今日はインタビュー撮影の話です。
たまたま見た番組。インタビューのシーンがデジイチで撮った、完全にFIXの寄りと引きの2カメ映像でした。
場合にもよると思うんですが、1分程度の尺でもFIXの寄りと引きの2カットを頻繁にスイッチするのは微妙ですね。個人的には「2カメ」というよりは、ドッキリとかの仕込みカメラ2台という感じに見えました。
ドラマなどの撮影を除き、いろいろな撮影で逃げとして引きの無人カメラを置いとくのは悪くないと思いますが、インタビューが固定カメラのみという構成はあんまり良い感じがしませんでした。3台あれば変わった狙いっぽい感じがするような気がしなくもないですが、FIX2台は無いですね~。
人は座っていてもけっこう動きますから、FIXでタイトなフレーミングは無理です。その番組では寄りのカメラがけっこうルーズで、ルーズの変な感じを隠すために斜め切りにしていた感じ...(水平取れてないだけ??)
引きもレンズの選択が悪いのか寄りカメと背景との遠近感が違いすぎて違和感が...
引きはFIXにしておくとしても、せめて寄りの1台のほうをカメラマンが人物フォローしていればずいぶん違っていたでしょうね。いや、微妙な人物フォローをしない寄りってのは基本的に「無い」ですよね。
もしかすると映像のカメラマンがいなかったんでしょうか? 今はデジイチで動画が撮れるようにはなりましたが、基本的に映像と写真のカメラマンは別の仕事で、(稀に両方出来る人も居ますけど)どちらかのプロが簡単に敷居を跨げるもんではありません。でも最近は写真専門の人が映像撮ってるような事も少なくないみたいですね。
はたから見ると難しいようには見えないかもしれませんが、インタビューやコメントの撮影は簡単ではありません。特に話の展開に合わせた寄り引きは、一朝一夕では身に付かない技術です。
最終的なインタビュー映像の仕上がりは、カメラマンだけでなく制作さんの現場での話の引き出し方や進め方、編集など、制作と技術の総合力が問われます。
ベテランのディレクターさんの話の聞き方の上手さ(撮りやすさ)には「このDやるな。」と感動してしまうこともあります。
私も昔からインタビューとかコメント撮りは多いほうだと思いますが、大事なのは撮影前の制作さんとの打ち合わせ。演出の理解。予定尺を確認しておいて、(撮影しながら)編集で使われるだろう部分を意識して、ズームやカットのサイズの変化を頭の中で組み立てることです(もちろん限界もありますけど)。インタビュー以外でも、みんな撮る時は頭の中で仮編してますよねw
それ以外は? と聞かれたら、経験から導き出される勘というか、現場の空気を読むということでしょうか。
インタビューとかコメントの撮影は、2台以上カメラを使う場合でもほとんどはパラ撮りです。ミニ番組の現場完プロとか収録でなければ、現場でスイッチ収録することはまずありませんから、タリーもリターンもありません。
うちの場合、2カメ以上の時は制作モニター以外に映像を4分割してカメラマンに見えるようにモニター返しをして、他のカメラがどんな画を撮っているか確認します。多少機材は増えますが、即席のリターンですね。カメラマン同士、お互い何を撮ってるか、動いてるか止まってるかが分かるので撮りやすいですよ。
狭い場所だとインカムをしていても声が出せないので、制作やカメラマン同士のアイコタクトも多いですねw
また、出演者が一般の方の場合、顔を合わせてから撮影開始までの短い時間、雰囲気が和むようにお話するのも大事なことです。どんな現場でも雰囲気作りは大事ですね。
大昔から言われていることですが、出演者に聞こえないインカムなどでスタッフが内輪ネタで笑ったりすると、出演者が自分のことではないかと不安になったり不快に感じたりという事がありますからそういう点も注意です。最近、そういう基本中の基本を知らない若い人、たまにいますね。(私も若いですけどw)
それから、インタビューやドキュメンタリーの撮影では「小さいカメラのほうが取材対象者が緊張しない」と仰る方がたまにいますが、問題はカメラの大きさではないことのほうがはるかに多いと思います。
まあでも、インタビューとかコメント撮影で逃げ(非常用)の引きカメを置いとくのは否定はしません^^; イラナイとは思いますけどw



































