2020年、ペドロさんは、12月のクリスマスの前にメキシコのマヤ遺跡の素晴らしい聖地にあるご自宅で急逝されました。突然、宇宙に帰還されたペドロさん。
まるでヴォイドのような空気感に包まれてしまいました。
清美さんからのお知らせでちょうど49日にあたる2月11日のセレモニー(配信での参加)
では、
ペドロさんの神聖な存在、その精妙な霊性の光に包まれるような思いがして、
手を合わせることだけで感謝の気持ちでいっぱいになり、お別れではありませんでした。
それが精一杯でした。
この映像は、ペドロさんの最愛のパートナーである清美さんにお渡ししたくて、作成しました。
2019年12月に京都のぎおん石様にて、スターポエッツギャラリーでプロデュースさせていただきました際の作品展の模様です。
最後の方の清美さんとペドロさんのお二人の素敵なお写真は、
親しくされていた画家堀内亜紀さんに提供していただいたものです。
國領眞帆さんのアトリエで、写真家の野口さとこさんに撮っていただいたDMの撮影、ペドロさんの作品は神秘の力に満ちていました。
微かな風にも清められるような遺跡の風格を持つ水晶の彫刻作品が心に残ります。
(こちらから野口さとこ撮影による作品がご覧になれます。)
ペドロさんの遺してくれた作品たちは時空を超えきっとこれからの人々の心への語り部となって
真実の共振に触れていく
神話的展開を醸し出していくような気がしてなりません。
ペドロさんの微笑みが浮かびます。
Gracias !ペドロさん🙏
展示の際のペドロさんからの挨拶文を最後にお届けいたします。
カービングの仕事を始めて今年で25年になりますが、私の工房で製作した作品だけではなく、全て私自身の彫りにより完成した作品をお披露目できることを光栄に感じています。
私は、メソアメリカ(オルメカ、マヤ、アステカなど)の古代の高度文明が発展したメキシコ生まれです。
メソアメリカの古代文明は、先鋭の科学者たちの努力にも関わらず発見された真実の殆どが誤解された解釈で広まり、ほんの少しの限られた知識のみしか伝えられていない状態です。
私は個人的に、またアーティストとして、その本質を解明すべく錬金術と東洋神秘学を40年研究し実践してきました。
幸いなことにその独自の学びに光が差し込み、メソアメリカ文明全体に横たわる深い精神的な伝統の姿が現れてきました。そして、それが私のジェム・アートとして実を結ぶこととなったのです。
特にここ数年は、私が生まれ育った文化、その文化は世界遺産でもあるのですが、そこにフォーカスし製作しております。
このジェム・カービングという特殊な分野における日本で初の展覧会を楽しんでいただき、これからも私の生み出す「宝石の中にある瞑想」をより多くの方へとシェアできれば幸いです。
感謝と共に
ペドロ・ミッシェル・アギラル