『冷静と情熱のあいだ―Rosso 』 江國 香織 | ほんとなかよし

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だったらいいな・・・

穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かない―。永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。


内容 「BOOK」データベースより


読書家の人とお話すると高確率でオススメされる作家さん。「冷静と情熱のあいだ」は男性視点から書かれたblu(辻 仁成さん著)と女性視点から書かれたRosso(本書)の2冊からなる作家のコラボ作品、連載当時も交互に展開する男女の物語で話題書としてヒット、その後2001年の映画化を期にミリオンを記録する名実共に名作となった小説。今回私はこんな情報をちぃっとも知らずに購入したわけで・・・世間に疎いもので・・・Bluを読んでいませんので、あくまでRosso単独の感想・紹介となりますので悪しからず。コラボ作品だと知った今では当然の事として受け入れる事ができるのですが、知らずに読んでいる時に感じた事は「自己中心的な女性の独白」でした。読んでいませんので知りませんが、本書のAnserとなる言い分(男性の視点)が欠落しているのですから当然そういった印象を受けた事は間違いではなかったのかと思います。延々と綴られる主人公あおいの怠惰な生活(あおい自らがそう言う生活)は正直読んでいてイライラしました。実際にそういった生活を送るようになった原因となる真相が明かされるのですが・・・本書だけでは180ページ程度読まねば辿りつけぬ真実だけに忍耐の強いられる作品と感じざるを得なかったように思えます。延々と過去の恋を引き摺る女が過去を打ち明けるでもなく、ぼやぁっと過ごしている姿を見続ける訳ですから、本書あおいの恋人マーヴのような寛容な心を持った人でもない限りうっとおしい・・・でもまぁ、真相を知れば同情してしまったりして何となく許せてしまう辺りも他人の像なんてものが簡単に変容するものなんだなぁ~と感じましたが・・・真相まで長すぎる・・・読んでもいないのにオススメするのも変ですが、「冷静と情熱のあいだ」を読まれる方はRossoとBluの同時並行読みが良いのではないかなぁなんて思います。しかし本書単独でも見事に完結した話になっている所は凄いと思います!ネタバレは控えますが、物語が大きく動く終幕部分には好き嫌いが分かれるような展開が発生します。奇跡と言えば美しく、卑怯と言えば言いえて妙と言った所でしょうか?この展開には賛否両論が生まれると思います。ですがRossoの終幕はこれで無かったならば、誰も納得しなかったのではないのかな?と思えるような落し所をもった幕引きになっています。読み手の数だけのエンディングが待っている、そんなタイプの終わり方。愛の形を考えさせられる作品として非常に良い終り方だったように思えます。機会があればBluも読んでみたいと思います・・・



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