第二十二章 思いがけないこと
静奈との2人きりの初めてのデート❤️
スタバからの夜の公園。周りのカップルは
肩抱き合ったり、膝の上に彼女を乗っけてたり
イチャイチャモード全開になって来てた
隣同士に座っているが、まだ壁一枚ある
感じの俺ら。会話も止まったままだ
そんなとき、静奈の方から喋りだした
静奈「山部くん、昔から友達多いよね。
いつも、クラスの中でワイワイ
机囲んで楽しそうだったもんね」
俺 「そうかなぁ」
そんなの見てくれてたこと覚えてくれてた
ことが、嬉しかったし、驚いた
静奈「今もそうなんじゃない?かわちんとか
長谷川君とか見てると、よく分かる
皆んな、山部君のこと、大好きなんだ
ろうね」
俺 「確かに今もかわってねぇかな〜。
アイツらは、特に仲良いけど、大好き
ってわけじゃないよ。気が合う仲間って
だけだと思うけど、何でそう思うの?」
静奈「多分、言ったら怒られるかも知れない
けど、この前皆んなで遊んだときね、
山部君が居ないとき、皆んな私のとこ
来て、言うの。べーやんさぁ、まだ、
君のことが、好きみたいだから、
もし、よかったら、よろしくって。
やまさん、まこちゃん、かわちん君
皆んな、同じ事、言うんだもん。
長谷川君は、よろしくお願いします。
って、お願いされちゃった」
俺 「・・・・・。何か、ごめんね。あいつら
余計なこといいやがって」
静奈「そうじゃないの。凄く、羨ましくて
友達の為にそこまで応援してあげれる
こと出来ない思うんだ」
アイツら、俺に内緒で、そんなことしてた
なんて想像もつかなかった。静奈には、ああ
言ったが、ホントは、俺も嬉しかった。
でも、彼女が、そのことを重く感じて、
俺との関係をOKしたのじゃないか?と
不安になった
俺 「それで、OKしちゃったとか?あったり
する?」
聞かない訳には、いかなかった
静奈「そうじゃないよ。そんな友達作れる人
ってそんなにいないと思う。
それに・・・・。
私も、中学の時からずっと好きだった
から」
俺「エッ‼️エッ‼️エッ‼️」
「今なんて?」
俺の聞き間違い!?
「今なんていったの?」
静奈「私も初めて同じクラスになった時から
ずっと好きだったの。好きっていうか
気になる人だったってのが正解かも
でも、卒業式の日、電話で告白
されて、ビックリして、親が側に
居たことで、変なこと言っちゃって
電話切れた後、凄い後悔して泣い
ちゃった」
俺 「そんなぁ、すぐ電話くれたら、
よかったやん?」
彼女「ホントは、そうしたかったよ。何回も
電話しようとしたけど、できなかった
もう少し勇気があったら、もっと早く
こうなってたかもね」
俺 「俺さぁ、ずっと片想いやと思ってたから
振られても仕方ないって諦めれる自信
あったのに、やっぱ無理でさぁ、未練
タラタラで、この前、初めてその話
長谷川にしちゃったんだよね。そしたら
アイツ、俺に任しとけって、アドバイス
してやっから、もう一回アタックしろ
って言ったんだ」
静奈「電話かかって来た時、心臓止まる
ぐらいびっくりしたよー。だって
1年も連絡してなかったから。
でも、頼み事だったから、少し
寂しかったけど、でも、やっぱり
嬉しくて」
俺 「アレもキッカケを作る口実で、
嘘ついて無理、言ってごめんね」
静奈「そうだったんだ。あの後、待ってて
くれてたのもビックリしたよ!」
俺 「アレも、長谷川のアドバイスみたいな
お礼言って、今度遊びに行く約束しろ
みたいな」
静奈「嬉しかったなぁ、家の近くまで送って
くれたの。ドキドキ💓して、あの時
何も言えなかったのが、ホント
悔しかった。今度会う時、絶対
気持ち伝えよって決めたんだよ」
俺 「早く、言ってよw。俺、2度目の告白
でメチャクチャ緊張したんだから。
そんな感じ全然、見せてくれなかった
気がしたんだけど」
静奈「私の友達にも、何も言ってなかった
のもあって咲が、山部君の隣
奪っちゃって、今日は駄目かなぁ〜
って。そしたら、山部君の友達が
私のとこ来て、お願いしてくから
どうしよって焦ったもんw」
俺 「咲ちゃんには、俺も焦ってたから、
適当に返事しちゃってたかも」
静奈「あれから咲とあんまり喋ってないけど
大丈夫だと思うよ。楽しかったって よろこんでたし」
俺 「それなら良かったんだけど」
静奈「山部君の覚えてる?一番最初、席替え
隣になって何しゃべったか?」
俺 「最初かぁー?確か、教科書見せてって
言ったのが最初じゃなかった?」
静奈「そう、忘れたとか言って。席離れて
たのにくっ付けてね」
あれからだったんだ。2人のはじまりは。