>オリジナルミニアルバム

>タイトル:器器回回

>アーティスト:黒木渚

>リリース日:2023年 9月 6日

>記事作成日:2023年 10月 12日






聴きました!


黒木さんの最新作。“アルバム”という表記でしたが5曲入り、17分強のコンパクトな作り。それがある意味、“イマ風”といえばイマ風。

中身は、“ちゃんと”濃かったです!!!




『落雷』

組曲というかミュージカル音楽というか…頻繁にテンポを変える面白い曲。でも、曲としての統一感がちゃんとあるから面白い。

それこそ落雷みたいにインパクトの大きいギターから始まる、音の厚い曲。


『Gatsby』

こういうアレンジ、大好きだわ。のっけからバスドラが聴き手を“攻め立てて”くる、分厚いロックサウンド。ぼくは、Mr.Childrenの『Worlds end』を思い出しました(パクリだのカブリだのの話ではないですよ!)。バンドの音が、冒頭から総力戦で体当たりしてくる。もはや音の暴力(笑)。


『器器回回』

タイトルチューン。

前曲とは全く異なる、前衛的とすら言えそうなアーティスティックな曲。ぱっと聴く限りちょっと難解さがあるんだけど、だけどそれと同じくらいキャッチーでもあるんですよねぇ。ダリの絵のような妖しさがありつつ、モネの絵のようなとっつき易さも併せ持っている感じ。


『Lighthouse』

“閉じた”音が、逆にスケール感を感じさせる。“高さ”じゃなくて“深さ”、“広さ”じゃなくて“奥行き”…暗闇は手を伸ばした先すらも見えない閉塞感がある一方で、その向こうが無限に広がっているかもしれない可能性を秘めている。そういうスケール感。

なんか分からんけど、ハッピーとは言えない週末の深夜に、この曲を聴きながらファイティングポーズをキメてやりたい(笑)。


『独立上昇曲 第一番』

本作の中で、ぼく的には“もっとも黒木渚らしい”曲だと感じました。凛とした真っ直ぐな強さと、厚いバンドサウンドと、人懐っこいアレンジと、さりげないユーモアと。

勢いとしなやかさがある、気分が上向くロックチューン。




そんな、計5曲。


作品を重ねるごとにあらゆる引き出しを開いて新しい側面を披露して来たこの方ですが、ぼくは本作は、(ソロとしての)初期の感じを彷彿とさせる感じがあったように思いました。マニアックな球種を繰り出すのではなく、“ストレート→カーブ→フォーク→ストレート”みたいな。それが小気味良くて、好きでした。






お気に入りは、

#02 『Aatsby』

#04 『Lighthouse』

#05 『独立上昇曲 第一番』






この作品が好きなら、

・『消えない EP』/赤い公園

・『MAIDEN VOYAGE』/Salyu

・『SickSickSickSick』/佐藤千亜妃

などもいかがでしょうか。






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