2024年3月25日
皆さん、お早う御座います。
3月後半だというのに寒い日が続いています。
こちらは、私がいつもウォーキングをしている
合瀬川遊歩道の桜なんですが、まだまだ堅い感じです。
こちらは、となりにあるしだれ桜なんですが、
ちょっとピンク色になりこちらの方が早そうですね。
今年の桜の開花は遅くなりそうですが、
孫のなー君は今年1年生で、もうすぐ入学式なんです。
桜が満開の頃になりそうで、とても楽しみです。
今日のお話は、
「一日一話読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」から、
伊那食品工業会長 塚越寛さんのお話で、
”企業の価値は永続すること”をお伝えします。
企業の価値は永続すること
私は、借金が減ってある程度順調に
回り始めた時期に、会社はこれから
どうあるべきか真剣に考えていました。
それがよかったのだと思います。
普通は、いい時には何も迷うことなく
拡大主義を取ります。
私は、果たしてそれがいいことなのか、
寒天のような小さなマーケットで何が
企業の価値かと考えた。
それが私の重要な転機でした。
そこで悟ったのは、企業の価値は決して
規模の大小で測れるものではない、
大きければいいというものではない、
ということです。
うちはお菓子業界と取引があるんですが、
この業界には老舗がたくさんあります。
そういう会社をいろいろ見ていると、
学ぶべき点が実に多く、企業のあるべき
姿が見えてくるのです。
そして企業の真の目的、価値とは、
永続することだと実感したのです。
歴史、伝統のある会社というのは、
なんとなく品格があって、文化的な薫りがして、
社員の態度がよいものです。
自社を利することだけでなく、
町づくりに携わるなどして地域にも貢献している。
そこに会社の理想を見た私は、
うちも真の老舗を目指していこうと考えて、
次の五項目を目標として掲げました。
一、無理な成長をしない
二、安いというだけで仕入れ先を変えない
三、人員整理をしない
四、新しくよりよい生産方式や材料を常に取り入れていく
五、どうしたらお客様に喜んでいただけるか
という思いを、常に持ち続ける
会社を永続させるためには、
会社に関わる人々を幸せにして、
皆さんから「いい会社だね」と思っていただき、
支えていただかなくてはなりません。
そのためにも、こうした指針を持つことが
大切だと思うのです。
そうすれば、大きくはならなくても、強い会社になる。
強くなるのもその目的が大事です。
いい会社になるために強くならなければなりませんが、
強いだけでなく、同時に優しくなければ
ダメだと私は思います。
私は、一年で急激に伸びるのは否定します。
が、時間をかけて大きくなることは否定しません。
それはたとえて言えば屋久杉です。
一年二年の成長はわずかでも、
六千年、七千年と生きるからあれだけの
巨木になるのです。
年輪を見ると、一年の伸びはわずかですが、
だからこそ逆に長生きするのです。
私はこの木の年輪から、確実に低成長を
続けることの正しさを学びました。
年輪ができない年はありません。
寒さや暑さ、風雪などの環境にによって
太くなる幅は変わりますが、年輪は必ずできて、
前年よりも少しだけ成長しています。
つまり世の中の景気、不景気のせいにすることなく、
たとえわずかでも成長していくこと。
自然体とはそういうことです。
木は成長を止めません。
一年に一輪、年輪を確実に増やします。
木の年輪に学ぶこの考え方を、
私は年輪経営と呼び、企業のあるべき姿の
基準にしています。
会社の目的は維持発展していくことですが、
そこには理念が大事ですね。
双和工業所は今年で創業64年です。
一番大切にしていることは、
社員とその家族の幸せです。
社員が幸せにならないと、いい仕事ができません。
不幸な社員では、客様に貢献できないということです。
お客様への最高のサービスは、
会社を維持継続し続けることだと考えています。
そのことが、社会貢献にもなっていきます。
確かに大会社は立派ですし、社会的意義も高いですが、
双和工業所は、この塚越さんのように
「年輪経営」でいきたいと思っています。
少しづつ、ちょっとづつ成長し、
時には一歩下がることもあるでしょう。
しかし、コツコツと長く維持継続して、
幸せな社員を作り続けていきたいと思っております!