十九世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大な人気を誇る「印象派」。“光”を駆使した斬新な描法が映し出したのは、未だ克服せざる「貧富差」による“闇”であった。マネ、モネ、ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた“近代”とは―。
内容 「BOOK」データベースより
美術に限らず作者の生い立ちや時代背景・社会思想等を知る事で作品を倍以上に楽しむ鑑賞法がある。今作品は印象派の歴史や社会変遷を重視・紹介する事で絵に潜む隠れたメッセージや隠喩などを読みとくことにより絵を一層楽しめる存在にする一冊だ。美談ばかりではない歴史を紐解く事は絵の怖い部分をも覗き見る事になるのだが、それでいて絵の価値が色褪せないどころか一層魅了されてしまう不思議さが味わえるのも本書の良い所である。作者の他著書タイトルが「怖い絵」(ベストセラー?)なのも頷ける程に怖い歴史や胸糞の悪い表現なども多いのが事実で、美術に清廉を求めている人には少し受け付けない雰囲気があるかもしれません、あとは美術系を紹介した本にありがちな事ですが挿絵として登場する各印象派作品が文章の途中で差し込まれている構図も読書物としては流れを分断する構図になっており読みにくい事この上なしです。後ろのページにまとめて絵を載せていれば美術鑑賞本にもなって良いのになぁ~編集や構造に口出しするほど偉そうな事を考えてしまいました。読みにくかった・・・全体のテイストですが、絵そのものの技法技術や印象派画家を紹介するのではなく時代・歴史を重視して紹介しています、大学の講師をされている作家ならではの世界美術史の授業って印象でしょうか?他の美術紹介本とは一線をきした俗っぽさが目立ち、奇妙奇天烈な画家人生を紹介する偉人本のテイストとは大きく異なる印象を受けました。最後の方にあるまとめを読まない限り、この作者は美術そのものを愛しているのだろうか?ただ歴史に美術作品を埋もれさせたいだけなんじゃないのか?等と思ってしまいましたが・・・是非まとめ文章を読んでみましょう。作者が美術に魅了されている事も十二分に判る良い締めで綴られています。締めがなかったら受け付けなかったかも・・・
印象派といえば、京都市美術館で印象派展を見たのと、「月と六ペンス」のモチーフとなったゴーギャンが最近での接点でしょうか・・・本書で紹介されている歴史は海外欧州古典作品に馴染みのある時代を紹介しているので色々と学ぶ事が多かったです。しかし僕は美術作品を絵から受ける印象以上の情報を得る事に魅力をあまり感じない。そりゃ~作者の様に大学で講師を務める程に学術性を高める目的があれば情報に価値が生まれるんだろうけど、ちょっと暇潰しに美術館巡りでもしてみるかって程度の僕にとって余計な情報は「うんちく」レベルのそれを脱しない。美術館の中でもうんちくを垂れてる人が多い!腹が立つ、てめぇが描いたわけじゃね~だろうと!絵画作品は目の前に通り過ぎる僅か数分の間に人を魅了する芸術作品で、その魅了が高まって人を集めるようになる。それだけで凄いじゃないか!観るだけでいいんだよ!・・・っと詰らない戯言を感情的に言ってみて終了とします。