NO 2580 威ありて猛からず | 社長ブログ

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社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年8月8日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

毎日暑い日が続いています。

 

 

しかも、ほとんどの日が35度超えで、

 

40度近くなる日もあります。

 

 

 

これは今年撮った蝉の抜け殻なんですが、

 

10年ほど前と比べると少なくなっているように思います。

 

 

 

これは10年ほど前のものなんですが、

 

一つの枝に何匹も抜け殻がありました。

 

近年あまりに暑すぎて蝉にも影響が出ているのでしょうかね。

 

 

 

 

今日のお話は、「中国古典の名言・名句三百選」(守屋洋著)から、

 

”威ありて猛(たけ)からず”をお伝えします。

 

 

 

威ありて猛からず

 

 

弟子たちが孔子の人物を評した言葉である。

 

 

このあたりの『論語』の記述をもう少し

 

引用すると、こうなっている。

 

 

 

子は温にして厲(はげ)し。

 

威ありて猛からず。

 

恭にして安し。

 

 

「子」とは先生という意味で、孔子を指している。

 

 

その孔子の人柄は、温かさのなかにきびしさがあり、

 

威厳がありながら圧迫感がなく、

 

 

謙虚でありながら、窮屈な感じを与えなかった、

 

というのである。

 

 

バランスのとれた人間像ではないか。

 

 

先にも述べたように、孔子七十三年の生涯は

 

苦難の連続であった。

 

 

早くから政治に志を立てたものの、

 

出自の低さもあって、容易に登用の機会を

 

つかむことができない。

 

 

ようやく然るべき地位に登用されたのは

 

五十歳を過ぎてから。

 

 

しかも、せっかくの地位もわずか数年で追われ、

 

また浪々の生活にもどっていく。

 

 

 

こうも苦労が続くと、普通の人間なら

 

苦労に負けてしまうところである。

 

 

しかし、孔子は負けなかった。

 

 

いや、それどころか、苦労をバネにして

 

自分を磨き、こういうバランスのとれた

 

人間に育てていったのである。

 

 

このあたりに孔子という人の魅力が

 

あるといってよい。

 

 

それにしても「威ありて猛からず」という

 

ことばがいいではないか。

 

 

「威」が勝ちすぎると猛々しくなって

 

近ずいてくる人間まで遠ざけてしまう。

 

 

孔子にはそういう欠点がなかったのだという。

 

 

 

いうまでもありませんが孔子という人は

 

素晴らしい人です。

 

 

孔子の教えは論語にまとまられ、

 

弟子は3000人もいたそうです。

 

 

 

それは孔子が生きていた頃の人数ですから、

 

死後に孔子に教えを請うた人は何十万人も

 

いるでしょう。いや何千万かもですね。

 

 

私もその一人なんですけどね。

 

 

しかし、人間の運命とは不思議ですよね。

 

 

こんな素晴らしい人でも生涯苦難の

 

連続であったなんて、信じられません。

 

 

「威ありて猛からず」素晴らしい人柄ですね。

 

 

松下幸之助さんや稲盛和夫さんも、

 

「謙虚にして奢らず」を信条としていたそうです。

 

 

 

ワールドベースボールで優勝した栗山監督が

 

ある対談でこう言っておられました。

 

 

「WBCで優勝して、たくさんの人に高評価を

 

もらって感じたのは、

 

 

”ああ、こうやって人はダメになるんだな”

 

という思いでした。

 

それは痛いほど感じました」と。

 

 

人間は弱い生き物です。

 

 

成功するとついつい心が傲り、

 

それまで保っていた謙虚さや冷静さを

 

忘れてしまいます。

 

 

常に「謙虚にして奢らず」の精神を

 

大切にしていきたいと思っています!