では、いったい、なぜそんな事態が
起きているのか。
家賃崩壊の原因は、需要を上回る
供給が続けられていることにある。
バブル崩壊以降、「土地有効活用」と称した、
専門の建築会社によるサブリース(一括借り上げ)方式
で賃貸経営を始める地主さんが激増。
地価は下がっても、世帯数増加に伴って
賃貸需要は堅調に伸び続けていたため、
その需要を満たす賃貸アパート・マンションが
毎年数十万戸ずつ新たに建築されて供給され続けた。
ところが、09年から日本の人口は
突然減少に転じた。
ここ数年は、毎年20数万人ずつ
減少している。
また08年のリーマンショック後、
勤労世帯の所得が低下して、
家計に占める家賃の負担が年々
重くのしかかるようになった。
にもかかわらず
「サラリーマン大家で大儲け」など
という情報に踊らされて、いまだに
賃貸経営に乗り出す人が後を絶たない。
需要が急激に縮小する一方で
供給が増え続ければ、当然「在庫」が
膨れ上がる。
賃貸住宅の空室率は、14年現在で19%も?!
(不動産情報サイト「HOME’S」調べ)
借り手がいなければ1円の収益も
上げられない。
手っ取り早く空室を埋めるには、
家賃を下げるしかない。
いくら景気が回復しても、“売れ残り”が
倉庫にあふれている状況では、
いきおい価格は下がらざるを得ない。
そんな事態がいま着実に
進行しているのである。
家賃崩壊は、まだ始まったばかりだ。
野村総合研究所の試算によれば、
もし今と同じ水準で賃貸物件の
新規供給が続いた場合、40年には
空室率が40%?!にも達するという。
そうなったら、家賃は文字通り
「大崩壊」の一途をたどるに
違いない。
今回はここまで。
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