『注文の多い料理店』 宮沢 賢治 | ほんとなかよし

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猟に出た二人の紳士が道に迷い、入った山奥の西洋料理店で―――表題作「注文の多い料理店」。下手なセロ弾きが、夜ごと現れる動物たちとの交流を通じて、やがてセロの名手となって喝采をあびる「セロ弾きのゴーシュ」。どっどどどどうと大風の吹いた朝、谷川の岸にある小さな小学校に、謎の転校生三郎が風のように去っていくまでの不思議な十二日間の物語「風の又三郎」。東北の美しい自然のなかで繰り広げられる賢治童話の世界が心に深く響く、代表作3篇を収録


内容紹介より


井坂幸太郎「魔王」引用で影響され宮沢賢治の詩集を買ったけれども全くもって理解できなかった経験をもった私、それならば詩集以外を買ってみよう!しかも他作家が引用多用する「注文の多い料理店」を読んでみようではないか。と、この度購入。ハルキ文庫280円文庫第二弾と低価格なのも嬉しい。宮沢賢治は、東北岩手(現花巻市)出身で大津波を伴う大震災の傷跡残る環境下その2ヵ月後に生を授かった事もあり東日本大震災以後に注目・話題になった東北出生作家の一人でもあります。宮沢賢治の作品は、静謐・質素堅実なイメージが付きまとうが、実生活は裕福な家庭環境に育った坊ちゃん(悪く言えばボンボン)とギャップのある人物として有名。独特の仏教感覚と郷土作風とが人気の押しも押されぬ名作家でございます。今回の作品も、全てに自然が織り込まれ山里や田園風景というノスタルジックな舞台で物語が進行。どれも題名は聞いた事があるけども読んだ事の無い作品ばかりでしたので面白おかしく読む事ができました。

「注文の多い料理店」・・・「うわあ」がたがたがたがた。これが素敵!まるで昔話や絵本に出てきそうな表現でユニークに見えてとっても怖い。そして物語を締めくくる最後の一文も怖い!恐怖のお話。「セロ弾きのゴーシュ」・・・個人的に好きなお話。世間一般でも受ける話ではないだろうか?物事は目標に真っ直ぐ向かうだけではなく様々な森羅万象を通じて成しえるものなのだと感じさせてくれた作品。「風の又三郎」・・・方言や解説用語が多く読みにくいが、一番自然を感じる事が出来る作品。友情・奇跡というお膳立てなどなくても自然を駆け抜ける少年達の躍動そのものが貴重なものだと気付かされる。詩ほどに難解ではないものの、童話という多岐に解釈が出来る作品ですので、様々な印象・感想を持って読書が出来る一冊だと思います。



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