『ハックベリ・フィンの冒険』 マーク・トウェイン | ほんとなかよし

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ハック・フィンにとって大切なもの―勇気、冒険、そして、自由。窮屈な生活から抜け出すために、ハックは黒人ジムを相棒に、ミシシッピ川を下る逃亡計画をはかる。途中で出会う人人は、人種も生活も考えもバラバラ。何度も危険にさらされながら、他人の親切に助けられて…ふたりが手にした、本当の自由と幸せとは?アメリカの精神を生き生きと描いたトウェインの最高傑作を、最新の翻訳で贈る決定版。


内容「BOOK」データベースより


マーク・トウェインはアメリカの作家・小説家、「トム・ソーヤーの冒険」の著者。「トム・ソーヤーの冒険」は少年少女向けの娯楽小説として書かれているが、かつて少年少女を辿った大人にこそ読んでほしい一冊とマーク・トウェイン自身が前書きに書き記している名作、トムの友人として登場するのが本作主人公ハックことハックルベリ・フィンである事から本作は「トム・ソーヤーの冒険」のスピンオフ作品であると言える。トムの物語が児童向けとされる一方、黒人奴隷解放問題という社会風刺を扱った大人向け作品である事からフィンの物語が文学的に高い評価価値を受ける事も多く“全てのアメリカ文学の基礎となる物語”との異名を持つ。両作品とも題名に“冒険”とあるが、トムの物語が小規模範囲で子どもの無邪気な発想や空想が中心の冒険であるのに対し、ハックの物語が大規模範囲で実際的・実働的な冒険譚になっている事も作品の対比として挙げられるだろう。“自由”を常に追求する文学性を持つアメリカ文学に確かに影響を与えたであろう事を強く感じさせる物語であるが、黒人差別という繊細なテーマが題材である事から“黒んぼ”(ニガー)という差別用語を多発する点を批判される事もある作品、だが多くの読者や識者はそれが過剰反応に過ぎなく本作品の本質とはかけ離れた指摘であるとしている。文学的な価値や思想的背景は別にして私なりにマーク・トウェインの2つの冒険譚で評価したい点はなんといっても両主人公であるトムとハックという途轍も無い悪餓鬼を創造した事でしょう。トムは神の存在も信じているし社会の規律や規範も知っている、その上で確信犯的に悪戯を繰り返す計算高く抜け目のない悪餓鬼、ハックは神を信じるよりも常に自分の信念や想いを信じ、そして目の前の状況を直線的に勇気と無謀で切り抜けていく悪餓鬼、相反する形で悪戯を繰り返す悪餓鬼二人なんだけども彼らを憎む事は出来ない。彼らが実際に巻き起こす物語は誰しもが心の中に描いた事がある悪戯ばかりなのだから、そしてそれを実行できない大人達は羨望の眼差しをもって彼らを見守る事だろうと思う。この二人を世に産み落とした功績は素晴らしい。両者の優劣をつける論争も巻き起こっているそうですが、読者のみなさまはどうぞ二人の悪戯小僧の良い所を見つけてあげて愛してあげてくださいな。

ハックは、狂育(教育)から不良親父から社会規律・規範から逃亡します、自由を求めて・・・でもハック自身は自由になろうだなんて考えたり確信しているわけじゃありません、常に自分の良心に問いかけて心が傾くままに身をまかせて流れるように旅を続けます・・・あらゆる善悪に身を任せて旅を続けるハック、血を血で洗う憎しみの連鎖に原因すら忘れ一族が滅びるまで争う家族に出会った時や、他人をペテンにかけ財産を築く悪党と旅を共にする時にもハックは自分が出来る範囲の最善の選択肢を取って数々の苦難を切り抜けてゆく、ただただ自分の心に問いかけを繰り返して・・・世界の全てを見定めて自分ができる限界を悟った上で自らの行動を決定してゆく、結果ハックは誰よりも自由を・・・いや自由な心を手に入れる事ができるのです。ハックの物語は人生や社会という大きな舞台を見事に冒険している気にさせてくれる勇気に満ち活力に溢れた生きる物語。トムの物語と共に多くの人々の心の残ってほしいと思わせる一冊。オススメです。


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