NO 2419 「おかげさま」と「身から出たサビ」 | 社長ブログ

社長ブログ

社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年3月19日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

3月も後半に入ったというのに、この寒さはなんでしょう。

 

昨日は台風並みの風が吹き、被害が出たところも

 

あったようです。

 

 

1月時点の桜の開花予想では、

 

3月中旬に咲くと予想されていましたが、

 

まったくそのけはありませんね。

 

 

今週の金曜日は、先輩たちと山へ草刈りに

 

いくんですが、最低気温が0度、最高気温も12度で、

 

冬の芝刈りとなりそうです。

 

 

 

今日のお話は、

 

「一日一話、読めば心が熱くなり365人の仕事の教科書」から、

 

中山伸弥(京都大学IPS細胞研究所所長)さんの

 

”「おかげさま」と「身から出たサビ」”をお伝えします。

 

 

 

「おかげさま」と「身から出たサビ」

 

 

私は子供の頃から病弱で、中学に上がった時も、

 

ガリガリの体形でした。

 

 

そんなんじゃダメだと父親に言われまして、

 

柔道部に入ったんです。

 

 

高校を卒業するまでの六年間、

 

一生懸命に取り組みました。

 

 

 

柔道だけに限りませんけれども、

 

普段の練習は実に単調なんですね。

 

 

毎日二、三時間練習しましたが、

 

とにかく苦しい、楽しくない。

 

 

その上、柔道は試合が少ないんです。

 

 

野球やサッカーはしょっちゅう試合があるから、

 

モチベーションを保ちやすいと思うんですけど、

 

 

柔道の場合、三百六十五日のうち

 

三百禄十日は練習で、残りの五日が試合。

 

 

試合に勝ち進めばいいんですけど、

 

負けたらまた半年間はひたすら練習をする。

 

 

その単調さに負けない精神力、忍耐力は

 

ものすごく身につきました。

 

 

 

これは今の仕事にも生かされています。

 

 

研究こそまさに単調な毎日で、

 

歓喜の上がる成果は一年に一回どころか、

 

数年に一回しかありません。

 

 

だから、柔道というスポーツを経験したことは

 

非常によかったと思っています。

 

 

 

 

もう一つ、私にとって大きかったのは

 

母の教えです。

 

 

高校二年の時に二段になったのですが、

 

そこ頃は怪我が多くて、しょっちゅう捻挫や

 

骨折をしていました。

 

 

ある時、教育実習に来られた柔道三段の

 

大学生の方に稽古をつけてもらったことが

 

ありましてね。

 

 

投げられた時に、私は負けるのが悔しくて

 

受け身をせずに手をついたんです。

 

 

で、腕をボキッと折ってしまった。

 

 

 

その先生は実習に来たその日に生徒を

 

骨折させたということで、とても慌てられたと

 

思うんです。

 

 

私が病院で治療を終えて帰宅すると、

 

早速その先生から電話がかかってきて、

 

母親が出ました。

 

 

その時、「申し訳ないです」と謝る先生に対して、

 

母親は何と言ったか。

 

 

「いや、悪いのはうちの息子です。

 

息子がちゃんと受け身をしなかったから

 

骨折したに違いないので、気にしないでください」と。

 

 

当時は反抗期で、よく母と喧嘩してたんですけど、

 

その言葉を聞いて、我が親ながら立派だなと

 

尊敬し直しました。

 

 

 

それ以来、何か悪いことが起こった時は、

 

「身から出たサビ」、つまり自分のせいだと考え、

 

 

反対にいいことが起こった時は、

 

「おかげさま」と思う。

 

 

この二つを私のモットーにしてきました。

 

 

上手くいくと自分が努力したからだと

 

つい思ってしまうものですが、

 

 

その割合って実は少ない。

 

 

周りの人の支えや助けがあって初めて、

 

物事は上手くいくんですね。

 

 

 

 

人は、順調な時はついつい調子に乗り、

 

鼻高々になってしまいます。

 

 

そして、それは自分が頑張ったからだと

 

自慢したくなるんですね。

 

 

まあ、確かに頑張ったんですが、人は一人で生きている

 

わけではないんですよね。

 

 

家庭という支えがあって仕事ができます。

 

職場の仲間が支えてくれたからの成果なんです。

 

 

それを自分一人の力なんて勘違いしてしまうんです。

 

 

 

私がうつ病になったのは、まさにそこに原因が

 

ありました。

 

 

「この会社は俺が頑張って維持していく」なんて、

 

独りよがりをしていました。

 

 

結果が出ずに、仕事が半分になってしまって、

 

うつ病になってしまいました。

 

 

10カ月くらい引きこもりしてたんですが、

 

会社は普通に回っていました。

 

 

つまり、私がいなくても問題なかったんです。

 

 

ひとりで悩んで、ひとりで苦しんで、

 

ひとりで落ち込んでいったんです。

 

 

うつ病を経験してやっと分かったんです。

 

みんなのお蔭で自分が成り立っていたということを。

 

 

社長がうつ病になり、つぶれかけている会社でも

 

誰ひとり辞めることなく、頑張っていてくれてたんです。

 

 

感謝、感謝しかありませんね。

 

 

あるスポーツの監督さんが言っていました。

 

良い結果は選手のお蔭、悪い結果は監督の責任だと。

 

 

会社も同じですね。

 

 

業績が上がったのは社員のお蔭です。

 

業績が悪いのは社長のせいなんです。

 

 

何ごとも謙虚に誠実にいきたいですね!