NO 2490 いまが「どん底」だと分ればそれ以上は落ちない | 社長ブログ

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社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年5月7日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

ゴールデンウイークもやっと終わり、

 

今日からまた仕事が始まりました。

 

 

双和工業所は暦通りの連休でしたが、

 

なんとなく長く感じましたね。

 

 

 

今年もどこへも行かずに、バーベキューが2回、

 

家族の集まりが1回あり、とても充実したお休みでした。

 

 

 

これは5月2日の仕事終りに、師勝工場の有志で

 

おこなったバーベキューです。

 

 

当然ですが、車で通勤している人は、

 

ノンアルコールビールで我慢してもらいました。

 

 

 

これは5月4日に孫たちとのバーベキューなんですが、

 

最高気温が29度ととても暑い一日でした。

 

 

孫たちとの楽しい時間は、何ものにも代えがたく、

 

とっても楽しいひと時でした。

 

 

 

こちらは、5月5日なんでが、

 

孫たちと子どもの日をお祝いしました。

 

 

孫に囲まれて、とっても幸せな

 

ゴールデンウイークとなりました。

 

 

 

今日のお話は、

 

「一日一話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」から、

 

”いまが「どん底」だと分ればそれ以上は落ちない」

 

(山下弘子著)をお伝えします。

 

 

 

いまが「どん底」だと分ればそれ以上は落ちない

 

 

翌年四月、私は大学に復学しました。

 

 

最初の手術の後、二ヶ月に一度、

 

定期検診に通っていたのですが、

 

 

四月の検診で「今回、ちょっと肺に転移がみつかりました」

 

と告げられました。

 

 

私はこの言葉を俄かには受け入れられませんでしたし、

 

実際「余命半年」と言われた時よりも

 

ずっとショックでした。

 

 

 

またもや大学を休学して肺の四分の一と

 

再発のあった肝臓を少し切除しました。

 

 

カテーテルの手術、ラジオ波による治療を含めて、

 

これまでにした手術は数十回に及んでいます。

 

 

もちろんがんを完治したい気持ちはやまやまなんですが、

 

いたちごっこを繰り返しながら、

 

 

何とかがんをなだめて共生していると

 

いうのが実感です。

 

 

 

たぶん、その時その時、辛いことは

 

いっぱいあったと思うんです。

 

 

でも、あまり覚えていないことも多いんですよ。

 

 

人間ってうまくできているんだなって

 

本当に思います。

 

 

例えば肺がんの治療中に薬疹が出たことがありました。

 

 

薬の副作用で体中が真っ赤になり、

 

最終的には頭にまで広がって地獄の

 

ような痒(かゆ)みを味わいました。

 

 

このままだと喉にまで広がって

 

窒息死するかもしれないという状況になって、

 

 

その時は確かに辛かったんですけど、

 

いまになってみると、どういう辛さだったかは

 

忘れちゃった、みたいな・・・・。

 

 

 

もちろん、私も落ち込んだり、その先にある

 

「どん底」までいったりすることもあります。

 

 

私の場合、辛いとか、悲しいという時は

 

「どん底」ではないんです。

 

 

「どうしよう」と泣いているときは

 

まだ大丈夫な証拠です。

 

 

「どん底」になると思考が停止し、

 

頭が真っ白になって何も考えられないし、

 

誰も声も届かなくなります。

 

 

真っ白な世界にただ一人取り残された

 

ような感じですね。

 

 

主治医の先生に「いまのことろ、もう打つ手はない」

 

と言われた時なんかは、まさにそんな状態でした。

 

 

 

でも、まったく誰にも会わずに一人で

 

いる時間ってそんなに長くありません。

 

 

そばにいる人がちょっと声を掛けてくれるだけで、

 

ハッと我に返る瞬間があります。

 

 

その時に初めて人の優しさは励ましの

 

言葉を受け入れ立ち直ることができるんです。

 

 

いまが「どん底」だと分れば、

 

それ以上に落ちることはない。

 

 

あとは上がるしかないわけですから。

 

 

 

 

私の友人にも病と闘っている人がいます。

 

 

いつも思うのですが、そんな時にかける

 

言葉って、ほんとに難しく思います。

 

 

実際に痛みや苦しみは、本人しか分かりませんよね。

 

 

ただ、私も大病を経験したお蔭で、

 

なんとなくその苦しき思いが理解できるようになり、

 

寄りそえられているのかなと思えるようになりました。

 

 

 

今日のお話は、病気だけでなく

 

挫折や失敗にもいえるように思います。

 

 

大きな失敗をして、打ちひしがれている時は

 

ほんとに苦しいですよね。

 

 

そんな時、「いまがどん底」だと思えれば、

 

あとは上っていくだけなんですよね。

 

 

 

苦しいことや辛いことは、

 

時間がたてば自然と薄れていくんです。

 

 

人間には「忘れる能力」があるんです。

 

これ、ほんとに素晴らしい能力なんです。

 

 

母の死や父の死も、当時は自分が崖から

 

どん底へ落ちていったような悲しみでしたが、

 

 

池に石を投げると、その時は大きな波が

 

起こりますが、時間がたてばその波も

 

なくなっていきます。

 

 

 

苦労や悲しみは、後の人生の「情味」となり、

 

あなたを深みのある人にしてくれますよ!