SHAPIROのAOR通信

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自称・音楽ライター、SHAPIROによるAOR/アダルト・コンテンポラリー/スムース・ジャズの名盤、あるいは知られざる隠れた名盤を紹介するブログ。

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ハイ。最近GRPモノが続いたので、ここでちょっと、知られざる名盤をひとつ。

カナダ出身のシンガー/ソングライター、ダン・ヒルの1989年のアルバム『Real Love』(Sony)の中の、“Wishful Thinking”という曲から。
ダン・ヒルは1975年に故郷カナダでアルバム『ダン・ヒル』でデビュー、1980年ごろからアメリカに進出し、第一線で活躍していた。
そして1989年、本アルバムリリース時にこの曲でフィーチャーしたのがセリーヌ・ディオン。
今を時めくセリーヌは1980年代中ごろから既にカナダでデビューしていた。
今でこそ世界に名を知られた存在であるが、この頃はまだアメリカで無名だった存在。
既に世界的な存在だったヒルが、同じカナダ人のディオンをこの曲に起用したのは、今にして思えば先見の明だったと言えるかも。
セリーヌのその後の活躍をいったいどれだけの人たちが予測できたであろうか?

セリーヌはその後デイヴィッド・フォスターのプロデュースでピーボ・ブライソンとデュエットし、、さらにあのヲルター・アファナシェフに認められて『タイタニック』以降のあの快挙に…とくればもうあとは必要なかろう。

これこそ、ディオンの今につながる切っ掛けとなったのではなかろうか?
主人公ヒルには悪いが…。

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From the album "Real Love"
Epic/Columbia 1989 released


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Dan Hill


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Celine Dion


ポスト・デイヴ・グルーシンとしてGRPが発掘したピアニスト、デイヴィッド・ベノワの1986年のアルバムからの同名タイトル曲。

1977年、インディペンデント系レーベルからレコード・デビュー。
その後数枚のリリースを経て、大物プロデューサー、デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼンが率いるGRPレーベルと契約、1985年にLP『This Side Up!』でメジャー・デビューを果たす。そして翌年セカンド作としてリリースされたのがこの曲を含む本アルバムだ。
この曲は日本でもラジオなど様々な音楽番組でテーマ曲として、またはタバコなどのTVCFとして起用されているので、知っている人も多いだろう。
ビル・エヴァンスに影響を受けた抒情的なセンスと、シティ・リゾート感覚が見事にマッチし、スパイロ・ジャイラ、リー・リトナー、イエロージャケッツ、トム・スコットなどと共にGRPの看板アーティストとなった。
97年にGRPを離れてピーク・プロダクションを発足、マーク・ウィリアムソンやエリック・マリエンサルなどのプロデュースを経て現在はピーク・レコーズの社長兼プロデューサでもある。

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"FREEDOM AT MIDNIGHT" David Benoit
GRP 1986 released


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David Benoit

久しぶりのブログUPは、またまた大好きなGRPものからチョイス。
ベテラン女性ヴォーカリスト、パティ・オースティンの、まだ若かりし頃の3rdアルバム『ハヴァナ・キャンディ』の冒頭の曲だ。
1972年に、若干20歳で『Take A Closer Look』でCTIからデビュー。
1974年にコロンビア(日本ではエピック)に移籍、ボブ・ジェイムスのプロデュースによる『虹の果てに(End Of A Rainbow)』を経て、デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼンのプロデュースによる1977年の本アルバムに到った。
この曲はオースティン本人とグルーシンとの共作で、爽やかなヴォーカルもさることながら、グルーシン&ローゼンの制作力が見事に発揮された、下記のラインナップにも脱帽。
ホーン・セクションにブレッカー兄弟、リズム・セクションに24丁目バンドのメンバーが配され、アシスタント・アレンジャーになんとスパイロ・ジャイラのジェレミー・ヲールが起用されており、このメンツはそのまま、スパイロの『モーニング・ダンス』へと繫がる切っ掛けとなった。
この曲はビルボードのブラック・チャートの上位に食い込み、GRPレコーズ設立前のグルーシン&ローゼンのレコーディング・ワークの代表作の一つとなっている。

