『恋愛寫眞ーもうひとつの物語』 市川 拓司 | ほんとなかよし

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カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。そして静流は誠人に写真を習うようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最

後の大きな嘘を誠人についたまま…。


内容 「BOOK」データベースより


映画「恋愛寫眞」のコラボレーション企画として市川 拓司さんが執筆した「恋愛寫眞-もうひとつの物語」玉木 宏さん宮﨑 あおいさん主演 大塚 愛さん「恋愛写真」主題歌の映画「ただ、君を愛してる」の原作。私は読書に比べると映画鑑賞は少ない方で沢山の作品を見ている訳ではありません、「ただ、君を愛してる」も宮﨑 あおいさんのいちファン的な感覚から観たに過ぎません・・・そんな私ですが、オススメの映画は?と聞かれたならば真っ先に思い浮かぶ作品の中の一つが「ただ、君を愛してる」です。ファンの戯言としてお聞きください、物語は感動モノの定番で“愛する二人と悲しい別れ”です、これだけで多くの人が概要は掴めると思いますが、原作を読まず予備知識一切無しで映画を観たにも関わらず宮﨑 あおいさん演ずる静流が登場した瞬間に物語の結末が見えてしまった!不思議ちゃんキャラの静流ですが、その背景に隠れている悲しい宿命が見事に伝わってくるようで・・・映画開始10分頃には既に涙が溢れ出ている有様でしたwそれ程に宮﨑 あおいさんの演技が凄い!印象的な映画でした。女性の方とお話すると、玉木 宏さんファンの方がオススメの映画だと仰る人が多いのでファンが認める良作品といった所でしょうか。さて、映画で表現出来ない(カットされる)性的表現を一々指摘していけばキリがないので除外すると原作と映画にそれ程大きな差異はありません。作品自体を楽しみたいと思う人はどちらを手にとっても十分楽しめる(感動できる)ので好みに合った方法で味わってください。さて、どちらでもと言っておきながらも読書ブログとしては原作を紹介しない訳にはいきませんので・・・

原作の良さは、なんといっても脇役の人物像に厚みが出る点でしょう!映画化の悲しき宿命とでも言いましょうか、時間的制約で真っ先にカットされるのが脇役の活躍場面です、結構重要な意味を持つ場面などもばっさりされていたりするので原作から映画を観た人は少なからず落胆する事が多いものです。カットされなかった脇役達のエピソードや設定を読み解いてゆくのも原作の楽しみ方の一つでしょう。「恋愛寫眞」の特徴として、登場人物の会話重視の小説となっています。それだけに読みやすく感情移入し易いテイストです。絶妙なテンポで交わされる会話は物語を明るく彩ります、主要人物が切なく叶わない片思いばかりしている恋愛小説であるにも関わらず、終始柔らかい空気に包まれている世界観は素敵です。悲しいけれどバッドエンドには思えない悲哀や絶望感の無い終わり方も高ポイントです。どっぷりと世界観に浸かって、感情のまま感涙できる一冊。



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