『肉体の悪魔』 ラディゲ | ほんとなかよし

ほんとなかよし

本紹介ブログ(と格好つけてる読書感想ブログw)
ノンジャンル手当たり次第読んだ本を紹介♪

ネタバレ自重・的外れで独断偏見に満ちているけど
読んだ誰かが読書をちょっとだけ好きになるブログ

だったらいいな・・・

第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく…。


内容 「BOOK」データベースより


先に読んだ「赤と黒」の著者スタンダールとラディゲは親友だったそうです。「赤と黒」そして「肉体の悪魔」共通するのはどちらも恋愛小説!名作を比較する事は無意味な事だとは思いますが、あえて恋愛小説を連読したので比較してみましょう。「赤と黒」は長編小説と言って良いボリュームがあるために恋愛そのものと同時に王政から市民へと権力が変遷する社会背景などが書かれています。その時代を生きる人間達の思惑や方向性なども垣間見れて読み応え十分な作品となっています。その反対と言っては失礼ですが「肉体の悪魔」は恋愛の当事者が中心となった小規模な範囲で話が展開します。といっても第一次大戦下といった世界的規模の変遷期である事に変わりはないのですが、その激流ですらも遠い地の話として描かれている(意図的に社会と隔絶する意味で主人公を15歳にした?)。作中でも情熱はエゴイズムだ!と言いきる辺りがラディゲの恋愛観が垣間見えると思います。恋は盲目って言葉がぴったりかもしれませんね。ただし両雄とも規模こそ違えど面白さは抜群です!あえて甲乙つけるならばボリューム少なく現代人にも理解し易い純粋な愛(純粋の基準はあえて控えます)が描かれている「肉体と悪魔」が読みやすい点で良しって所でしょうか?これはあくまで読みやすいってだけですよ、作品自体の比較は僕には不可能ですので作品の良し悪しは皆様が判断してくださいw無責任・・・最後に「肉体と悪魔」の見所を一つ、やはり終幕のひき方ですね!この終り方は予想していなかったぁ~なんとなく内容説明にある破滅へ向かうって空気は読み取れるし、ベタな展開だなぁ~とは思っていましたが幕の締め方には流石名作だなっと思わせられましたね。現代ではどう読み解かれるのでしょうか気になるところですね~特に遺伝子の受継ぎなんて価値観が定着しちゃった現代人には一風変わった受け止め方をされるのかもしれませんね、それだけに当時の人々はこの作品にどんな思いをもって読んだのだろうと思い馳せるのも古典小説の醍醐味かもしれませんね。いやぁしかし古典なんて言って時代が変わっても色褪せない恋愛小説って本当に凄い事だと思いますね。