水曜日の放課後までが、これほど長く感じる
ことがあるのか。高校生活を始めて、特に
何も無く、サッカー漬けの只々、退屈な
毎日から一転、青春を謳歌する日が、こんなに
くるとは。
月曜日、学校着くなり、アイツにお惚気を
お見舞いしてやったw。 賭け自体は負け
になってしまったが、どうでも良かった
長谷川には、感謝しかないのと、理解出来ない
変な自信に驚かされた。他三人は、絵里ちゃん
加奈ちゃん、咲ちゃんの話題で大盛りあがり。
長谷川は、落ち着いた様子で聞いてた。
長谷川「べーやん、これからも大事なこと
あんねん。先、教えといたるわ。
せっかく、上手いこといったんやし
流行る気持ちも分からんでもない
けど、グッと堪えてやな〜、
今度は相手が夢中になる様に
してかなあかんで。男が、グイグイ
いったら失敗するで。
彼女のは、自分が、心から惚れて
ついて来るタイプやから」
俺 「なんやそれ。どう言うことか、あんま
わからんぞ」
長谷川「そやなー。分かり易く言うと、
こっちがグイグイ行くと、気持ちが
重たく感じて、それに疲れて
駄目になりやすい子ってことかな」
俺 「はぁ?そうか〜。そうなんかな〜?
??? どんなんがいいわけ?」
長谷川「たとえば、今はお互い盛り上がって
会いたいわなー。でもな、彼女が
ほんまに逢いたい時にこそ、
一緒に居てあげることが出来るかって
こと。彼女みたいな子は、ホンマに
逢いたい時こそ、多分遠慮しがち
になるねん。忙しいちゃうんかな
とか色々考えてまうねんな。
そこを気付いてあげれなあかんねん
べーやんも気使ってまうから、
鵜呑みにするやろ、普段は、
こっちがドッシリ構えとくぐらいが
ええねん」
確かに、コイツ俺の事よく知ってるし
俺より彼女のこと、分かってるようで
怖かった
長谷川「だからって放ったらかしとは
ちゃうねんぞ。適度に、連絡は
ちゃんとしとかな。不安がったり もしやすいタイプだろし」
俺 「そんなもんなんかな。何か、
納得してまうんよな〜、若干
腹たってくるわわw」
やま「詐欺師にらなれるんちゃう?」
まこちゃん「俺にもアドバイス頂きたい
のですが?」
カワちん「俺が、先やで!」
俺 「まあ、気に留めとくわ」
長谷川「あっ、それと咲ちゃん、べーやん
のこと気にいってたんちゃう?
結構、積極的やったからな〜。
静奈ちゃんと付き合うの納得
してたら、ええけど」
やま「それ、俺も感じたな」
まこちゃん「何でべーやんなんばっかり!
俺も咲ちゃん気にいってたのに」
カワちん「まこちゃんは、誰でもええんやろ
加奈ちゃんも、気になってる
言うてたやんか」
「wwww」
俺「あん時、俺それどこやなかったから
あんまり気にしてなかったけど、
大丈夫やろ? 多分、彼女にも話してる
やろし、俺が何か言うのも変やしな」
長谷川「彼女みたいな子が、混ぜて来よる
から、きいつけや」
この時は、咲ちゃんのことは、そこまで
気にはしてなかった。
あんな事になるとは、この時は、知るよし
もなかった・・・・・・