そして一人の観客として、
心から感動、賞賛、そして感謝したい。
それは、先日観に行った舞台での出来事。
全部書くと長いので色々割愛しますが、
たぶん、長くなる。
この回は超満員の。
開演自体15分くらい(あくまで体感)遅れたと思います
上演時間は1時間50分。
事件はおそらく残りの2分くらいで起きました。
シーンが終わり、舞台は暗転。
誰もが次の明転で作品が終わると感じ取っていたことだろう。
そう思っていたとき、
暗転中の天井から、、、、、
バチバチ、、、、バチバチ、、、キュルルルルル、、、
と火花が
演出か
などと思うも、
少しして、舞台袖から演劇人なら明らかにわかる、
"舞台監督"という雰囲気の方が登場し、
「申し訳ありませんが、皆様の安全を確保するため、ゆっくりと外に出てください」
とアナウンス。
ということで、超満員の観客はゾロゾロと劇場の外へ。
LED照明が煙吹いてバチバチ壊れたんですね。。。。
公演は残りの数分のところで一時中断に。
外で待つこと10分ほど。
公演を再開しますとのアナウンス。
観客はゾロゾロと劇場内へ。
一言、アナウンスのあった後、
公演は再開。
セリフはおそらく台本半ページ分あるかどうか。
その数行のセリフを言ってカーテンコールへ
客席大爆笑です(笑)
もうね、シュールすぎて面白い。
そして、作品がこのシュールさを引き立てるような作品だったので、すごく面白かったです
なかなか出来ない体験をできて、むしろ良かったくらい。(不謹慎ですみません。。。)
でまぁ、公演は終わったわけなのですが、
何が言いたいのかというと、
この残りの数分、下手すりゃ1分なかったくらいのところにも関わらず、
観客、キャスト、スタッフ、みんなの安全を確保するために、
公演を中断して劇場外へと誘導する決断をした舞台監督の英断。
カーテンコールでのキャストの方のお話だと、
本番中に3.11を経験された方だそうです。
「万に一つが起きてはならない」という想いが今回の英断にも繋がっているのだろうと。
中には舞台監督だから当たり前だと思う方もいるかもしれませんが、
私は、なかなかどうしてできるものではないと思ってます。
万に一つがあった時点で人の笑顔は完全になくなってしまうので。
そして、もう一つ感動したこと
外に出てくださいというアナウンスがあったとき、
私の知る限り、
文句を言ってる観客が誰一人いなく、
入口を塞ぐように置かれていたパイプ椅子の観客も、
パイプ椅子をみんなでたたみ、ゆっくりと外に出ていったのです。
私もその一人なのですが、
なぜ誰も不快に思わないのか。
それは誰もが既にこの時点で舞台監督の判断が間違っていないと信じているからだと思いました。
だからこそ、席に戻る時も、
みんな息が合ったかのように、
入口のパイプ椅子組は後の方から入り、
みんなが座るまで脇の方で待機。
落ち着いたら座りました。
あの一体感、凄かった。
そしてもう一つ感動したのが、
誰もが終わりと思っていた観客のほとんどが、
帰らずに残っていたこと。
悲しいかな、何人かは、もう終わりだしと帰っていく姿を見かけました。
でも、ほんと数名。
それだけの作品に価値があったということ。
なんか、素敵だなぁ。
この、作品とお客さんの関係。と思いました。
みんな、笑ってるんだもん
楽しかった
舞台の本番中はお客様に認知されることの少ない舞台監督。
演劇に親しみのない方にはピンとこないと思いますが、
どの舞台にも必ず作品を円滑に成功へと導いてくれる舞台監督という役職の方がいるんです
縁の下の力持ち。
私は初対面だろうとなんだろうと、
信頼を置きます。
どのキャストもスタッフもそうだと思います。
信じることが成功(笑顔)への第一歩。
なので、どんな舞台を観に行く方も、
安心して信頼して舞台をご観劇ください
と、やはり長くなりましたね
というわけで、
私も自分が感じたような想いに、
観てくださる方がなれるように、
舞台「ジレンマが嗤う」を素敵なものにしたいです
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へば
