NO 2393 お弁当には愛がある | 社長ブログ

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社長 笹原のちょっとイイ話!

2024年2月9日

 

皆さん、お早う御座います。

 

 

今日もいいお天気ですね~。

 

風もないし、かなり気温もあがりそうです。

 

 

2月といえば、一年中で一番寒い月とう印象ですが、

 

近年それほど強く寒いと感じなくなりました。

 

 

やはり地球温暖化の影響でしょうか。

 

 

私の地元の南知多では、2月の終わりから

 

”小女子漁”が解禁になるんですが、

 

 

もう何年も伊勢湾・三河湾には小女子が来ておらず、

 

幻の漁となってしまいました。

 

 

私の実家も兄が漁師をしていたのですが、

 

3年前に廃業してしまいました。

 

 

時代も自然もどんどん変わっていくんですね。

 

 

 

 

今日のお話は、「明日を笑顔に」(山本孝弘著)から、

 

”お弁当には愛がある”をお伝えします。

 

 

 

お弁当には愛がある

 

 

「お弁当の日」というのがある。

 

生徒に食の大切さを気づかせる食育活動の一環で、

 

 

献立、買い出し、調理、弁当箱詰め、

 

そのすべてを子どもたちだけでやらせる日である。

 

 

実践校は全国に数千校もあるそうだ。

 

 

確かに食育にお弁当はとてもいいと思う。

 

お弁当には愛がある。

 

 

 

(お弁当の想い出 その1)

 

 

高校時代、同じ部活をしているWという友人がいた。

 

彼は昼食に菓子パンを食べていることが多かった。

 

 

昼に姿が見えなくなることもあった。

 

 

ある日の昼休み、僕が何かの用事で部室に

 

行くと鍵が開いており、中に行くとWが

 

ひざを折り曲げてぼおっと座っていた。

 

 

Wは家が貧しく母親もいなかった。

 

 

僕は毎日お弁当を食べられることが

 

当たり前だと思っていた自分の傲慢さに気づいた。

 

 

 

 

(お弁当の想い出 その2)

 

 

僕が以前働いていた会社で、当時五十代後半の

 

Mさんが、建設現場でお弁当を取られた。

 

 

現場では車に鍵を掛けないことが

 

多かったので部外者が侵入してお弁当を

 

盗むことが時々起こった。

 

 

Mさんには悪いが、財布を盗まれるのと違い

 

お弁当を盗まれるというのはちょっと滑稽な感がある。

 

 

Mさんもみんなと一緒に笑っていた。

 

でも少し落ち込んでいるようにも見えた。

 

 

その日の晩。

 

みんな帰った静かな事務所でMさんが言った。

 

 

「弁当箱だけでも返ってこないかな。

 

実はね、この会社に再就職が決まった時に

 

娘が買ってくれた弁当箱だったんですよ」。

 

 

そう言って悲しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

(お弁当の想い出 その3)

 

 

これは妹の結婚式で読み上げられた

 

両親への感謝の手紙の一部だ。

 

 

「恥ずかしい話ですが、私は会社へ持っていく

 

お弁当をお母さんに作ってもらっていました。

 

 

『マンネリでごめんね』といつもお母さんは言った。

 

けど、お母さんのお弁当の味は一生忘れません」

 

 

妹の涙声に僕も思わず涙が出そうだった。

 

 

母を見ると、意外にも母は毅然と立ち、

 

じっと妹を見つめていた。

 

 

その姿がなんだかかっこよく見えた。

 

 

ちなみに母の隣にいた父は大泣きしていて

 

とても恥ずかしかった。

 

 

 

 

母のお弁当、私も高校の3年間毎日

 

作ってもらっていました。

 

 

母のお弁当は卵焼きが中心で、3~4種類の

 

おかずが入っていました。

 

 

母の卵焼きは特徴があって、

 

砂糖を多めにいれるんです。

 

 

甘いものが少なかった昭和の時代でしたから、

 

そうしてくれたんでしょうね。

 

 

でも、砂糖が多いと焦が多く、色もくすんで

 

見た目があまりよくありませんでした。

 

 

また汁が多くなって、弁当箱から垂れてしまい、

 

カバンは汁でぐちょぐちょになっていました。

 

 

美味しいですが、ちょっと「やだな~。又か!」と

 

いった感じでした。

 

 

しかし、今ではあの甘い卵焼きの味が

 

とても懐かしく恋しく思います。

 

 

母は、私が28歳の時、肺がんで亡くなりました。

 

 

末っ子は損ですね。

 

兄弟の中で一番母との時間が少ないですから。

 

 

28年間の母との時間は、

 

私にとってとっても貴重な時間でしたが、

 

 

当時は母は居て当たり前、感謝なんかしたことが

 

ありませんでした。

 

 

「今、生きていてくれたら恩返しできたのに」

 

などと思うことが多い日々です。

 

 

 

皆さんも、もしお母さんがご健在なら、

 

産んでくれたことに感謝して、しっかりと

 

親孝行してくださいね!