それって自分のケイタイ料金じゃないでしょう!
さて 主人の家に帰ってみたところで当然のように主人は無職 二ヶ月目に入った息子も夜となく朝となく、腹が減ったと泣き意味無く泣きうんちが出たといっては泣く。
その度にバタバタと世話をするのは私のみ。
主人は仕事を探しに行く風でもなくマンガを読んでタバコを吸い夜ともなれば酒盛りです。
これを読んでいて「どこから生活費が出てるの?」と思いませんか?
それは主人の退職金と付き合いでたくさん入っていた保険を解約した払戻金、私の失業給付金などでまかなっていました。
主人は会社役員だったので失業給付金はなし。
退職金もすずめの涙でしたがそれでもなんとかやっていました。
が、多分主人は私に渡していないお金がけっこうあったのでしょうね。
ホステスさんがついてくれるような高いお店によく行ってましたから。
息子の世話で食事の支度ができなかったりしても外に食事に行ったり。
「ごめんね、これから食事の支度しますから」なんて言おうものなら
「もういい。外に食いに行ってくる」
そうですか、じゃあどうぞ、としか言えませんでした。
そもそも好き嫌いが激しく、外食に慣れているのもあってか私の作る食事がお口に合わないらしいのです。
ちびちびと食べガブガブと飲み、あげく「食うものが無い」とご飯に卵をかけて食べたりされました。
えっ。。。おかずはまだまだありますけど?
結婚前は「ソーセージと豆腐と卵があればメシは食える」なんて言っていたのが結婚後はコレです。
そのことを言ったら「それじゃあまるっきり手抜きだろ」と言い返されました。
肉じゃがとかひじきとか、普通のお惣菜は食べず、サラミとかいわゆる「おつまみ」が好きなんですよ。
そんなのばっかり食卓に乗せるのもどうかと。。。でも後に、ハンバーグやトンカツの肉系、マカロニサラダやオムレツ お子様メニューがお好みらしいと気がつきました。
精神年齢は食の好みに通じるところがあるんでしょうね。(痛烈ないやみ)
しかし、食べるにもとにかくお金がかかる主人です。それでも収入はない!借金だらけ!手に負えない!!
そのうちケイタイ会社から知らない番号の支払い督促がくるようになりました。
これって誰の番号?
かけなおしても出ません。
名義は主人の名前になっているようですが、こっそり主人のケイタイで調べても該当はなし。
会社関係で契約したのを解約し忘れ 払っていないのか?
またしてもこっそり主人のバックを調べると、数ヶ月前から料金は引き落としではない支払方法で払っているようでした。
毎月一万二万の金額じゃないんですよ。督促状がくるくらいだから二ヶ月以上滞納してるってことで、その料金たるや8万いくら。
いくらなんでもこれは。。。
何度もかけなおしているうちに、非通知にして電話してみたらやっと相手が出ました。
「あの~どなたですか?」若い女性の声で。
「アナタこそどなたですか?これ、うちの主人が契約している番号ですよね?どういうことですか?」
「えっ、別にやましいことはないんです。私が事情があってケイタイを契約できないって言ったら契約してやるって言われて。別に愛人とかではないです」
「そんなことはどうでもいいんですけど、アナタが使ってるなら料金ちゃんと払ってもらえませんか?」
途端にガチャン。切られました。
どうするんだろう。。。と観察しているうちに、自宅にケイタイ会社の人がやってきて、なにやら主人と話していました。
自分が使ったものではないので払わない、という主人に、でも契約者はアナタですから払っていただかないといけません という相手。そりゃあもっともです。
使った本人に請求しろ、というのは屁理屈で、使った本人はお調べできませんし、そもそもどうして自分名義のケイタイを住所も身元も知らない相手に使わせたのか という相手。
結局どういう結論になったのかわかりませんが、その時は支払いせずに相手が帰っていきました。
そうなると私もだまっていられません。
「何に使ってるケイタイなの?誰?」
「別にオマエには関係ない」の一点張り。
「バカじゃないの。知らない女に使わせたんでしょ。いい顔して。さっさと解約すればよかったのに、ずるずる延ばしてるから余計なお金を払わなきゃならなくなるんでしょ。そんなの誰が聞いてもアンタが悪いに決まってるじゃない」
そこでどうやら私が相手と話したのを察知したらしく(ここでわからなきゃよっぽど、ですが)
「オマエが余計な電話をするから相手が金を払わなくなったんだ」
え~っと、私が電話をしたのは相手が払わなくなって二ヶ月もたって、督促状がきてからですが?
