助言 | 猛獣珍の恋愛小説

猛獣珍の恋愛小説

暇な時、書いていきます。

第二十一章  助言


水曜日の放課後までが、これほど長く感じる

ことがあるのか。高校生活を始めて、特に

何も無く、サッカー漬けの只々、退屈な

毎日から一転、青春を謳歌する日が、こんなに

くるとは。

月曜日、学校着くなり、アイツにお惚気を

お見舞いしてやったw。 賭け自体は負け

になってしまったが、どうでも良かった

長谷川には、感謝しかないのと、理解出来ない

変な自信に驚かされた。他三人は、絵里ちゃん

加奈ちゃん、咲ちゃんの話題で大盛りあがり。

長谷川は、落ち着いた様子で聞いてた。

長谷川「べーやん、これからも大事なこと
    あんねん。先、教えといたるわ。
    せっかく、上手いこといったんやし
    流行る気持ちも分からんでもない
    けど、グッと堪えてやな〜、
    今度は相手が夢中になる様に
    してかなあかんで。男が、グイグイ
    いったら失敗するで。
    彼女のは、自分が、心から惚れて
    ついて来るタイプやから」

俺 「なんやそれ。どう言うことか、あんま
   わからんぞ」

長谷川「そやなー。分かり易く言うと、
    こっちがグイグイ行くと、気持ちが
    重たく感じて、それに疲れて
    駄目になりやすい子ってことかな」

俺 「はぁ?そうか〜。そうなんかな〜?
   ??? どんなんがいいわけ?」

長谷川「たとえば、今はお互い盛り上がって
    会いたいわなー。でもな、彼女が
    ほんまに逢いたい時にこそ、
    一緒に居てあげることが出来るかって
    こと。彼女みたいな子は、ホンマに
    逢いたい時こそ、多分遠慮しがち
    になるねん。忙しいちゃうんかな
    とか色々考えてまうねんな。
    そこを気付いてあげれなあかんねん
    べーやんも気使ってまうから、
    鵜呑みにするやろ、普段は、
    こっちがドッシリ構えとくぐらいが
    ええねん」

確かに、コイツ俺の事よく知ってるし
俺より彼女のこと、分かってるようで
怖かった

長谷川「だからって放ったらかしとは
    ちゃうねんぞ。適度に、連絡は
    ちゃんとしとかな。不安がったり       もしやすいタイプだろし」

俺 「そんなもんなんかな。何か、
   納得してまうんよな〜、若干
   腹たってくるわわw」

やま「詐欺師にらなれるんちゃう?」

まこちゃん「俺にもアドバイス頂きたい
      のですが?」

カワちん「俺が、先やで!」

俺 「まあ、気に留めとくわ」

長谷川「あっ、それと咲ちゃん、べーやん
    のこと気にいってたんちゃう?
    結構、積極的やったからな〜。
    静奈ちゃんと付き合うの納得
    してたら、ええけど」

やま「それ、俺も感じたな」

まこちゃん「何でべーやんなんばっかり!
      俺も咲ちゃん気にいってたのに」

カワちん「まこちゃんは、誰でもええんやろ
     加奈ちゃんも、気になってる
     言うてたやんか」

「wwww」

俺「あん時、俺それどこやなかったから
  あんまり気にしてなかったけど、
  大丈夫やろ? 多分、彼女にも話してる
  やろし、俺が何か言うのも変やしな」

長谷川「彼女みたいな子が、混ぜて来よる
    から、きいつけや」

この時は、咲ちゃんのことは、そこまで
気にはしてなかった。

あんな事になるとは、この時は、知るよし

もなかった・・・・・・