ちなみに、翌年リー・リトナーの『ザ・キャプテンズ・ジャーニー』(Elektra)でカヴァーされた。

〈パーソネル〉
パティ・オースティン - ヴォーカル
デイヴ・グルーシン - キーボード
ウィル・リー - ベース
ハイラム・ブロック - ギター
スティーヴ・ジョーダン - ドラムス
ラルフ・マクドナルド - パーカッション
ランディ・ブレッカー - トランペット
マイケル・ブレッカー - テナー・サックス
デイヴ・ヴァレンティン - フルート
ジェレミー・ヲール - シンセサイザー、アディショナル・アレンジメント


プロデュース:デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼン

1977年作品

From fhe album "Havana Candy"
Released on Columbia (Epic)

久しぶりにブログUP。
ニューヨーク・サウンドが好きな筆者はやはりGRPものからの選曲。GRPゴッドファーザー、デイヴ・グルーシンの曲「輪舞」。
1970年代前半から、トミー・リピューマなどと共に“ソフト・アンド・メロウ=AOR”の牽引役としてシーンをリードしてきたグルーシン御大。
ヒットメイカーとしてのキャリアを積みながら、1978年にGRPレコーズを設立、その2年後にGRP第2作としてリリースされたデジタル録音によるアルバム『マウンテン・ダンス』からの一曲。
この3年後に、タイトル曲「マウンテン・ダンス」がロバート・デニーロ、メリル・ストリープ主演の映画『恋に落ちて』のオープニング曲に起用されて再び注目を集めることになるのだが、それは日本にのみ顕著な動きであり、本国アメリカではすでにビルボード・チャートを席巻する勢いにまで登っていたのだ。
それはさて置き、ニューヨークの哀愁漂うこの曲は、ナイト・キャップとして、シャンペンのおつまみに最高な選曲であることは間違いないと筆者は思う。グルーシンの計算されたサウンド・クオリティの高さは申し分ない。
下記に列した参加ラインナップも、申し分のない演奏をしていて、さすがNYと思わせる。
これこそ、シャンペン・メロウの醍醐味。

《パーソネル》
デイヴ・グルーシン‐キーボード
チェット・カタロ‐ギター
セコウ・ブンチ‐ベース
イライ・コニコフ‐ドラムス
クラッシャー・ベネット、ルーベンス・バッシーニ‐パーカッション
ジェレミー・ヲール‐シンセサイザー

1980年作品

©N-Coded Music, Inc.

ファンの方ならご存知かと思うが、この曲のイントロのフレーズはスティーリー・ダンの「ペッグ」のそれである。
聴いていて思わず身体が動いてしまう。
G・マティソンを始めとする軽快でメリハリのあるリズム隊に、カールトンのギターが喜んでいるように聴こえる。しかも、ロン毛のカールトンがメチャクチャ若い!
さて、この曲のタイトルでもあるアルバム『ルーム335』は、カールトンのMCA移籍第1弾。彼がクルセイダーズを脱退した直後に作られたソロ・アルバムであり、L・リトナーの『ザ・キャプテンズ・ジャーニー』(Elektra)とほぼ同じ時期にリリースされた。
プロデュースは大物ヒットメイカーのグルーシン&ローゼンで、リトナー同様以降のアルバムにも数曲関わっている。
制作側の手腕もさることながら、下記に列挙されたリズム隊のメンツには納得がいくであろう。

《パーソネル》
ラリー・カールトン‐ギター
グレッグ・マティソン‐キーボード
エイブ・ラボリエル‐ベース
ジェフ・ポーカロ‐パーカッション
パウリーニョ・ダコスタ‐アディショナル・パーカッション


プロデュース:デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼン
アソシエイト・プロデューサー:ラリー・カールトン


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From Room335
MCA 1978 released

©Verve Music Group, Corp. U.S.A.
A unit of Universal Music Group Company. Canada