その前に何ヶ月もアナタが払ってるのを知ってるのですが。。。
なんだか育児ぶろぐなんだか借金ぶろぐなんだか浮気ぶろぐなんだかわけがわからなくなってきましたが。。。
主婦の生活って毎日いろんなジャンルに渡って苦労がありますよね。
こうやって書いていてどうしてこの時点で自分が離婚せず我慢したのもかわからなくなってきました。
でもまだまだむつこの借金ぶろぐは続きます。
結局このケイタイの料金はダンナが自分の財布の中から支払いしたようです。
督促状の上を行く、内容証明が届いたのですから払わないわけにはいかなかったのでしょうね。
実家に帰ってみたものの
実家の両親も忙しく、私と息子の世話をしている暇も無い。
新生児の世話をしながら 冷蔵庫にあるものを適当に食べて、休んで、沐浴も「こんな小さいの(!)世話できない!」と実家の母に手伝い拒否されすべて私がやりました。当然といえば当然でしょうか。
トイレにいても「ちょっと~泣いたわよ!早く来て!」と叫ばれ、ゆっくりトイレに入る暇も無い。
「こういうときはこうすればいいのよ」なんてアドバイスももちろん無しです。
ちなみに私は二人姉弟。この母はどうやって子供二人を育てたのでしょうか。
「アタシが育てたんじゃないわ。おばあちゃん(母の母)と○○おばさん(母の妹)があんたたちを育てたのよ」
さようでございますか。。。
別にずっと預けられていたわけでもないのですが。。。多分、実家で里帰り出産~自分は休み放題で世話してもらったってことでしょうか。
それに比べて私は。。。いや、言うまい。
二週間ほどして、また姑様と兄嫁さまがお見舞いに来ました。
この時の兄嫁様は 先日の病院へ来たときとはうって変わって殊勝な表情。
二人が来たので居間にいた私はさっさと奥の部屋に。
姑が「本当にうちの息子がご迷惑をおかけして。。。ご心配でしょう」なんてうううと泣くと、隣でもらい泣きする兄嫁。
その様子は実家の母が教えてくれたのですが、私はこの時は二人の顔も見たくなく、話も絶対したくないとずっと奥の部屋にこもったままでした。
外面のいい母は息子を連れていって二人に見せていました。
「そのうちお返ししますから」なんて言っていたようです。<母が
古い体質のイナカの家ですので子供が生まれたばかりなのに離婚なんてトンデモナイというのはいつも言われてました。
もし我慢し切れなくて離婚ということになっても、実家には帰れず、息子と二人どこか別のところに身を寄せないといけないんだなぁと考えると、そんなところはどこもなく、いっそのこと子供を抱いてどこかから飛び降りるか、なんてずっと考えていました。
実家には結局一ヶ月ほどいて、主人の家に帰りました。
その一ヶ月の間にも毎日のように昼間息子を見に来ていた主人ですが、夜遊びはしていたらしく夜中に電話しても出ないことがよくありました。
産後ノイローゼのようになっていた私は、今日も飲み歩いているか、と自宅とケイタイに電話し続けました。
あまりに頭にきて夜中に車を出し、15分ほどの主人の家に行き 酔っ払ってガーガー寝ている主人を足で蹴り
「どこに行ってたのよ!そんな金があるなら借金返しなさいよ!仕事探しに行けばいいじゃないのよ!」
とわめき怒鳴り散らし、実家へ帰ったものでした。
窓ガラスの一枚でも割ってやりたいのをこらえて泣き叫んだのを覚えています。(普通の精神状態ではないですね)
酔っ払った主人は何が起こっているのかわからず、最初はぼけ~っとした表情をしていましたが、我に返ると
「じゃあ俺が首つって死ねばいいのか!」と反論していました。
それでもいいか、とふと思いました。(かなり怖い想像です)
無事出産はしたものの
出産前に買っていたジャンボ宝くじが産後 入院中に抽選日でした。
バカじゃないの?と思われるかもしれませんが、本当にあてにしてました。
これが一等前後賞なら全ての問題が無くなる。
私はともあれ 生まれてくる子供はそれだけの運があるのかもしれない。
ドキドキしながら夜中 病院のベットの上でケイタイで検索、番号あわせをしました。
結果は当然ハズレ。下三桁が違っているのが一番一等に近かったかも。
やっぱりか という思いと なんで?とここでも思ってました。
そんなに簡単にはいきませんよね。。。
ちなみに私の出産状況はというと、
昼過ぎおなかが痛くなる~時計を見ると15分後とに痛いらしい~夕方になって助産婦(看護士)さんが巡回してきて「おなかが痛いんです」と話すと分娩室で内診しましょうと言われる~分娩室に行く途中トイレに入ったら破水~分娩室で破水確認~その後深夜1時過ぎに出産するまでず~っと分娩台の上~結局16時間分娩台の上で過ごす。
そして分娩後、子宮の戻りをよくするためにおなかに氷枕をあてていたのですが、後にこれが凍傷になって跡が残り「これで慰謝料請求したらちょっとはお金が戻る?」なんて考えてしまいました。
結局医療訴訟は時間もお金もかかるのであきらめましたが。(そういう問題ではない?)
