「医者をなめてるんじゃない?自己満足で患者のそばにいるなんて、信じられない偽善者よ」。美しい信州の情景。命を預かる仕事の重み。切磋琢磨する仲間。温かい夫婦の絆。青年医師・栗原一止に訪れた、最大の転機。
内容 「BOOK」データベースより
人気小説「神様のカルテ」第三弾。現役医師が筆を取る人情医療物語は多くの読者に感動を与え、個性豊かな登場人物にファンが付く、押しも押されぬ人気小説。映画化や漫画化といったメディアミックス戦略も相まってシリーズ累計200万部突破の怪物小説。読みやすく、小説に不慣れな方も楽しめる良作品。シリーズ第三弾にして勢い衰えずといった印象!巻を重ねる毎にボリュームが厚くなり、本作も前2作品を凌ぐ頁数で読み応えも十分である。個性的で魅力溢れる登場人物が上手に配置され物語に絡んでくる為、シリーズファンにも嬉しい作りになっている(頁数が増える原因は、こういったファンサービスが増えているからかもしれない・・・)、懐かしい登場人物との再会や馴染んだ人物の相関関係が紡がれてゆく様を感じ取りながら読み進める事が出来るのはとても良いポイントです。是非1巻から通して読むべし!救急医療の最前線に立ち多くの人々の命を救う一止だが、日々の喧騒に終われ技術的・学術的に進歩せぬ自分に焦りや不安を感じていた。そんな一止も、目の前の患者を救うという使命感を持ち前向きに前進しているかに見えたのだが・・・新しく赴任した先輩女性医師の一つの医療の形・思想を目の当たりにする事で、自らが抱える医師としての弱点を思い知らされる事となる・・・暗中模索な印象が強かった前2作品に比べて、最大の転機と銘打つ様に物語が明確に進展するのも第3作品の特徴だと言えます。また、第3作の最大の評価ポイントは、医療物語にありがち(定番)の“死別”エピソードを無くした事!!“死別”という悲しい事、感動を誘う事が前提のエピソードで涙を誘うのではなく、人物や人生を扱った物語で感動させている所がグッド!多くの患者や家族を診てきた作者ならではの人間模様や人生観を綴った形式の作品に変わっているので、今までとは一味違った作風である。前2作品はどうしても“死別”エピソードが印象的になり過ぎていたが、主人公一止の一大決心を描く作品として強烈なエピソードを排して臨んでいる辺りが作者の腕に磨きがかかっている印象を受けます。惜しむべくは、ハルさん!ですね・・・随所で旦那一止の心の安らぎを与えてくれる存在である事は変わり無いのですがイマイチ他の登場人物達に比べて影を潜めた印象を受けたのは私だけでしょうか・・・
小学館 (2014-02-06)
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