テレビ Vol.590 『ドラマ 「不適切にもほどがある」』 | 隊長のブログ

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中国上海に2003年12月から2008年1月まで、商社マンとして駐在していました。趣味はヒップホップダンス、旅行、映画、スポーツ観戦です。野球は阪神タイガースのファンです。

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第590回は、『ドラマ 「不適切にもほどがある』をお送りします。

 

 

 


民放各局の1月から始まった冬の連続TVドラマ(連ドラ)、多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、六作品です。前期が四本でしたので、今期は隊長が注目する作品が多かったです。


その冬の “連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『君が心をくれたから』 、


二作品目が、『となりのナースエイド』 、 


三作品目は、『院内警察』 、


四作品目が、『さよならマエストロ』  、


五作品目が、『春になったら』 でした。


今日ご紹介する『不適切にもほどがある』は、TBS系列「金曜ドラマ」枠で、1月26日から放送開始されました。放送時間は、毎週金曜日の 22:00 ~ 22:54。


本ドラマは、昭和のダメおやじが令和にタイムスリップしたことにより引き起こされるスラップスティック・コメディです。


脚本:宮藤官九郎のオリジナル作品。


尚、「隊長のブログ」では、宮藤官九郎さんの脚本・出演ドラマを、これで七作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご覧下さい


主演は、阿部サダヲ。


ブログで取り上げた、阿部サダヲさん出演作品の記事一覧は、こちらをご参照下さい 


共演者:仲 里依紗、吉田羊、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、袴田吉彦、中島歩、山本耕史、ほか。

 

 


 


主題歌は、Creepy Nuts の「二度寝」。

 

 

第1話のあらすじ:時は、1986年。小川市郎(阿部サダヲ)は、“愛の鞭(むち)” と称した厳しい指導をするのが当たり前な昭和の体育教師。野球部の顧問も務め、生徒たちからは「地獄のオガワ」と恐れられていました。


その一方、家では男手一つで17歳の一人娘・純子(河合優実)を育て、娘の非行に手を焼く普通の父親でもあります。最近は市郎の帰宅時間をやけに気にする純子が男を家に連れ込み “ニャンニャン” するのではないかと心配していました。


ある日、市郎は、いつものようにタバコを吸いながらバスで帰宅中、ついウトウトしてしまいます。目を覚ました市郎の目に飛び込んできたのは、パンツが見えそうなスカートを穿き、耳からうどん(イヤホン)を垂らした女子高生がバスに乗り込んでくる姿でした。その姿に違和感を覚え、女生徒に指摘する市郎でしたが、乗客たちは車内でタバコを吸う市郎こそおかしいと口論になってしまいます。逃げるようにバスを降りた市郎が目にしたのは、見たこともない異様な格好をする人々となんとなく変わっている景色でした。


なんとか見つけた馴染みの喫茶店「すきゃんだる」に飛び込み、事態が飲み込めないまま市郎は、動揺してカウンターにいた犬島渚(仲里依紗)のビールを勝手に飲み干し、口論になってしまうのでした。


一方、1986年の同日、純子は向坂キヨシ(坂元愛登)から突然告白されていました。キヨシは、社会学者である母・サカエ(吉田羊)と共に令和から昭和にタイムスリップしてきた中学生。街中で偶然出会った純子に一目ぼれしてしまったのです。純子は、“ムッチ先輩” こと秋津睦実(磯村勇斗)に密かに思いを寄せているにもかかわらず、キヨシを家に連れ込もうとしますが。。。

 

 


第4話までの感想:隊長のドラマに対する持論は、「原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」です。本作品は、持論通り、脚本家としての実績豊富で、マルチな才能を持つ宮藤官九郎さんさんのオリジナル作品。


タイムスリップは、映画・ドラマとしては、ベタな設定なのですが、脚本次第で、ここまで秀逸な作品になるのですね。さらに笑いだけでなく、コンプライアンスという時事ネタも、ぶち込んでいます。


父(市郎)と娘(純子)の関係もテーマの一つですが、今期は『さよならマエストロ』、『春になったら』と、父娘をテーマにした作品が多いですね。


『春になったら』同様、昭和のホームドラマを意識した作り方も良いです。


宮藤官九郎さん脚本ドラマで、隊長が思う唯一の失敗作は、 『いだてん~東京オリムピック噺~』  です。


NHKの大河ドラマということで、史実を忠実になぞらなければいけずに、自由に筆を振るうことが、出来なかったからでしょう。


主演の阿部サダヲさん、宮藤官九郎さんと同じ昭和45年(1970)生まれの53歳。さらに同じ劇団「大人計画」所属。その宮藤官九郎さんの脚本で、まさに"水を得た魚” のように生き生きと市郎を演じています。


それと、昭和のアイドル・近藤真彦から拝借した"マッチ” ならぬ “ムッチ先輩” と、その息子と思われる秋津真彦の二役をこなしている磯村勇斗さんにも注目です。


第4話では、白いブリーフ一丁の、まさに"体当り演技” で魅せてくれました。


毎話、ストーリーが佳境になると、出演者が突然に歌って踊る、"ミュージカル仕立て” 。批判もあるようですが、歌も踊りもしっかりと作り込んでいて、隊長は好きです。これも、宮藤官九郎さんの脚本ならですね。


他のレギュラーメンバーは、もちろんですが、毎話週替わりで登場するゲスト出演者も豪華です。第2話の柿澤勇人さん。第2話と3話の八嶋智人さん。


第4話に登場した古田新太さんは5話にも登場の予定です。また、第5話には錦戸亮さんがゲスト出演することが予告されています。そういえば、錦戸亮さん、宮藤官九郎さん脚本の 『ごめんね青春!』   にも、出演していますね。

 

 

尚、『不適切にもほどがある』次回・第5話は、2月23日(金)よる10時からの放送予定です。

 

 

 

 

 

 

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