ですが中毒症で前もって入院していた分は保険適用で分娩自体もかなり安くすみました。
怪我の功名というか、ちょっとラッキーかなと喜んでしまいました。
出産直前はかなりむくみがあったらしく、分娩後数日は暑かったこともあり、数十分でフェイスタオルが絞れるくらい汗が出ていました。
もっと水分をとらないと母乳が出ないよ、と助産婦さんに言われ、無理やり水分をとったらまたむくんでしまい、大丈夫?と心配されました。何事にもうまくいかないのがこんなところにも出てますねw
さて 息子を出産して翌々日くらいに、姑と件の兄嫁が見舞いにやってきました。
苦々しい表情の兄嫁。きっと姑にせがまれて、送迎がてら病院に無理やり連れてこられたのでしょう。
そんなにいやな顔するならこなきゃいいのに、とこちらも少々ウンザリ。
数十分くらい居て帰っていきました。
その翌日は主人の姉夫婦がきました。
この姉夫婦は二人とも公務員なのですが、主人の連帯保証人の話が出たときに、義理の兄が連絡を入れ事の次第を報告をしたところ
「うちは一人息子が今年大学入学だから肩代わりするお金はないわよ!」(バカな弟のために出す金は無いという意味でしょうね)と言い放ったそうです。これは兄嫁から聞いた話。
かなり後になってから、この義理の姉は何度も爆弾発言をするのですが、それはまた後ほど書きます。
その義姉夫婦 二人でやってきて、おなかがすいたのか泣く息子を見て
「ミルク足したら?ミルク持ってきてもらいなさいよ」としつこく言い、(病院が母乳促進してるのでなかなかミルクは持ってきてくれないのです。それにおっぱいあげたくても義姉の夫がいる前では。。。)、困り果ててナースコールで持ってきてもらう間も「遅いわね!まだなの?もう一度聞いてみなさいよ」と催促。
ほとほと困り果ててしまいました。
ミルクがやっとのことでもらえたら「私がやってあげる」と慣れた手つきでもなくぎこちなくミルクをあげていました。義姉の夫と二人で「飲んでる飲んでる。やっぱりおなかがすいてたのよ」なんて言いながら。
その二人が帰った後の安堵といったら。
安堵というより疲労でしょうか。時間もとっぷり夕方。
実家の両親が忙しくなかなか見舞いにもきてもらえないので 自分で汚れ物を手洗いしながら涙がこぼれて仕方ありませんでした。
退院後も主人と主人のの実家に寄りましたが、兄嫁は横目でクーファンに入った息子を一瞥しさっさと二階へ上がっていきました。その表情といったら。
今掃除したばかりの玄関に泥だらけの野良犬が入り込んでもそんな表情はしないんじゃないかというくらい、人間て身内にこういう表情ができるものなんだなぁと、何年もたっても忘れることはできません。
退院後は実家へ身を寄せることにしました。産後は大事に、という地元の風習のためではありましたが、このまま実家にいられたら、と考えていたのは否めません。
しかしまだまだ受難は続くのです。