【空き家対策特別措置法を解説してみる①】
平成27年5月26日に空き家対策特別措置法は、
完全施行された。
空き家対策特別措置法がどういった内容か
理解していますか?
テレビなどで取り上げられていても、
イマイチ実感がわかないのではないであろう。
しかし、この法律は空き家を持つオーナーにとって、
理解不足ではいられないほど重要で、しかも古い空き家では
すぐに対策が必要なほど緊急性も含んでいるのである。
もはや、空き家を放置できない時代であることくらいは
自覚しておいていただきたいのである。
法律は難しい言葉が出てくるので、どうしても
わかりにくいものですが、できるだけ理解いただくように
空き家対策特別措置法の解説をしてみよう。
▼空き家対策特別措置法制定の目的とは?
空き家対策特別措置法は、そもそも何の目的で
制定されたのあろうか。
なぜ新たな法律を作ってまで、空き家対策を
進めなければならなかったのか、
そのあたりの理解が法律を読み解く上では
欠かせないのである。
▼空き家による被害の増加
最近のニュースで、古いビルの看板が落下し、
実際に大ケガに繋がった事件も起こったように、
建物は年数の経過とともに老朽化が進む。
他にも外壁が歩道に落ちて、危うく通行人が
被害に遭いそうなケースもあったのである。
ブロックの塀が崩れてくるなんてことも
有り得るのである。
個人の持つ空き家が、大きなビルと同じ被害を
もたらすとは言えないが、それでも老朽化の結果、
周辺に被害をもたらす可能性は十分にありうるのである。
たとえば
下記のような点で、空き家がもたらす悪影響が
懸念されている。
(空き家の特徴) → (懸念される悪影響)
全体の傾き、主要構造の腐食 → 倒壊による被害
屋根・外壁の剥離 → 飛散による被害
設備、門・塀の老朽化 → 脱落や倒壊による被害
浄化槽の破損、汚水の流出 → 衛生上の影響
ごみ等の放置、不法投棄 → 衛生上の影響、害獣・害虫の増殖
景観計画に不適合 → 景観上の影響
窓ガラスの破損、門扉の破損 → 不法侵入の危険
植栽の不整備 → 害獣・害虫の増殖、道路通行上の影響
これらの特徴と悪影響は複合的に発生する。
放置される期間が長ければ危険度が増すため
空いている期間が長い空き家ほど対策が
必要であることがわかるであろう。
(つづく)
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