隠された真実 | 猛獣珍の恋愛小説

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第三十一章 隠された真実


静奈と連絡が取れなくなって5日が経った


最初は、たまたま忙しくて出れなかった


のかな?とか寝ちゃったかな?なんて


深くは考えなかった。LINEも既読すら


つかなくなったから、さすがに心配になって


いた。


静奈の友達の咲ちゃん達にも、最初はLINE


で聞いてみたりしたが、最近、風邪気味で


寝込んでみたい。って返信があったが、それ


以降いくらLINEしても返信はなかった。


5日が経って、居てもいられず、咲ちゃんに


電話してみた。


呼び出し音「トゥルトゥルトゥル・・・」 


咲 「もしもし」


俺 「あっ咲ちゃん。久しぶり」


咲 「うん。久しぶりやね」


少し歯切れの悪い感じがした


俺 「あのさ、静奈の調子どうなんかなー

   って思って。アイツ電話もLINEの返事も

   なくてさぁ。何か、知ってる?」


咲 「えっ、あぁぁ、だいぶ悪くて入院した

   って聞いたけど・・・・・」


俺 「えっマジで!どこの病院か分かる?」


咲 「静奈、心配かけたくないからお見舞いは

   やめてって私達にも知らせてくれてない

   んだよね・・・・」


俺 「ほんとに?それは無いよなー」


俺は少しイラついた。辛い時こそ側にいて

あげたかったからだ。


咲 「疲れた顔見られるの女の子は、恥ず

   かしいから。特に、彼氏には。

   だから、静奈のこと怒らないで

   あげて。元気になったら、連絡して

   来ると思うから」


俺 「あぁ、ごめんね。大丈夫怒ったりして

   ないから。また、何か分かったら

   連絡ちょうだいね」


咲 「うん・・・・・。じぁ、また」


咲ちゃんのいつもの明るい感じがないのに


俺は違和感を覚えたが、それ以上は聞け


なかった。


連絡がなくたなって、6日目。


練習後、長谷川に相談した。何回か話はして


たが、長谷川もそこまで深刻には、とらえて


なくビックリしてた。


長谷川「風邪で、肺炎でもこじらしたとか?

    入院するぐらいやからさぁ」


俺  「そうかもなぁ。でもさぁ、咲ちゃんと

    電話した時、何か変な感じだったんが

    気になってさぁ」


長谷川「何よ?変な感じって?」


俺  「わかんないけど、なんか隠してる

    ような」


長谷川「ふーん。そうかぁー。絵里ちゃん

    加奈ちゃんとか聞いてないんやろ?

    俺からちょっと電話して聞いて

    みよっか」


俺  「ああ、頼むわ。今、してみてよ!」


少し、焦ってる俺をみて、長谷川も了解して


くれた。絵里ちゃんに電話してみた。


呼び出し音「トゥルトゥルトゥルトゥル」


長谷川「あっ、絵里ちゃん。久しぶりです。

    この前は祝勝会ありがとうね。

    きちんとお礼言えてなかったから

    さぁ」


絵里 「あっうん。全然いいよ。今度は

    全国大会行くんでしょ。頑張ってね」


長谷川「ありがとね!また、応援きてよ!

    今度は少し遠くなるから無理かな。

    でさぁ、最近、静奈ちゃん入院した

    って聞いたんだけど」


絵里 「えっ、誰に聞いたの?咲?加奈?」


長谷川「あっあぁ、それがさぁ坂高の中学の

    時のダチとたまたま、電話しててさぁ

    俺のチームメイトが坂高のテニス部の

    同級生と付き合ってるんだなんて、

    話したら、誰ってことなって、

    そしたら、そんな話耳にしたから

    さあ、でも、べーやんには

    まだ、言ってないんだけどね」


絵里 「どこまで聞いてるの?」


長谷川の表情が変わった気がしたから、


声を殺して、合図をおくったが、ちょっと待て


のジェスチャーが帰ってきた。


長谷川「あぁ、そこまで詳しく聞けなかった

    から、もしかしたら絵里ちゃん知って

    るかもなーって。

    静奈ちゃん大丈夫なん?」


長谷川は、この時に本当は風邪じゃないんだと

察したらしい。


絵里 「それが・・・・・。実は・・・・」



この時初めて、真実をしることになるのだが


長谷川は、俺には本当のことを、告げなかった