからない」 という状況。

抗がん剤をやっても、再発あるいは転移する可能性はあるし、
抗がん剤をやらなくても、再発あるいは転移の可能性はある。

つまり、自分が望まない事をやって
「やらなきゃよかった」 と後悔するのか...
本心に従ってやらない選択をして、その結果
「やっておけばよかった」 と後悔するのか...
悪い結果を想定すると、そういう2択であり、
それはかなり究極の選択。

そんな時にかけられた言葉が、
「再発とか転移する時は、最初に癌ができた時に決まっているから、
 それは運命として受け入れなさい」
というもの。

その言葉を聞いて、ぴーちさんは、
本心である 「やらない」 という選択をできたのだそうです。

命をかけた究極の選択。
「運命として受け入れる」 っていう選択。
そういう捉え方。

なんかわからないけど、なんかすごい!

だって、人間生きてりゃ、
どうにもならない瞬間ってあると思うんですよね。
そんな時に
「まぁこれは最初から決まっていた運命なんだから、
 ジタバタしても仕方ないよ」 って。
「今は一旦運命として受け入れようよ」 って自分に言ってあげられたら、
どんなに心が楽になるかと、私はそう思いました。

それは、決して “あきらめ” ではないと思うんですよね。
もっとたぶんポジティブな言葉。
最後の最後に登場する、すごく前向きな、すごくいい言葉。

ある程度は運命で決まってる部分もあるわけだから、
今は自分の気持ちに素直になっていい。
そんなに無理しなくてもいいんだよ。
がんばりすぎんなよ。
今はそういう時なんだから。


って。私にはそんなふうに聞こえました。

ちなみに、ぴーちさんにこの言葉をかけてくれたのは、
慶應義塾大学病院の近藤先生だそうです。
私は面識のない先生ですが、
患者さんの気持ちを尊重してくれる良い先生なのだろうなぁと、
勝手にそんな想像をしました。

そして、癌の治療から2年半が経過した現在、
ぴーちさんは、とても充実した日々を送られています。
素直に運命を受け入れた結果手に入れたものは、
“最善の結果” だったということですよね。

ぴーちさんの体験談はこちらから ⇒ ぴーちさんの体験談


【注意!】
本文は、抗がん剤を否定するものではありません。
病気のタイプによっては、抗がん剤がとても有効な場合があります。
病気にはそれぞれ個性がありますので、
同じ病気で、同じ治療をしたからといって、同じ結果になるとは限りません。
ご了承ください。

本日より、アメブロはじめました♪
サイトの開設に伴い、ブログもスタートです!

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治療の体験談を集めたサイト 『Shared Note』


昨年から準備してきたサイトを
今年は少しずつ広めていきます(^-^)/

当サイトでは、病気の体験談を幅広く募集し、
医者目線ではなく、患者目線の情報を
共有していきたいと考えています。

ここにあるのは、病気という現実を受け止めた上で、
「これからどう生きたいか?」を考えて、
自分らしい生き方を選択してきた人達の体験談。

それはきっと、
病気と向き合っている人にも、そうでない人にも、
新しい視点を与えてくれることでしょう。

次回から、体験談をくれた方達を
お一人ずつ紹介していきます♪