街歩き 第133回 『赤穂浪士討入りの吉良邸跡』 | 隊長のブログ

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中国上海に2003年12月から2008年1月まで、商社マンとして駐在していました。趣味はヒップホップダンス、旅行、映画、スポーツ観戦です。野球は阪神タイガースのファンです。

隊長の地元:東京都文京区内や近隣を散策する「街歩き」シリーズの第133回は、『赤穂浪士討入りの吉良(きら)邸跡』を、お送りします。

 

 

 


元日の午後、東京都墨田区両国の 「相撲部屋巡り」 の途中、旧本所松坂町、現在の墨田区両国三丁目にある『吉良邸跡』を、訪問しました。


この場所は、元禄十五年(一七〇二)十二月十四日、赤穂の四十七士が討入りしたところで、『忠臣蔵』で知られています。


三波春夫さんの長編歌謡浪曲  『元禄花の兄弟 赤垣源蔵』  で、日舞(新舞踊)のお稽古を始めてから、また映画 『忠臣蔵』  を観てから、行きたい場所だったので、やっと念願がかないました。


両国2丁目3−15の「出羽海(でわのうみ)部屋」の前を通り、左折して京葉道路の方に向かうと、右手のマンションの前に立て札が。

 

 

 


近づいてみると、この辺りに吉良邸の裏門があったとのこと。

 

 

 


吉良家上屋敷(吉良邸)は、広大で東西七十三間(約一三二m)南北三十四間(約六二m)、二千五百五十坪(約八四〇〇㎡)と記されています。


屋敷の表門は東側、今の両国小学校に面した方にあり、裏門は西側で、東・西・南の三方は周囲に長屋があり、北側に本田弥太郎、土屋主税の屋敷と地続きになっていました。建坪は、母屋が三百八十八坪(約一二八〇㎡)長屋は、四百二十六坪(約一四〇〇㎡)でありました。


そこで、裏門から北東にある、現在「吉良邸跡」として残る本所松坂町公園へ。


のぼり旗も立っていて、土壁や板壁よりも耐火性に優れ、高家の格式を表す “なまこ壁” に囲まれた「吉良邸跡」は、すぐに見つかりました。(冒頭の写真)


「吉良邸跡」は、二十九・五坪(約九八㎡)で、当時の八十六分の一に過ぎません。

 

 

 

 
邸内に入ると正面に、討入りで殺された「吉良上野介(きらこうずけのすけ)」の座像が鎮座しています。

 

 

 


忠臣蔵では、悪役に仕立てられた上野介でしたが、領地の三河の吉良(愛知県西尾市吉良町)では評判が高く、町の人は今でも「吉良様」と呼んで敬っている善政の殿様だったそうです。


左手奥にある「みしるし洗い井戸」(赤矢印)と呼ばれるこの井戸は、名前の通り、吉良上野介の首を洗った井戸と伝わっています。

 

 

 


討入りで上野介と共に犠牲になった二十人を祀る「吉良家家臣二十士碑」(青矢印)。

 


「松坂稲荷」は、徳川氏入国後、水門内に鎮座された「兼春稲荷」と、古くからこの地に祀られていた「上野稲荷」の二社を合祀し、昭和10年(1935)当所に遷座されたものです。

 

 


念願の吉良邸詣りを済ませ、両国3丁目15−4にある「時津風部屋」を巡り、東京都文京区の自宅に帰り着き、一服していた16時過ぎに、大きな揺れを感じました。「令和六年能登半島地震」が、発生した時でした。

 

 

==「街歩き」バックナンバー==
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