NO  2518 怨み返さない | 社長ブログ

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社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年6月19日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

昨日の雨も上がり、今日はとってもいい

 

お天気になりました。

 

 

ただ、かなり暑くなりそうで、最高気温は33度予想で、

 

今年一番の暑さとなりそうです。

 

 

 

先週ご紹介したわが家の庭の雑草が、満開になりました。

 

先週、庭から切ってきたんですが、

 

1週間立ってより綺麗にらせん状に咲きました。

 

 

 

凄いでしょ。 雑草という植物はないんですが、

 

この花の咲き方は心が癒されます。

 

 

 

今日のお話は、「心の荷物をおろす108の知恵」(川村妙慶著)から、

 

”恨み返さない”をお伝えします。

 

 

 

怨み返さない

 

 

先日、福岡で法話のご縁をいただきました。

 

 

タクシーで博多駅に向かう途中、

 

運転手さんと仏教の話題で盛り上がりました。

 

 

すると、さっきまで明るく話していた運転手さんが、

 

「じつは私は、目の前で父親が射殺されたのです。

 

 

今は犯人を殺すことしか考えていません」

 

とおっしゃったのです。

 

 

本来なら、仕事中にあまり個人的な会話は

 

しないものですが、人生にはいろんなことが

 

あるものだと考えさせらねました。

 

 

しかし、これも縁です。

 

 

「犯人に仕返ししたい」という気持ちを

 

私なりに理解させていただきながら、

 

 

でも、「怨みだけでは終わってほしくない!」

 

「自分の人生をどう過ごすのかを考えてほしい」など、

 

いろいろお話させていただきました。

 

 

 

以前読んだ本に、こんなことが載っていました。

 

 

第二次世界大戦が終結し、敗戦国となった日本に、

 

各国から賠償請求があった中、

 

 

スリランカ(当時はセイロン国)は

 

損害賠償を放棄したといいます。

 

 

そのときの演説には、お釈迦様の言葉が

 

引用されたそうです。

 

 

 

「もろもろの怨みは怨み返すことによっては、

 

決して鎮まらない。

 

 

もろもろの怨みは、怨み返さないことによって鎮まる。

 

これは永遠の真理である」(ダンマパタ)

 

 

「怨みは怨み返す」ということが、どこかで

 

納得されつつある世の中です。

 

 

しかし、正論を言うようですが、これは大きな

 

あやまちであることに気づかなければなりません。

 

 

怨みはまた次の怨みを生みます。

 

暴力や戦争では何も伝わりません。

 

 

 

運転手さんが「私は恨んでます」と

 

正直な気持ちを話してくれたこと。

 

 

そこから彼の出発があるのですね。

 

 

国の問題となると時間もかかるのでしょうが、

 

その前に、私たち一人ひとりの問題として、

 

心を込めて考えていきたいものです。

 

 

 

世の中には理不尽なことが起こることがあります。

 

突然の不幸もあります。

 

 

なんで自分が?、なんでわが家が?

 

なんてことも起こることがあります。

 

 

以前にもお伝えしましたが、

 

わが家では昭和32年から35年の間に、

 

 

家業の漁師船が3回沈没し、私のおじいちゃんが

 

亡くなり、近所のお手伝いの若い衆が二人海で

 

亡くなりました。

 

 

伊勢湾台風では自宅が水没してしまいました。

 

 

わが家は賠償金支払いのため、すべての田地田畑を

 

売却しまし、大きな借金を背負いました。

 

 

それ以後、父は神や仏を信じなくなりました。

 

 

ですから私は母が亡くなるまで、

 

わが家のお墓をしりませんでした。

 

 

父はどれほどの絶望感を持ったことでしょう。

 

人生には突然起こる不幸があります。

 

 

 

しかし、スリランカのジャヤワルダナ大統領の

 

「怨みは怨み返さないことによって鎮まる」

 

という信念が多くの日本人が救われました。

 

 

怨み続けて生きる人生はとっても空しいものです。

 

 

老子の言葉「恨みに報ゆる徳を以ってなす」

 

という言葉があります。

 

 

過ぎたことはもとにはもどりません。

 

 

怨み続けて生きるより、明日に向かって

 

希望を胸に生きていくことが、

 

より良い人生となるはずです!