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SHAPIROのAOR通信

自称・音楽ライター、SHAPIROによるAOR/アダルト・コンテンポラリー/スムース・ジャズの名盤、あるいは知られざる隠れた名盤を紹介するブログ。


スムース・ジャズ界きってのキーボード・プレイヤー、J・ローバーが初期にGRPに残したアルバムからの一曲。
当時グループに在籍していたケニー・Gが、今では信じられないテナー・サックスのソロを聴かせる。
ローバーの楽曲センスも今と変わらず。

シティ・ミュージックの吟遊詩人、ブルース・ホーンズビー率いるザ・レインジの1986年の全米No.1ヒット曲。
雨だれを思わせるホーンズビーの繊細かつ洗練されたピアノが、雨の日にピッタリの心地よさを届けてくれる。
ポップス全盛の1980年代中期に潤いを感じさせる、そんな一曲なのだ。

前項のケニー・Gと『タイタニック』で関わったこともあるカナダの歌姫、セリーヌ・ディオン。
あまり知られてはいないが、元々は1980年代からプロ活動をスタートしており、同じカナダ出身のシンガー・ソングライター、ダン・ヒルの『Real Love』(Sony、1988年〉でバック・コーラスを務めていた。
1990年代に西海岸の大物デイヴィッド・フォスターのプロデュースで、ピーボ・ブライソンとデュエットしたことからアメリカでもようやく彼女の名が一躍知れ渡るように。
そして『タイタニック』以降はKG同様、ヲルター・アファナシェフのもとで次々とアルバムをリリースし、現在に至っている。

それはさておき、アメリカに拠点を移して以降のセリーヌの曲の中では最も私の好きな曲がこれで、下積み経験が長かった分、磨かれたそのヴォーカルに輝きが増している。
現在はアルバム作りと同時進行でライヴにも力を入れており、アメリカや母国カナダはおろか全世界をツアーで廻り、動画サイトでアップされた曲数はかなりのもの。

©Sony Music Entertainment(U.S.A.), Inc.

今や押しも押されもせぬ存在のKG。
私がKGを聴くようになったのは高校2年の頃のこの曲で、彼は当時スモーキー・ロビンソンのプロデューサーとして頭角を現していた。
かと思いきや、実はその前からプロとして活躍しており、1979年頃にジェフ・ローバーのバンドのメンバーとして加入。在籍時の80年にGRPからソロ・デビューしていたというのだ。
バンド解散後の1982年にアリスタ(現在はソニー・ミュージックUSAに統合)に移籍、以降約20年に亙ってアリスタ/ソニーに多くのアルバムを残した。
閑話休題。私が青春を謳歌した1987年、ハード/メタル、ヒップ・ホップ全盛の中でこの曲の、心に染み渡るようなメロディは、当時の私を見事にノック・アウトしてしまった。
サックス特有の、しつこさと泥臭さが削り取られ、風を感じさせるようなフレーズ。
一度聴いたら、もうヤミツキになる事うけあいである。
そんなKGのそよ風のようなソプラノは、今も決して色褪せることがない。


©Sony Music Entertainment(US), Inc.

ユーミン、松田聖子、さだまさしなど数多くのセッションをこなす日本のトップ・ギタリスト、松原正樹の1981年の代表曲にして、名曲中の名曲。
セッション畑が多いのであまり知らない方もいるとは思うが、かつてTBSラジオで放送されていた深夜番組、『歌うヘッドライト』の中の「交通情報」のBGMに使われていたこの曲を聴けば、松原さんの実力はお分かりいただけると思う。
私ごとではあるが、つい先日、Facebookを通じてお友達になってくださった。
そんな松原さんにはとても感謝している。
録音から30年以上が経った今でも、この曲が新鮮な感じを受けるのは、私だけではなかろう。

この季節にピッタリのドライヴウェイ・ミュージックとして、流麗なるギターの音色がとても鮮やかだ。
ラリー・カールトン、ロベン・フォード、スティーヴ・ルカサーあたりが好きな人にはオススメ。