『飛ぶ教室』 ケストナー | ほんとなかよし

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この作品こそ、いまの大人と、そして子どもが読むにふさわしい極上の物語。何歳になっても読める=読みたくなる、大人同士、子ども同士、大人と子どものすばらしく深い友情とユーモアが、忘れかけていた温かい人間の心を呼びさます。今回の新訳は初めて大人の目線をはっきりと導入し、軽やかで明晰な話として蘇らせた。訳者・丘沢静也は、長年ケストナーに惚れぬいてきたが、ここにその果実が結晶。


内容 「BOOK」データベースより


児童向け書物として出版された「飛ぶ教室」、むしろ大人が読むべき愛の教養書ではなかろうか・・・全体的にハッピーな展開を迎えるものの、社会や人の根底部分の問題が見え隠れしたり不確定な未来を残したまま迎える終幕は人生その物を描いているように感じる。そして「飛ぶ教室」が秀逸なのは登場人物の誰もが奇跡を期待しているのではなく奇跡を実現している点である。自らの手で奇跡を起し人生を切り開く様は見ていて痛快だ。また大人と子供の間に生まれる友情や愛の形が素晴らしい。いや大人と子供との区別などはなく人と人との繋がりの在り方が凝縮された一冊ではないだろうか?「どうして大人は自分の若いときのことをすっかり忘れてしまうのだろうか。子どもだって悲しくて不幸になることがあるのに、大人になると、さっぱり忘れてしまっている。(略)子どもの涙が大人の涙より小さいなんてことは絶対にない。」冒頭の一文を引用するのは卑怯だろうが、この作品の根幹部分でもあり終始一貫して大切に扱われているテーマでもある。僕達大人はつい子供により良い未来の為などと口にする、大人と子供を区別して物事を考えようとする。それは傲慢なのかもしれない・・・大人が感じる悲しみと同様に子どもたちも悲しみを感じている、大人が悲しみを感じる事もなく子どもの悲しみだけを無くすよう願う事はとてもおかしな話だ、悲しみを共有してやれる大人が果たして現代にいるのだろうか?自分達が悲しみを感じない、悲しみを乗り越えた存在だから子どもを守れる等と思いあがってはいないだろうか?人生は果てまで悲しい、悲しいからこそ楽しい事を願える。大人になったと思い込んでいる大人こそ読むべき作品ではないかと感じる。こと最近の日本は、未来の子どもたちの為になどと綺麗事を言いすぎる傾向があると思う、僕はこう社会等に意見する事は大嫌いなのだけども、この意識感情だけは理解に苦しむ。はっきりと言うベキである、大人になった自分自身の未来に対してもよりよい未来を望む!その延長線上や出発点に子どもの未来が繋がっていれば最高なのだと!