学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。ゴミ捨て場で出会った小学生、かずよしに誘われておんぼろコンピューターでボロもうけを企てるが!?押入れの秘密のコンピューター部屋から覗いた大人の世界を通して、二人の成長を描く第三八回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。
内容 「BOOK」データベースより
年末だったでしょうか、TVのトーク番組に出演なさってました。美しさに磨きがかかって大人の雰囲気も漂う作者に女性に対する美を感じると同時に思い出したのは、「蹴りたい背中」「夢を与える」と過去2作品読んでいるのに「インストール」だけ途中で投げ出して放置していたという事。ココ最近の読書では途中で投げ出す事は少なくなったのですが、読書習慣をつけて最初の頃はよく投げ出していた。「インストール」は再読してみると、自分がなんてもったいない事をしていたのだろうかと・・・反省。読書という行為は、作者を読者が一方的に解釈する片思い的な行為だと思います。何故途中で投げ出したか?それは僕が外見でしか人を判断しない、もしくは一度や二度会っただけで人を判断してしまう様な稚拙なレベルだったという事でしょう。さて、僕が作品に対してどうだったかはこの辺りで終了しましょう。作品を一言で表すと「嘘の発覚」でしょうか?嘘と言っては単純すぎるかもしれません「虚構」や「虚勢」とも感じる事が出来る部分を以前の僕は嫌悪感の対象となる不道徳さ不真面目さと捉えてしまっていたのでしょう。不登校や青少年と性など、ニュースやなんかでは社会の闇なんて言葉で括られる話題は美しくない、不潔だと感じる人には衝撃的な物語なのかもしれませんが、そういった負のイメージや先入観を捨てて読むべきですね。特に僕がオススメしたいのは短編を先に読むのが良いかもしれませんね♪何故嘘をついたの?と問われる場面があります。実際嘘の部分よりも大事なのはその嘘をついた理由なんだって事が描かれています。それにこちらの嘘は姑息ではあるけども一般受けしそうな話ですので、受け入れやすいでしょう。そして見所?は、その「嘘」が発覚する事で変化する主人公や周囲の心境の変化ではないだろう???実の所、この「嘘」に至るまでの経緯であったり、発覚後の描写等はほぼ皆無と言って良いほどです、「インストール」に関しても不登校に至るまでの心の葛藤であったり原因の核となるようなエピソードは一切登場しません・・・それとなく、皆が抱える思春期の不安であるようなものがぼんやりと浮かんでいる印象です。漠然とした不安に、ちょっとした好奇心から生まれる非行。直接的に描かれているのはその部分だけです。この作品を読んでその前後を埋めるのは恐らく読者の人生経験であったり、想像力だと思います!僕は~単純にハッピーエンドで終ってほしいなと願っているのですが・・・w芥川最年少記録って事で年齢を評価する事が当然の様になっているのかもしれませんが、この作品を17歳で生み出すのはヤハリ天才ですなぁ~。
