“タイムマシンがあったらいつに戻りたい?”という話題で盛り上がる休憩中の堂上班。黙々と仕事をしている副隊長の緒形に、郁が無邪気に訊くと、緒形は手を休め、遠くを見つめるように静かに答えた―「…大学の頃、かな」。未来が真っ白だった無垢な時代。年をとるごとに鮮やかさを増す、愛しき日々。平凡な大学生であった緒形は、なぜ本を守る図書隊員となったのか!?過去と未来の恋を鮮やかに描く、シリーズ番外編第2弾。
内容 「BOOK」データベースより
図書館シリーズもとうとう最終巻となりました。全六冊を蓋を開けてみれば僅か一ヶ月で読了した事になり、僕の読書量からして完全なオーバーペースとなりました。第一巻でも書きましたが映像視出来る程に漫画やアニメ世代に素直に馴染めるテイストである事と、全体の世界観の構築具合や完成度の高さ、魅力溢れる登場人物の数々に次のページ!次の話!次の巻!とドンドン続きを読みたくなりこの結果に至った・・・さて、最終巻は堂上教官・緒方・進藤の過去回想録と主要登場人物である手塚と柴崎の恋の行方が描かれています。(そういえば今までの感想ではあまり内容を書かなかったなぁ~反省)特にハッピーフィナーレを飾る手塚と柴崎の両名は有終の美を飾るに相応しい人物かもしれません。これは少年誌にありがちな事なんで漫画やアニメ全般に言える事ではないのかもしれませんが、登場人物の人気投票なんかを行なうと、主人公よりも主人公の友人やライバルが人気一位を獲ることがあります。コレは天真爛漫や純粋な人物像で描かれがちな主人公に相反する形でサポートする一癖二癖あるキャラ像が魅力を沸き立たせるのではあるまいか?と考えているのですが、図書館に登場するこの両名もそういった要素は十分に備えていたと言えます!特に主人公である郁と堂上教官がハッピーエンドを迎えた後となっては当然気になる優先順位第一位がこの2人だったのは当然の流れともいえます。その2人が、この巻末で迎える結末は如何ほどか!?まぁそれに至るまでの事件ってのも考え物っちゃ~考えものなんですけどね~♪まぁそんなダークな部分は抜きにして結局大団円で終るこのシリーズは万人に好かれる良い作品だなぁと思います。最後に全巻通して感じた事を書いて終りたいと思います。図書館シリーズは大局的に「表現の自由」を扱うと同時に男女間犯罪や家庭間摩擦が局所的に発生する構図となっています。して読後に印象が残ったのは?後者が圧倒的に印象に刻まれています。それは身近な犯罪である事や男女問題に関しては当事者になる意識で見る事が出来るからと言えるでしょう・・・そう人は自分が当事者になったり身近に感じる事にばかり関心が向きがちなものなのでしょう、そういった性向を踏まえた上で大局的なテーマを全体に混じらせる事で読者に身近に発生しない問題がある事に気付かせる意味合いが図書館シリーズにはあるのかなぁなんて思ってみたり思ってみなかったり・・・非常に考えさせられた恋愛小説でした♪触れよう触れようと思って最後まで来てしまいましたが、本編の巻末で有川 浩さんと児玉 清さんの対談が収録されています。図書館シリーズを読む上で欠かせない巻末対談だと思いますので必読箇所ですよ♪最終巻の児玉さんの冥福を祈りますコメントに、本当に大切に作られ思いやり思いやられ出来上がった作品だったんだなぁ~と感動を覚えました。 ありがとうございました。