おもかげは、上書き保存。 |     旅する絵本   

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  ~絵本作家・きたじまごうきの活動ブログ~  



3月も終わりですね。

今年は3月に入っても、何回も雪が降って、なかなか春らしく感じなかったですが、最近、ようやく温かな陽気を感じはじめました。ふきのとうも、ちらほら顔を出しています。

この3月に、家にいる子供が、ついに園を卒園しまして、春からは小学生。
時が経つのは早いなと思うと共に、いやはや、日々の積み重ね、ようやくここまで来た。という感慨もございます。

子供たちを楽しませる絵本を作りたい。

その気持ちがあるので、自分の子供の幼少期をしっかりと向き合いたい。
そんな思いで数年間、過ごして来ましたが、生活の維持もあるし、絵本も作らせて頂いているし。。
いろんな方向に気持ちを寄せる度に、限られた時間の中で、結局、いろんなことが中途半端になっているんじゃないか。。そう思うこともありましたが、それでも、その時々、やれることはやったんじゃないかと、自分を納得させられるくらいには、共に日々を過ごせたんじゃないかと。今はそう思っています。

ただ、子供と一緒にいて思うことは、常に目の前のいる子供の様子が、自分の中に一番に入ってくるので、少し前の様子を微妙に忘れてしまうというか。。

もっと幼い頃、赤ちゃんの頃。。過ぎたかつてのことが、自分の中で別々のフォルダに入っているといいんですが、結局同じ子供なので、目の前にいる子供にひっぱられて、面影はどんどん上書き保存されている気がする。。
だから、小学生に上がったら上がったで、幼少だった娘との日々もその感触も、曖昧にぼやけていってしまうのかもしれません。。

まぁ、なるべくそれを保てるよう、その時々でメモをとったり、動画を撮ったりはしてきたけど、まぁ、それもセンスが問われるなぁ~と、改めて感じてます。。。(笑)

ま、何はともあれ、日々は過ぎ去り、過ごした日々の記憶が、造る自分の何がしかの糧になると、そう信じたいです。