告白 | 猛獣珍の恋愛小説

猛獣珍の恋愛小説

暇な時、書いていきます。

第十九章 告白


彼女がマイクを握りしめた

画面の方しか、見えなかった。彼女の緊張が

俺にも伝わってきたからだ

聴いた事のあるイントロがながれた

TIME goes by だった。彼女の優しい歌声に

聴き入ってしまった。

歌い終わり、赤らめたかおを隠す様に、

次にマイクをまわしてた。その姿も、

たまらなく、可愛かった。

「緊張した〜」彼女のホッとした表情を

した時、目が合った。

「上手いじゃん!よかったよ!」

「ホント。良かった〜。あんまり人前で
 歌ったりしないから」

「俺らの前で、そんな緊張しなくていいよ。
 なんて言ってる俺も、緊張してたんだけどねw
   俺ら、男子校に近いから女の子とカラオケ
 とか行く事がないから余計にね」

「私達だって、男の子とかとあんまり行く
 機会無いなー。このメンバーとホントたまに
 行くぐらいだもん」

「そうなんだー」

心の中でガッツポーズだった

あっという間に時間が経った

長谷川「そろそろ出ようか」

咲「もう、そんな時間たった〜。まだ、
  足りないなー」

絵里「あんた、十分歌ってるよ!」

加奈「そうそう」

まこちゃん「俺もまだ、行けたな」

かわちん「またまた」

やま「まあ、次回のお楽しみにしますかねぇ」

店からでた。駅まで少し距離はあったが

歩くことになった。

このタイミングで、告白しないと。

長谷川にアドバイスをもらいたかったが、

このタイミングで咲ちゃんに捕まって

しまった。何故か、彼女の隣に長谷川が

いた。仕方なく、しばらくこのまま歩くこと

にした。

咲 「今日は、ほんと楽しかった〜。
   サッカーがこんなに面白かったなんて
   知らなかったもん。サポーターって
   いうの、あの人達の熱い応援が
   コッチまで熱くさせられちゃった」

「やっぱり地元のチームだから、熱入っちゃう
 よね。特に、今日は今シーズンの集大成
 だから、余計熱かったと思うよ」

「かわちんとかも皆んなホント面白いし、
 緊張するかな〜と思ってたんだけど
 みんな優しいから、普通に盛り上がっちゃ
 ったw」

「そう言ってもらえると、誘ったかいが
 あるよ」

まこちゃん「それなー。可愛い女子と遊べた
      俺らは最高にhappyやし!
      なー、やま?」

やま「・・・・・・おう」

やまは、絵里ちゃんと話てたから、まこちゃん
の問いかけが邪魔そうだったw

まこ「おいっ!何、口説いとんねん!」

やま「うっさい!今、コッチは盛り上がって
   んの!」

まこ「かわちーん!やまが抜け駆けしよ・・
           ・・・と、おい!お前は何で、
   手を繋いでんねん!」

加奈「かわちんって何かめっちゃカワイイ
   感じやから、手ひっぱとかな迷子に
   なりそうやんw」

まこ「なるかー!騙されとる!コイツは、
   羊の皮を被った狼や!
   カワイイあるかい!」

かわちん「そう、ひがむなや!あそこに
     お婆ちゃんおるから、手引っ張って
     あげなw 喜んでくれるでw」

皆んな大爆笑www

咲「また、遊びません? べーやんLINE交換
  してよ」

「エッええけど」

それより長谷川が、彼女と親密に話してる方が
気になって仕方がないわけで

咲「べーやん達もサッカーしてるんでしょー
  私らもテニスやってるから、観に来てよ!
  ねぇ! 私らも行くし!」

「あっうん。そうだね、いいねぇ・・・」

上の空で聞いてた。

まこ「べーやん、ちょっと〜あいつら、
   見てよ、好き勝手やってるんやけど」

まこちゃんが寄って来た。

まこちゃんの肩を抱いて、耳打ち

「ちょっと、咲ちゃん任せてるわ。長谷川と
 交代してくる」

まこ「了解」

「咲ちゃん、ちょっとごめんね。大西に
 お礼きちんと言っとくわ。また、後で」

「えー、後でLINEで交換な。忘れたら
 あかんよー」

まこ「咲ちゃん俺も交換してよーー」

俺は、彼女の方へ歩いた

長谷川が先に気付いたのは、分かった
俺の肩をポンッと叩いてまこちゃんの
とこへ駆け寄っていった

「長谷川なんか言ってた?」

「ううん、特に何も・・・。山部君との
 出会った時のことを教えてくれたかな」

「えっそんなことを言ってた」

「さっき、カラオケの時は、カワちんも
 やまちゃんもまこちゃんも話したけど
 皆んな山部くんとの出会った時のこと
 教えてくれるんだもん、ホント、仲良いのが
 よくわかったよ」

「そんなこといつの間にあいつら」

「それでさぁ、今日はありがとね。この前も
 ほんと助かったし」

「気にしないで。私達も楽しかったし。
 最近、部活が忙しくて皆んな疲れてたから
 良い気晴らしできたんじゃないかなー」

「俺、怪我して何も出来ないから少し
 羨ましいな」

「あっごめん。そうだよね、今大変な時だった
 んだよね。ごめんなさい」

「いいよいいよ!気にしないで、大したこと
 ないからさあ」

「話変わるけど、あのさぁ、えーと、中学の
 卒業式の日、告白したじゃん、びっくり
 したでしょ?」

思い切って、切り出してみた

「覚えてる?」

「うん。ビックリしたもん」

「あの時は、テンパってすぐ切っちゃった
 もんね。ホント、びっくりだよね」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「あのさぁ、今好きな人とか付き合ってる人
 とか居たりする?」

「いないよ」

彼女は、少しビックリしたようで、慌てた
感じで、首を振った

「一年経ったんやけど、まだ、大西のこと
 好きなんや。しつこい奴って思われても
 仕方無いって自分でも分かってるんやけど
 改めて、こうやって会って気持ち伝えた
 かったんだよね。友達からでも、なんでも
 ええから、俺のこと見てくれへんかなー?」

「・・・・・・。ビックリさせられて
 ばっかりw。あの時は、私も、テンパって
 何言ったかも覚えて無いぐらい。それに、
 今も、ドキドキやから。ゆっくり考えて
 返事していい?」

「もちろん。それでええよ。変な気を使う必要
 はないからね」

少し、急ぎ過ぎたかもしれない。長谷川には

怒られても仕方ないかも。

俺的には、今の精一杯やから、満足はしてる

そんなことがあったとは、皆んなは知らず

彼女達と別れた。咲ちゃんとは、LINE交換

しっかりさせられた。