>EP盤>タイトル:消えない>アーティスト:赤い公園>リリース日:2019年 10月 23日>記事作成日:2019年 11月 5日




聴きました!
新生・赤い公園の初音源!なんか、初めて聴いた時はこっちもちょっと緊張してしまいました(笑)。だって、あまりにも、千明さんの頃の赤い公園が大好きだったから…。正直に言うなら、半分は“期待”だけどもう半分は“不安”でした。


『消えない』タイトルチューンにてスタート。津野さんのエッジ鋭いギターが冴え渡る、アグレッシブなロックチューン。ちょっと、ヒーローモノの主題歌みたいな、もしくはそれをオマージュしたORANGE RANGEの『イケナイ太陽』みたいな雰囲気のイントロ(曲が似てるとかカブッてるとかの話じゃないです)。本編は、もうノリノリですね。このバンド特有の、“パーリーうぇーいっ”って感じではない屈折したアゲアゲチューンというか(笑)。もちろん褒め言葉。
『Highway Cabriolet』ドリーミンな、ちょっと都会的な疾走感を感じる曲。それこそ、首都高とかを流すみたいな?   そんなイメージ。
『凜々爛々』パンダではない。タイトなリズムのアッパーチューン。本作収録曲はどれもロックのテイストが強いけれども、アッパーという意味ではこの曲が突出してますね。例えば『絶対的な関係』みたいにクセが強いというよりは、キャッチーで聴きやすいロックチューンという佇まいですが。
『HEISEI』ラウドロックチューン。ラウドで力強さがありつつ、でも独特の浮遊感とそこはかとない可愛らしさも併せ持った曲。ぼく個人の印象としては、本作中でこの曲が一番、“それまでの赤い公園”の匂いを強く感じた曲でした。
『Yo-Ho』この曲だけは他の曲と一線を画している、シンセなどが前に出たデジタルサウンド。ベースはシンセベースでしょうか、うねるサウンドが心地良いです。ちょっとラップっぽい感じもあったりする、可愛らしくて心地よさもあるミドルチューン。


そんな、計5曲。
なるほどなるほど、新しい赤い公園はこんな感じなんですね。津野さんがなのかこのバンドがなのかは分からないけど、やっぱり、可愛らしくシルキーな中にちょっっっとだけザラつきの混じるこういう声が良いんですねぇ。千明さんにも通じる歌声を、新しいボーカルの方にも感じました。一方で…比較したって何の意味もない事は分かってるんだけど…どうしても千明さんと比較しながら聴いちゃうところは否めなかった。そして、そういう聴き方をしてしまった結果感じたのは、「(声の系統が近いからこそ)ボーカルの“出力”が弱まった気がする」って事でした。千明さんの歌声がグーでゴツッと殴られる感じだとしたら、新しいボーカルの方はパーでパチンとやられる感じ。いや、両方充分痛いんだけども(笑)。このバンドはサウンドがパワフルですからね、ボーカルにもグーでゴツッとやられたいんだなぁ。
先日(本作をチラリと一聴した程度の時期)、ラジオから流れてきた曲を「いいな」と思って検索かけたら、『消えない』だったんですよね。結局つまりそういう事というか…「新しいボーカルになった赤い公園の…」みたいに意識せずに聴けば、フツーにいい曲、いいサウンドだと思えるんだなと。結局、ぼくがどういう聴き方をするかなんだろうな。




お気に入りは、#01 『消えない』#03 『凜々爛々』




この作品が好きなら、・『hanamuke』/Hump Back・『"Z"OOM』/ねごと・『KABUKU EP』/tricotなどもいかがでしょうか。




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