NO 2498 ゴツゴツした手、小さな手 | 社長ブログ

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社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年5月20日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

昨日の雨もあがり、午後からはお日様も顔を

 

出すようです。

 

 

気温も低めで穏やかな月曜日となりました。

 

 

今夜は友人ご夫妻と食事に出かけるので、

 

とても楽しみです。

 

 

このところ、コロナも明けて、いろんな会合や

 

会食が増えてきました。

 

 

経済を回すためにはどんどん出かけないと

 

いけませんね。

 

 

 

今日のお話は、日本講演新聞5月6日号から、

 

コラム「にっこう日和」(編集部 中村愛さん著)から、

 

”ゴツゴツした手、小さな手”をお伝えします。

 

 

 

ゴツゴツした手、小さな手

 

 

4月13日、弊社主催の「日本講演新聞セレクトスペシャル講演会」

 

を開催しました。

 

 

今回講演にお招きしたのは、

 

有限会社香取マネジメントの代表で

 

 

『光らせる人が光る人』(内外出版社)の

 

著者、香取貴信さんです。

 

 

講演の中で香取さんは、熊本県内で高校の校長を

 

務めていた大畑誠也さんが行っていた、

 

「最後の授業」のエピソードを紹介されました。

 

 

 

 

卒業式の後、大畑先生は卒業していく

 

3年生とその保護者を視聴覚室に集め

 

「最後の授業」を始めます。

 

 

まず生徒に目を瞑(つぶ)らせ、

 

両親にお世話になってきたことや、

 

心配をかけたことなどを思い出させます。

 

 

そして、「心の底から親に迷惑をかけたと思う者は、

 

隣におられるお父さんやお母さんの手を

 

握ってみなさい」と促します。

 

 

すると一人二人と手をつなぎ始め、

 

最後には全員が手をつなぐのだそうです。

 

 

 

さらに、大畑先生はこう続けました。

 

 

「その手がねぇ、18年間お前たちを育ててきた手だ。

 

分るか? 親の手をね、これまで握ったことがあったか?

 

 

お前たちが生まれた頃は柔らかな手をしておらた。

 

 

今はどうだ?  ゴツゴツした手をしておられるのは、

 

お前たちを育てるために大変な苦労をしてこられた

 

からだ。それを忘れるな」

 

 

 

 

この話に感動した香取さんは、

 

仲間と「今年中に母親と手をつなぐことを

 

自分たちのミッションにしよう」と決めた。

 

 

その年の12月31日、香取さんはお母さんが住む

 

実家近くの山のほうにある神社へ、1年の感謝を伝えに

 

家族とお参りに行きました。

 

 

 

それまで、「この機会を逃したら次に確実に

 

母の手を握のは看取る時だ」と思いながらも

 

実行に移せなかった香取さん。

 

 

「今がチャンスだ!」と、思い切って

 

「おふくろ、手をつなごうか」と言いました。

 

 

お母さんからは「私、まだそんなに弱ってない!」と

 

返されてしまいますが、香取さんは

 

 

「そういうことじゃないんだよ。

 

なかなか手をつないで歩くこともないからさ」

 

と言って、お母さんの手を握りました。

 

 

シワシワで弱々しくて小さな手を握っていると、

 

「これが俺を育ててくれた手かぁ」という

 

 

思いとともに涙がこみあげ、感謝の気持ちが

 

あふれてきたそうです。

 

 

 

今週末の5月12日は「母の日」です。

 

 

「母の日の贈り物に迷っている」

 

「準備が間に合わない!」という方、

 

 

少し勇気を出して、お母さんの手に触れながら

 

感謝の気持ちを伝えてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

とってもいいお話でしたね。

 

「親孝行したい時には親はなし」と言います。

 

 

そういう私も同じで、まったく親孝行できませんでした。

 

 

母は私が28歳の時肺がんで、父はその2年後に

 

胃がんで亡くなっています。

 

 

思えば迷惑や苦労ばかりかけてきたように

 

思います。

 

 

私の実かは代々漁師で、漁は天候に左右されやすく、

 

冬場は漁に出られないので、収入は安定していませんでした。

 

 

そんな中で私は、高卒で就職したんですが、

 

ワガママを言って、退職し大学へ進学しました。

 

 

大学時代の4年間は遊びほうけていました。

 

卒業後、就職してからも、正月はスキーに行き、

 

実家には帰らずじまい。

 

 

その頃は兄達は皆、結婚して家庭も持ってましたから、

 

母はずいぶん寂しい思いだったと思います。

 

 

母の手は田んぼや畑を耕し、5人の子どもの世話で

 

しわだらけでした。

 

 

足のかかとはひび割れていて、

 

11人の小姑がいて大変な苦労をしていました。

 

 

今、同じような年になりその苦労がようやく

 

分るようになりました。

 

 

母の日は過ぎてしまいましたが、

 

お母さんの手はいつでも握ることができます。

 

 

機会があったら一度チャレンジしてみては

 

いかがでしょうか!