狼の騎士道 | しゃけのブログ

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24時間、激痛との闘病。
レザークラフトと写真は明日への勇気。
心は今もバイク乗り。

動物好きの君に・・
と、友人Uがプレゼントしてくれた本。

またしても、もらいもの・・・(^^



 (ハヤカワ文庫 NF 『ソロモンの指環』より写真拝借)


『ソロモンの指環』という標題。


旧約聖書登場の王ソロモンは、知識が極めて豊富で、鳥たち、魚たち、けものたちについても語ったと言う。
著者コンラート・ローレンツはこれを、『ソロモンは魔法の指環をはめ、けものども、鳥ども、魚どもと語った。』と表現し、この本の標題の由来とした。

著者ローレンツは、魔法の指環をはめているかのごとく、生物の心理を知り、動物とともに行動し、多くの動物行動学の謎を解き明かした。


この手の本としては異例なほどの、大ベストセラー。


 (ハヤカワ文庫 NF 『ソロモンの指環』より写真拝借)


著者、コンラート・ローレンツ(1903~1989)
1973年に、ノーベル生理学医学賞を受賞している。



 (ハヤカワ文庫 NF 『ソロモンの指環』より写真拝借)




彼自身の描く挿絵も、動物との愛情に満ちていてすばらしい。

動物語を理解していると、思わずにいられない。
彼の語る言葉は、動物からの真実の声・・




鳥・魚・けもの

それぞれの存在意義を強く感じ、
私もソロモンの指環をはめて、
彼らと語り合ってみたくなりました。





読むと、嬉しくなると思いますので、お推めします。(^^








下記にご紹介いたします。




 (ハヤカワ文庫 NF 『ソロモンの指環』より写真拝借)


この本のクライマックス、狼の騎士道・・




オオカミは悪の権化のように描かれるが、牡同士が戦うときは、ウサギや孔雀のように相手が死ぬまで殺しあったりしない。


敵わないと思ったほうの一頭が、優位なもう一頭の牙のまん前に、急所である自らの頚部を差出すのだそうだ。


弱者にそのような態度をとられた強いオオカミは、低くうなりながら相手の急所ぎりぎりに牙を剥き、弱者はさらに首をうなだれる。・・・そして戦いは止む。





 (NPO法人 ニホンオオカミを探す会 ブログより拝借 川上 博氏 1996年撮影)





哀れみを乞う弱者を、噛み殺さないのは、単なる種の保存本能なのだろうか?


そうではないらしい・・
オオカミ自身は噛みたくてたまらない衝動があるらしい。


噛みたいけれど、噛めないという気分なのだそうだ。(^^




逆に言うと、負けたと感じたほうのオオカミは、無防備で相手の攻撃に身をさらす
ことによって、仲間の強者の攻撃を抑制できると知っていることになる。





このようなオオカミに起こる心の働きが、
人間の心には働かないのだろうか?



テロと暴力の横行する人間界・・・
オオカミたちに学ぶべきことは多い。


今回は生真面目だね(^^





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