『風立ちぬ・美しい村』 堀 辰雄 | ほんとなかよし

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風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた『風立ちぬ』は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲に思いついたという『美しい村』は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である。


内容「BOOK」データベースより


“堀越 次郎と堀 辰雄に敬意を込めて”宮崎駿監督アニメ映画「風立ちぬ」を観た人ならば一度は目にしたフレーズではないだろうか?「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」といった子供向け作品ではなく大人が観て感慨に耽る事が出来る映画なだけに賛否両論・毀誉褒貶と様々な感想を生んだのではないだろうか?私にとって映画「風立ちぬ」は、人生で初映画館に2回足を運んだ映画となりました。荒井(松任谷)由美さんの“ひこうき雲”が完全に新曲と思っていた人も多いのではないでしょうか?何故旧姓なんだろう?と不思議に思ったのが「風立ちぬ」映画予告の時でした、その昔フォークソングを奏でていた母が荒井由美ファーストアルバムのLPを倉庫から出してきて聞かせてくれました、当時の鮮烈でビューは今でも思い出すとの事です。多くの批評家が40年前の曲がタイアップされる事に絶賛しています、映画にマッチし過ぎて映画が歌から作られたのでは?と感じた人もいるかもしせんね。音楽と言えば最近の映画で無敵の方、久石 譲さんでしょう、正直私は久石さんを使ってれば良いと思ってない?なんて邪険な目を持っていたのですが、同じ作品を2回観た時に先が読める展開な筈なのに音楽で心が揺さ振られている事を感じました。この映画は監督はもちろん様々な一級品プロが手掛けている作品と言えます。もちろんビックネームに隠れた数多くのスタッフが手掛けた作品です、とても素晴らしい映画ですので必見でしょう。

さて、本紹介をしましょう。堀 辰雄さんはフランス文学に多大な影響を受けた作家との事です、「風立ちぬ」「美しい村」ともに物凄く情緒的で詩的な印象を受ける作品でございます、原作「風立ちぬ」を読み思った事は、とてもシンプルなお話を難しく書いている作品だという事でした、これは映画と真逆の印象、映画「風たちぬ」はとても複雑な物語をよりシンプルに描いている作品という印象でした・・・どちらも故に考えさせられる作品に仕上がっていますが、原作と映画が全く違った印象を受けるというのも興味深い事でございます。ちなみに原作「風立ちぬ」と表記しておりますが完全に原作というわけではございません、宮崎駿監督が、映画作品は堀辰雄と堀越次郎がミックスした主人公と言うように、両者の様々な点が融合した作品でる事が明言されております、ゆえに原作「風立ちぬ」では主人公の最愛の人は“節子”であり、映画“菜穂子”とは異なります・・・堀辰雄の作品に“菜穂子”が存在しますので・・・堀辰雄の作品世界そのものが映画の要素になっていると解釈して良いと思われます。私は本作収録の“美しい村”の風景が映画の風景にピッタリと収まる印象を受けたぐらいです。映画を観て堀辰雄の作品を手に取る人が多いと思います、「風立ちぬ」だけでなく様々な堀辰雄作品を楽しんで見るのも良いのではないでしょうか?

私は、映画から感じた日本の物造り魂=零戦堀越次郎の作品も味わってみようかと考えています。

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