別れ1今日はチャトランさんから留守電が入っていた。 そろそろ約束の9ヶ月が過ぎたのでウンコを返して欲しいとのことだ。 そうかぁ、あのおっさんもようやく返してもらう気になったか。 まったく、俺が何度「つきあいきれないから返したい」言っても『猫はかわいいよ。猫はすばらしいよ』の一点張りで全く聞く耳もたなかったもんなー。 ほくそ笑む俺をウンコが不思議そうに見上げた。 「わかるかウンコ。 いよいよお前とお別れだ。」 そのとき嬉し涙が俺の頬を流れた。